ケルンの俳句 30選 -けるん-
山の頂や登山道に、道標(みちしるべ)や記念のために石を積み上げたものはケルンと呼ばれます。
そして、「ケルン」は俳句において夏の季語でもあり、多くの作品に詠み込まれてきました。
このページには、「ケルン」が詠まれた俳句を多く集めました。夏らしく清々しい山の雰囲気に満ちた作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。
目次
- 1 ケルンの俳句 15選
- 1.1 うそぶきし 野分ののちの ケルンかな
- 1.2 霧流れ 積石に吾も 石加ふ
- 1.3 霧深き 積石に触るる さびしさよ
- 1.4 ケルン立て 倒壊すれば 顧みず
- 1.5 ケルン積む 手にひびきくる 山の音
- 1.6 ケルン積む 膝ほしいまま 汚しけり
- 1.7 ケルンには 石が殺到して残る
- 1.8 ケルン経て 風届くなり 車百合
- 1.9 ケルン灼け 足奪はるる 地獄谷
- 1.10 山荘に 颱風禍あり ケルン立ち
- 1.11 石英の ひらめくケルン 灼けにけり
- 1.12 天上に ちかき淋しさ ケルン積む
- 1.13 天変は 雲をはしらす ケルンかな
- 1.14 円虹に 逢ひし昂奮 ケルン立て
- 1.15 わが影の 外に月下の ケルン立つ
ケルンの俳句 15選
「ケルン」が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。
どうぞ、ごゆくりっと鑑賞なさってください。
うそぶきし 野分ののちの ケルンかな
【作者】阿波野青畝(あわの せいほ)
【補足】「うそぶく」とは、獣(けもの)などが吠えることをいいます。
霧流れ 積石に吾も 石加ふ
【作者】宮坂静生(みやさか しずお)
【補足】ケルンには「積石」の漢字を当てることがあります。
霧深き 積石に触るる さびしさよ
【作者】石橋辰之助(いしばし たつのすけ)
ケルン立て 倒壊すれば 顧みず
【作者】阿波野青畝
【補足】「顧みず」の読み方は「かえりみず」です。
ケルン積む 手にひびきくる 山の音
【作者】石原八束(いしはら やつか)
ケルン積む 膝ほしいまま 汚しけり
【作者】飯島晴子(いいじま はるこ)
ケルンには 石が殺到して残る
【作者】平畑静塔(ひらはた せいとう)
ケルン経て 風届くなり 車百合
【作者】高澤良一(たかざわ よしかず)
【補足】車百合(くるまゆり)は、ユリ属の多年草です。
ケルン灼け 足奪はるる 地獄谷
【作者】河野南畦(こうの なんけい)
【補足】「灼け」の読み方は「やけ」です。
山荘に 颱風禍あり ケルン立ち
【作者】及川 貞(おいかわ てい)
【補足】颱風禍(=台風禍、たいふうか)とは、台風によって生じる災害のことです。
石英の ひらめくケルン 灼けにけり
【作者】阿波野青畝
天上に ちかき淋しさ ケルン積む
【作者】仙田洋子(せんだ ようこ)
天変は 雲をはしらす ケルンかな
【作者】上田五千石(うえだ ごせんごく)
【補足】天変(てんぺん)とは、天空に起こる異常な現象や、それによって発生する災害のことを意味します。
円虹に 逢ひし昂奮 ケルン立て
【作者】阿波野青畝
【補足】「円虹」の読み方は「まるにじ」です。
わが影の 外に月下の ケルン立つ
【作者】岡田貞峰(おかだ ていほう)
関 連 ペ ー ジ









