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七五三の俳句 30選 -しちごさん-

神社で上を見上げながら鈴を鳴らす子供たち

子供にとって七五三の行事は、様々なご馳走などが食べられる楽しいものといえるでしょう。

また、子供のみならず、冬が始まった頃の七五三の日は、大人をしみじみとした思いにしてくれることがあります。

このページには、七五三が詠まれた俳句の中から 30句を選びました。七五三にまつわる雰囲気を持った作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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七五三の俳句 30選

七五三について詠まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

なお、「七五三」は俳句において冬の季語とされます。

 

歩き幅 合はぬ石段 七五三

【作者】右城暮石(うしろ くれいし)

 

石地蔵の 袖の長さよ 七五三

【作者】中村草田男(なかむら くさたお)

 

大杉に 金の注連縄 七五三

【作者】平畑静塔(ひらはた せいとう)

【補足】「注連縄」の読み方は「しめなわ」です。「七五三縄」「標縄」という漢字で表記されることもあります。

 

髪置や うしろ姿も みせ歩く

【作者】炭 太祗(たん たいぎ)

【補足】古くには、子どもは 3歳まで髪の毛を剃る慣習がありました。これを終わりにして、髪を伸ばし始めるという行事が「髪置(かみおき)」です。

 

熊笹に 雪のこぼるる 七五三

【作者】岸田稚魚(きしだ ちぎょ)

【補足】熊笹(くまざさ=隈笹)はイネ科の植物です。また、大型の笹類を意味することもあります。

熊笹に降りかかった雪

 

猿飴の 湯島の宮の 七五三

【作者】水原秋桜子(みずはら しゅうおうし)

【補足】「湯島の宮」とは、東京の湯島天満宮(ゆしまてんまんぐう、通称:湯島天神)のことです。この近くに、木造りの猿の看板を掲げた「猿飴(さるあめ)」という名前の飴屋がありました。

 

参道の 長きはたのし 七五三

【作者】山口青邨(やまぐち せいそん)

 

七五三 あめつちの地を 歩ましむ

【作者】平畑静塔

【補足】「あめつち」とは、「天と地」または「全世界」を意味します。

 

七五三 色がもつるる 斎庭あり

【作者】阿波野青畝(あわの せいほ)

【補足】斎庭(ゆにわ)とは、斎(い)み清めた場所を意味します。

 

七五三 形揃へて 銀杏散る

【作者】百合山羽公(ゆりやま うこう)

【補足】「揃へて」「銀杏」の読み方は、それぞれ「そろえて」「いちょう」です。

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七五三 四簷の鳩ら 避けゐたり

【作者】阿波野青畝

【補足】四簷(しえん)とは、「四方、周囲」の意です。

 

七五三 神官むらさき袴にて

【作者】平畑静塔

 

七五三 杉の木黄葉を あふれしめ

【作者】平畑静塔

【補足】「黄葉」の読み方は「もみじ」です。

 

七五三 千早振る神 古りたまふ

【作者】平畑静塔

【補足】「千早振る(ちはやふる)」は、「神」などに掛かる枕詞(まくらことば)です。

 

七五三 妻をし生れかはらしめ

【作者】平畑静塔

【補足】「妻をし」の「し」は強意の意味を持ち、あえて現代語訳すると「妻をちょうど今」となります。

手水舎

 

七五三 妊婦もつとも 美しき

【作者】佐藤鬼房(さとう おにふさ)

 

七五三の 母子に名古屋城晴れて

【作者】村山古郷(むらやま こきょう)

 

七五三 日和の島に 遊びけり

【作者】佐藤鬼房

【補足】日和(ひより)とは、晴れて良い天気のことをいいます。

 

七五三 双親三拝 九拝す

【作者】平畑静塔

【補足】「双親」の読み方は「ふたおや」です。

 

七五三 詣り合はして 紋同じ

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

【補足】「詣り合はして」の読み方は「まいわして」です。

神社の「祝七五三詣り」の幟

 

七五三詣 欅の葉を降らす

【作者】臼田亜浪(うすだ あろう)

【補足】(けやき)は、ニレ科ケヤキ属の落葉高木です。

 

祖父同士 邂逅七五三詣で

【作者】皆吉爽雨(みなよし そうう)

【補足】邂逅(かいこう)とは、思いがけなく会うことをいいます。

 

千歳飴 下げしを描け クレパスに

【作者】永井龍男(ながい たつお)

【補足】千歳飴(ちとせあめ)は、七五三の祝いに売られる飴で、紅白の色をつけたものです。

 

どんぐりの 袴大小 七五三

【作者】百合山羽公

 

ネクタイは 鳩の空色 七五三

【作者】後藤夜半(ごとう やはん)

紅葉の中の赤い鳥居と青空

 

榛名山 錦繍寂びぬ 七五三

【作者】水原秋桜子

【補足】榛名山(はるなさん)は群馬にある山で、上毛三山(じょうもうさんざん)の一つです。錦繍(きんしゅう)は「もみじ」の例えです。

 

まだ栄ゆ 老舗猿飴 七五三

【作者】水原秋桜子

【補足】老舗(しにせ)とは、長く続いて信用のある店のことをいいます。

 

松竹に 美しき日や 七五三

【作者】山口青邨

 

行きずりの よそのよき子の 七五三

【作者】富安風生(とみやす ふうせい)

【補足】「行きずり」とは、道を歩いてすれ違うことをいいます。

 

よくころぶ 髪置の子を ほめにけり

【作者】高浜虚子

千歳飴を持った七五三の晴れ着の女の子

 

 


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