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蜃気楼の俳句 20選 -しんきろう-

海上の蜃気楼

蜃気楼を見る機会はなかなか無いかもしれませんが、とても魅力的な光景なので、一度目にすると忘れることができません。

この「蜃気楼」は俳句において春の季語でもあり、多くの作品に詠み込まれてきました。

このページには、蜃気楼が詠まれた俳句を多く集めました。蜃気楼が持つ不思議で魅力的な雰囲気に満ちた作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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蜃気楼の俳句 20選

蜃気楼詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

どうぞ、ごゆっくりとご鑑賞下さい。

 

 

海亀の 骸ころびぬ 蜃気楼

【作者】阿波野青畝(あわの せいほ)

【補足】「骸」の読み方は「むくろ(=からだ、特に死体・なきがらのこと)」です。

 

巨き船 出でゆき蜃気楼となる

【作者】山口誓子(やまぐち せいし)

【補足】「巨き船」の読み方は「おおふね」です。

 

貝類の こぞり舌出す 蜃気楼

【作者】能村研三(のむら けんぞう)

【補足】「こぞり」は「すべて集まりそろい(=こぞって)、みんな、のこらず」を意味します。

 

閘門も 見え蜃気楼 めきにけり

【作者】阿波野青畝

【補足】閘門(こうもん)とは、運河や放水路などで、水量を調節して水面を一定にするためのせき(堰)のことです。

 

首のべて 通ふ駱駝も 蜃気楼

【作者】富永眉峰(とみなが びぼう)

【補足】「駱駝」の読み方は「ラクダ」です。

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ゴビ灘に ただよへる湖の 蜃気楼

【作者】松崎鉄之介(まつざき てつのすけ)

【補足】ゴビ灘(たん)とは、中国・北部からモンゴルにかけて広がっているゴビ砂漠のうちで、小石が混じった平坦な荒れ地の名称です。

 

崑崙の 裾の灼くるに 蜃気楼

【補足】こんろんの すそのやくるに しんきろう

【作者】松崎鉄之介

【補足】崑崙とは、中国古代の伝説上の山岳の名前です。

 

珊瑚つむ 船の行方や 蜃気楼

【作者】松瀬青々(まつせ せいせい)

【補足】「珊瑚」「行方」の読み方は、それぞれ「さんご」「ゆくえ」です。

 

条件の 揃ひて待てる 蜃気楼

【作者】稲畑汀子(いなはた ていこ)

【補足】「揃ひて」の読み方は「そろいて」です。

 

蜃気楼 消えてやうやく その辺り

【作者】稲畑汀子

【補足】「辺り」の読み方は「あたり」です。

サハラ砂漠の蜃気楼

 

蜃気楼 たつてふ海に 不思議なし

【作者】福田蓼汀(ふくだ りょうてい)

 

蜃気楼に 誘はれさうな 昼の酔

【作者】能村研三

 

蜃気楼 はたして見せぬ 魚津かな

【作者】百合山羽公(ゆりやま うこう)

【補足】魚津(うおづ)は、富山の東部の地名です。

 

蜃気楼 見せぬばい貝 つつきけり

【作者】百合山羽公

【補足】「はい貝」は、バイ科に分類される巻貝の一種です。

 

蜃気楼 見むとや手長人こぞる

【作者】芥川龍之介(あくたがわ りゅうのすけ)

【補足】手長人(てながびと)とは、昔話や伝説に登場する巨人のことです。

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蜃気楼 われはわづかに 句帳持ち

【作者】中村汀女(なかむら ていじょ)

 

戦死せる 戦友の町 蜃気楼

【作者】松崎鉄之介

 

そは秋の 蜃気楼なりしやも知れず

【作者】山口誓子

 

同舟の 人の見付けし 蜃気楼

【作者】鈴木花蓑(すずき はなみの)

【補足】同舟(どうしゅう)とは、同じ舟にのること、また、その人のことをいいます。

 

見し人は 黒ばかりや 蜃気楼

【作者】能村登四郎

【補足】「黒」の読み方は「くろむ」です。

夕焼の中の蜃気楼

 

 


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