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秋分の俳句  -しゅうぶん-

彼岸花の赤い花

9月の下旬の「秋分の日」を迎えると、いよいよ秋らしさを本格的に感じるようになります。

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉のとおりに、暑い日もめっきり少なくなってゆき、秋の風物を存分に味わえる喜びに満ちてきます。

このページには、秋分に関する俳句を集めました。「秋彼岸」とは少し違う「秋分」特有の雰囲気を持った句ばかりですので、じっくりと味わってみてください。

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秋分の俳句

金色に輝く薄の穂

「秋中日」「秋分」「秋分の日」が詠み込まれた句を集め、俳句の文字の五十音順に並べました。

なお、これらは俳句において秋の季語として扱われます。

 

 

赤ん坊の 顱頂の雲垢や 秋分来

【作者】田川飛旅子(たがわ ひりょし)

【補足】顱頂(ろちょう)とは、頭のてっぺんのことです。「雲垢」の読み方は「ふけ(=頭垢)」です。

 

秋中日 鮎食ふ人を 集めけり

【作者】長谷川かな女(はせがわ かなじょ)

【補足】中日(ちゅうにち)とは、彼岸(ひがん)の七日間の真ん中の日のことで、「秋分の日」と同じ日です。

【関連】 秋分の日とは?

 

秋分の 牛生といふ町 潮ぐもり

【作者】 阿部みどり女(あべ みどりじょ) 

【補足】牛生町(ぎゅうちょう)は、宮城県塩竈市(しおがまし)にあります。潮ぐもりとは、海の潮の水気で空が曇ることをいいます。

 

秋分の 酒杯の微塵 親し恋し

【作者】原子公平(はらこ こうへい)

【補足】「微塵」の読み方は「みじん」です。

 

秋分の 正午の日ざし 真向にす

【作者】菅 裸馬(すが らば)

【補足】「真向」の読み方は「まむき(=正面の意)」です。

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秋分の ときどき雨や 荏のしづく

【作者】飯田蛇笏(いいだ だこつ)

【補足】(え)は紫蘇(しそ)に似た植物で、食用または油を採るために栽培されます。

 

秋分の 灯すと暗く なっていし

【作者】池田澄子(いけだ すみこ)

【補足】「灯す」の読み方は「ともす」です。

 

秋分の 日の御仏と 枯れ給ふ

【作者】皆川白陀(みながわ はくだ)

【補足】御仏(みほとけ)とは、仏を敬っていう言葉です。

 

秋分の 日や広々と 机置く

【補足】神蔵 器(かみくら うつわ)

 

秋分の 木造駅舎の 日章旗

【作者】高澤良一(たかざわ よしかず)

【補足】日章旗(にっしょうき)とは、日本の国旗のことです。

 

秋分の 湯殿の岩を 踏みにけり

【作者】佐藤鬼房(さとう おにふさ)

【補足】湯殿(ゆどの)とは、風呂場・浴室のことです。また、山形の湯殿山(ゆどのさん)は出羽三山(でわさんざん)のうちの一つです。

 

秋分へ 一候のころ 鳥たちの

【作者】豊田都峰(とよた とほう)

 

秋分や 葉をみつみつの 翌檜

【作者】岸田稚魚(きしだ ちぎょ)

【補足】「葉をみつみつ」とは、葉が密集していることを表現していると解します。翌檜(あすなろ、あすなろう)は、ヒノキ科の常緑高木です。

日光が射し込む林

 

病者には 秋分もなし 臥るばかり

【作者】角川源義(かどかわ げんよし)

【補足】「臥る」の読み方は「る」です。

 

嶺聳ちて 秋分の闇に入る

【作者】飯田龍太(いいだ りゅうた)

【補足】「嶺 聳ちて」の読み方は「みね そばだちて」です。

 

山かがし 秋分の日の 草に浮く

【作者】松村蒼石(まつむら そうせき)

【補足】山かがし(ヤマカガシ)は、有毒の蛇の名前です。

 

陵守の 父に秋分の 餉がとどく

【作者】松村蒼石

【補足】陵守(りょうもり)とは、皇族などの墓の守衛をする人のことです。(かて、かれい)は、食事や弁当などを意味します。

古墳

 

 


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