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「冬の朝」の俳句 30選 -ふゆのあさ-

ゆきが積もった樹木と冬空

冬の朝は寒いながらも、その中にしんとしたものが感じられます。

そして、「冬の朝」は俳句において冬の季語でもあり、多くの作品に詠み込まれてきました。

このページには、「冬の朝」が詠まれた俳句を多く集めました。冬の朝らしい雰囲気に満ちた作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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「冬の朝」の俳句 30選

「冬の朝」が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

なお、「冬暁(ふゆあかつき)」「寒暁(かんぎょう)」なども「冬の朝」と同趣向の季語です。

 

雨となる 喉うるほへり 冬の朝

【作者】稲畑汀子(いなはた ていこ)

【補足】「喉」の読み方は「のど」です。

 

芋粥の 香も我が家なる 冬の朝

【作者】村山故郷(むらやま こきょう)

【補足】「芋粥」の読み方は「いもがゆ」です。

 

おらが鍬 ここにかゞやく 冬の朝

【作者】宮林菫哉(みやばやし きんさい)

 

オリオンの かたむき消えぬ 冬の朝

【作者】稲畑汀子

【補足】オリオン座は、中央に三つ星が並んでいるのを特徴とする星座です。

 

還らざる 人を悼みて 冬の朝

【作者】稲畑汀子

【補足】「還らざる」「悼みて」の読み方は、それぞれ「かえらざる」「いたみて」です。

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昨夜よりの わが影いづこ 冬の朝

【作者】桂 信子(かつら のぶこ)

 

金星に 何かはじまる 冬の朝

【作者】稲畑汀子

 

黒々と 明けて白々 冬の朝

【作者】稲畑廣太郎(いなはた こうたろう)

 

五時はまだ 星の綺麗置く 冬の朝

【作者】稲畑汀子

【補足】「綺麗」の読み方は「きれい、きら」です。

 

線香の 函美しき 冬の朝

【作者】宇佐美魚目(うさみ ぎょもく)

【補足】「函」の読み方は「はこ(=箱)」です。

線香の煙

 

近ければ 濃き山なみや 冬の朝

【作者】小杉余子(こすぎ よし)

 

烏ばかり 静かにならぬ 冬の朝

【作者】河合曽良(かわい そら)

 

葉なき樹の 肢体うつくし 冬の朝

【作者】林 翔(はやし しょう)

【補足】肢体(したい)とは、人であれば手足、または手足と身体のことをいいます。

 

人悼み 人なつかしみ 冬の朝

【作者】稲畑汀子

 

人食ぶる ものがうまさう 冬の朝

【作者】星野立子(ほしの たつこ)

【補足】食ぶる(はぶる)とは、「食べる、いただく」の意です。

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深みどり 汲めば色なし 冬の朝

【作者】朝木奏鳳(あさき そうほう)

【補足】「汲めば」の読み方は「めば」です。

 

吹き荒れし 風の狭庭の 冬の朝

【作者】稲畑汀子

【補足】「狭庭」の読み方は「さにわ」です。

 

冬の朝 明けぬ旅立 ひんがしへ

【作者】稲畑汀子

【補足】「ひんがし」とは「東(ひがし)」のことです。

【参考】ひむがしの 野にかぎろひの立つ見えて かへり見すれば月かたぶきぬ (柿本人麻呂)

 

冬の朝 河岸に葬りの 花環冴ゆ

【作者】大野林火(おおの りんか)

【補足】「河岸」「葬り」の読み方は、それぞれ「かし(=川岸:かわぎし)」「ほうり」です。

 

冬の朝 鯉を求めて 市に入る

【作者】正岡子規(まさおか しき)

【補足】「市」の読み方は「いち、まち」です。

古い町並み

 

冬の朝 渋滞著き 都心かな

【作者】稲畑廣太郎

【補足】「著き」の読み方は「いちじるしき」です。

 

冬の朝 濡れたる電車 駅へ来る

【作者】出原博明(ではら ひろあき)

 

冬の朝 晴後雨と いふ都心

【作者】稲畑廣太郎

 

冬の朝 病者が残す 魚の骨

【作者】田川飛旅子(たがわ ひりょし)

 

冬の朝 真夜の風跡 残さるる

【作者】稲畑汀子

【補足】「真夜」の読み方は「まよ、しんや」です。

冬の朝 道々こぼす 手桶の水

【作者】杉田久女(すぎた ひさじょ)

【補足】「手桶」の読み方は「ておけ」です。

 

星の綺羅 仰ぐ旅立 冬の朝

【作者】稲畑汀子

【補足】綺羅(きら)とは、あでやかで美しいことを表現する言葉です。

 

ポスターの 少女はにかむ 冬の朝

【作者】坊城俊樹(ぼうじょう としき)

 

まだ明けぬ 早出の旅の 冬の朝

【作者】稲畑汀子

 

水底で 時計が揺れる 冬の朝

【作者】対馬康子(つしま やすこ)

【補足】「水底」の読み方は「みなそこ、みなぞこ」です。

冬の明け方の水面

 

 


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