小暑の俳句 -しょうしょ-
梅雨がそろそろ明けるのではないかと思わせる 7月の上旬に、二十四節気の一つの「小暑」があります。
この小暑は、俳句においては夏の季語であり、俳句作品にも詠み込まれています。
このページには、小暑が詠み込まれた俳句を集めてみました。暑さが本格的な夏のものへとなっていく頃の雰囲気を、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。
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目次
小暑の俳句 7選
あぎともて 病後もの食ふ 小暑かな
【作者】皆吉爽雨(みなよし そうう)
【補足】「あぎと」とは「あご(顎)」のことです。
一本の 細書キを購ふ 小暑かな
【作者】勝又一透(かつまた いっとう)
【補足】細書キ(ほそがき、こまがき)とは、細い字を書くための筆のことです。「購ふ」の読み方は「かう(=買うの意)」です。
うろたへて 母の影ふむ 小暑なり
【作者】八田木枯(はった こがらし)
採血の 跡黄味がかる 小暑かな
【作者】高澤良一(たかざわ よしかず)
小暑を経 大暑を経たる 老二人
【作者】阿波野青畝(あわの せいほ)
【補足】小暑・大暑(たいしょ)の前後を含めて二十四節気を並べると、次のようになります。
夏至 | 6月22日ごろ |
小暑 | 7月 7日ごろ |
大暑 | 7月23日ごろ |
立秋 | 8月 7日ごろ |
部屋ぬちへ 小暑の風の 蝶ふたたび
【作者】皆吉爽雨
【補足】「ぬち」は「のうち(内)」の音が変化したものです。
骨小さき 碧雲居仏 南無小暑
【作者】萩原麦草(はぎわら ばくそう)
【補足】碧雲(へきうん)とは、青みを帯びた雲のことをいいます。居仏(いぼとけ)は、座った姿の仏像のことです。
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