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半夏生(はんげしょう)とは? 【2023年版】

ハンゲショウの花

あなたは「半夏生」という言葉を知っていますか?

私は以前に知らないどころか、読み方すら分からない時期がありました。そして、暦に関することだと分かった後も、どうも紛らわしいという印象があります。

さらに、カラスビシャク、ハンゲショウ、タコといったものも関係しているので、収集がつかなくなりそうです。

そこで、このページでは半夏生についてきちんと整理しておくことにしました。

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半夏生とは? いつ?

半夏生については、少しややこしいこともあるので、まずは、半夏の意味から確認していきましょう。

 

半夏とは?

半夏(はんげ)とは、生薬(しょうやく)の名前で、カラスビシャク(烏柄杓)というサトイモ科の植物の塊茎(かいけい=地中の茎)が栄養を貯えてかたまりになったもの)です。

「半夏湯(はんげとう)」、「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」などの漢方薬に配合されます。

ですから、「半夏」といった場合は、生薬あるいはカラスビシャクを意味します。

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また、ハンゲショウという名前のドクダミ科の植物があります。

水辺に生える多年草で、6・7月ごろに白い花が咲き、別名をカタシログサ(片白草)といいます。

名前の由来は、花が咲く時期からという説と、葉の半分くらいが白いことから「半化粧」と呼ばれるという説があります。

「はんげしょう」という音だけを聞くと、この半化粧が思い浮かぶかもしれませんね。

そして、このハンゲショウを漢字で『半夏生』と書くことが非常に多いのです。

ハンゲショウの白い花が咲いていますね

 

七十二候の半夏生

一年を24等分して季節の名前を付けたものを二十四節気(にじゅうしせっき)といい、これをさらに3つに分けたものが七十二候(しちじゅうにこう)と呼ばれるものです。

二十四節気と七十二候の詳細については、こちらをご覧ください

【関連】 二十四節気とは?  七十二候とは?

この七十二候の中に「半夏生」があります。

この場合は、「はんげしょうず」と読み、「半夏(はんげ=カラスビシャク)が生え始めるころ」のことをいいます。

なお、2023年の七十二候の半夏生は、7/2 ~ 7/6 です。

ハンゲショウの花

 

雑節の半夏生

先に述べた二十四節気は中国の気候をもとにしてつくられているため、日本の気候とは合わない部分があり、これを補うために「雑節(ざっせつ)」という季節の区分けを取り入れました。

雑節については、こちらをご覧ください。

【関連】 雑節とは?

そして、七十二候の「半夏生(はんげしょうず)」をもとにして、雑節に「半夏生(はんげしょう)」を設けたのです。

かつては、二十四節気の夏至から数えて11日目のことをいいましたが、現在では「太陽の黄経が100°の点を太陽が通過する日」と定義されています。

この定義から、2023年の雑節の半夏生は、7/2 となります。

 

半夏生に関すること

半夏生(はんげしょう)にまつわることを、いくつか挙げてみます。

 

半夏雨

半夏生(はんげしょう)の日に降る雨を半夏雨(はんげあめ)といいます。

かつては、この日の天気によってその年が豊作となるかどうかを占うことも行われていました。

 

半夏生の食べ物

半夏生には、「もち」、「うどん」、「(さば)」などを食べる地域があります。

また、関西では「たこ」を食べる風習があります。

 

半夏生の物忌み

近畿地方の一部では、半夏生(はんげしょう)の日にはハンゲという魔物が徘徊(はいかい)するといわれており、半夏生を物忌みとしてとらえていたことが伺えます。

 

まとめ

  • 半夏生を「はんげしょうず」と読んだ場合は、七十二候の一つであることを意味します。
  • 半夏生を「はんげしょう」と読んだ場合は、雑節の半夏生、あるいは植物のハンゲショウを意味します。
  • 半夏生(はんげしょう)の日の雨を半夏雨(はんげあめ)といいます。

 


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⇒ 半夏生の俳句

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