Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!

面白い俳句 30選 -斬新-

美しい花畑

俳句とは 5 7 5 の 17文字で「季語」が含まれているものと定義することもできます。それでは、これらを満たしていなければ俳句といえないのでしょうか。

このページには、この疑問の答えとなるような句を集めてみました。芭蕉、蕪村、子規らの俳句とは異なる魅力にあふれたものばかりですので、チェックしてみて下さい。

スポンサーリンク

 

面白い俳句について

自由律俳句(じゆうりつはいく)から 30句を選び、五十音順に並べました。これらは伝統的な俳句(定型俳句)と違って、季語や 5 7 5 の定型などの決まりがなく、いわば自由につくられた俳句です。

是非、自由律俳句ならではの面白さを味わってみて下さい。

スポンサーリンク

 

面白い俳句 30選

 

赤ん坊髪生えてうまれ来しぞ夜明け

【作者】中塚一碧楼(なかつか いっぺきろう)

一碧楼は、積極的に口語を取り入れた俳句をつくり、俳句に季語を必要とする決まりを否定しました。

 

 

秋風の街角の一人となりし山

【作者】種田山頭火(たねだ さんとうか)

自由律俳句の俳人として有名で、 荻原井泉水(おぎわら せいせんすい)に師事しました。

 

 

一生を棒に俳句や阿波踊り

【作者】橋本夢道(はしもと むどう)

夢道が「あんみつ」を考案したといわれています。

 

 

いれものがない両手でうける

【作者】尾崎放哉(おざき ほうさい)

突然それまでの裕福な生活を捨て、俳句三昧の生活を選びました。山頭火とともに、荻原井泉水の門下です。

 

 

いろ

【作者】青木此君楼(あおき しくんろう)

初期は定型俳句をつくっていましたが、後に自由律俳句へ転身しました。

 

 

うごけば、寒い

【作者】橋本夢道

夢道が投獄生活のなかで詠んだ句といわれています。

冬の葉牡丹

 

 

弟を裏切る兄それが私である師走

【作者】河東碧梧桐(かわひがし へきごとう)

碧梧桐は正岡子規(まさおか しき)から俳句を学びました。

 

 

鏡に映つたわたしがそのまま来た菊見

【作者】中塚一碧楼

菊見(きくみ)とは、菊の花を眺めて楽しむことをいいます。

 

 

かほ

【作者】青木此君楼

前出の「 いろ 」と同様に、俳句の短律表現を極めようとして生まれたものです。

 

 

蛙の声の満月

【作者】大橋裸木(おおはし らぼく)

荻原井泉水に師事しました。定型俳句をつくった時期もありました。

 

 

草も月夜

【作者】青木此君楼

「ほとゝぎす 草もゆるがぬ 月夜哉」は高井几董(たかい きとう=江戸時代の俳諧師)の句ですが、此君楼の句のあとに読むと 17文字が長く感じられます。

 

 

暗い山のほかはびっしり星だ

【作者】栗林一石路(くりばやし いっせきろ)

2年数カ月の投獄生活を経験していて、「反骨の俳人」といわれます。小林一茶の研究でも知られています。

 

 

月光ほろほろ風鈴に戯れ

【作者】荻原井泉水(おぎわら せいせんすい)

種田山頭火、尾崎放哉らの師である井泉水は、萩原朔太郎、石川啄木、若山牧水などと交遊がありました。

【意訳】月の光がほろほろと降り注いで、風鈴と戯れている

「ほろほろ」は、軽くて小さなものが静かにこぼれるように落ちる様子を表わす言葉です。

 

 

棹さして月のただ中

【作者】荻原井泉水

伝統的な俳句であれば、「月」が秋の季語となります。

月夜

 

 

シャツ雑草にぶっかけておく

【作者】栗林一石路(くりばやし いっせきろ)

一石路の代表的な句です。

 

 

正月の日記どうしても五行で足るのであつて

【作者】河東碧梧桐

碧梧桐は多くの定型俳句も残しています。

 

 

ずぶぬれて犬ころ

【作者】住宅顕信(すみたく けんしん)

25歳で亡くなった顕信の俳人としての活動は3年ほどで、残した俳句は 281句でした。

 

 

咳をしても一人

【作者】尾崎放哉

放哉の代表的な句です。

 

 

たんぽぽたんぽぽ砂浜に春が目を開く

【作者】荻原井泉水

春という季節が存分に感じられる句です。

 

 

月の寒さ人来る

【作者】大橋裸木

 

 

妻よおまえはなぜこんなにかわいんだろうね

【作者】橋本夢道

夢道には『無礼なる妻』、『良妻愚母』などの句集があり、自分の妻を詠んだ句も多く残されています。

美しい女性の横顔

 

 

どつと笑ひしがわれには病める母ありけり

【作者】栗林一石路(くりばやし いっせきろ)

 

 

墓のうらに廻る

【作者】尾崎放哉

短いが故に、この句に対して様々な解釈がなされています。

 

 

橋をよろこんで渡つてしまふ秋の日

【作者】中塚一碧楼

 

 

曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ

【作者】河東碧梧桐

「曳かれる牛」と「秋空」を人生に重ね合わせていると解釈されることが多い句です。

 

 

陽へ病む

【作者】大橋裸木

 

 

まっすぐな道でさみしい

【作者】種田山頭火

山頭火は雲水(うんすい)の姿で旅をして、その中で俳句もつくりました。

 

 

夜が淋しくて誰かが笑いはじめた

【作者】住宅顕信

夜桜

 

 

若さとはこんな淋しい春なのか

【作者】住宅顕信

5 7 5 の 17文字の句です。

 

 

分け入つても分け入つても青い山

【作者】種田山頭火

山頭火の代表的な句です。

 

 

【関連項目】

⇒ 松尾芭蕉の俳句 100選

⇒ 有名な俳句 30選

⇒ 京都の俳句 30選

⇒ 春の俳句 ベスト20

⇒ 夏の俳句 ベスト20

⇒ 秋の俳句 ベスト20

⇒ 冬の俳句 ベスト20

スポンサーリンク

サブコンテンツ

このページの先頭へ