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冬木立の俳句 30選 -ふゆこだち-

冬木立と日射し

冬の林、森、並木などを「冬木立」という言葉で言い表すことがあります。

この「冬木立」は俳句において冬の季語でもあり、多くの作品に詠み込まれてきました。

このページには、「冬木立」が詠まれた俳句を多く集めました。冬の寒さが伝わってくるような作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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冬木立の俳句 30選

「冬木立」が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

どうぞ、ごゆっくりとご鑑賞下さい。

 

 

あかつきの 息をひそめて 冬木立

【作者】石原舟月(いしはら しゅうげつ)

【補足】「あかつき(暁)」とは、夜明け・明け方のことをいいます。

 

明るさの 戻りたるより 冬木立

【作者】稲畑汀子(いなはた ていこ)

 

曙や あかねの中の 冬木立

【作者】高井几董(たかい きとう)

【補足】(あけぼの)とは、夜がほのぼのと明けはじめる頃のことです。

 

斧入れて 香におどろくや 冬木立

【作者】与謝蕪村(よさ ぶそん)

 

乾鮭も 登るけしきや 冬木立

【作者】与謝蕪村

【補足】乾鮭(からざけ)とは、鮭の腸(はらわた)を取って素乾(すぼし:日光や火にあてないで乾かすこと)にしたものです。

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兄弟を 隠して透ける 冬木立

【作者】正岡子規(まさおか しき)

 

小鳥さへ 啼かず冬木立 靜かなり

【作者】正岡子規

【補足】「啼く」の読み方は「く(=鳴く)」です。

 

さはつたら 手も切やせん 冬木立

【作者】小林一茶(こばやし いっさ)

 

終止符を こころに遠く 冬木立

【作者】三橋鷹女(みつはし たかじょ)

 

土手道や 酒売る家の 冬木立

【作者】河東碧梧桐(かわひがし へきととう)

冬木立

 

何もなし 只冬木立 古社

【作者】正岡子規

【補足】古社(ふるやしろ)とは、古い神社のことをいいます。

 

墓守の 娘に逢ひぬ 冬木立

【作者】寺田寅彦(てらだ とらひこ)

 

冬木立 家居ゆゝしき 梺かな

【作者】与謝蕪村

【補足】家居(いえい)とは、家にいることです。「梺(麓の俗字)」の読み方は「ふもと」です。

 

冬木立 奥は社の 鏡かな

【作者】藤野古白(ふじの こはく)

 

冬木立 女の好きな 神もあれ

【作者】正岡子規

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冬木立 ここ清貧の 僧あらむ

【作者】加藤暁台(かとう きょうたい)

【補足】清貧(せいひん)とは、私欲がなく行いが清らかで、そのために貧しく暮らしていることをいいます。

 

冬木立 五重の塔の 聳えけり

【作者】正岡子規

【補足】「聳えけり」の読み方は「そびえけり」です。

 

冬木立 静かな暗さ ありにけり

【作者】高浜年尾(たかはま としお)

 

冬木立 したしみがたく 歩きけり

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

 

冬木立 僧園に人 ありやなし

【作者】臼田亞浪(うすだ あろう)

【補足】僧園(そうえん)とは、寺院の建物のことです。

 

冬木立 鳥啼きやんで 飛ぶ音す

【作者】正岡子規

 

冬木立 はねをすぼめて うつる鳥

【作者】中 勘助()

木の枝にとまっている鳥

 

冬木立 遙かに富士の 見ゆる哉

【作者】正岡子規

 

冬木立 ひしめくものを 身のうちに

【作者】桂 信子(かつら のぶこ)

 

冬木立 不動の火焔 燃えにけり

【作者】正岡子規

 

風呂敷の 紺を匂はす 冬木立

【作者】桂 信子

 

満月の ほうとのぼりぬ 冬木立

【作者】中 勘助

 

港より 一すぢ続く 冬木立

【作者】高木晴子(たかぎ はるこ)

 

村もなし 只冬木立 まばらなり

【作者】正岡子規

 

山寺に 豆麩引くなり 冬木立

【作者】小林一茶

【補足】「豆麩」の読み方は「とうふ」です。

 

 


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