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西瓜の俳句 30選 -すいか-

水で冷やしている西瓜

夏の暑い盛りに味わう、よく冷えた西瓜の美味しさは格別なものです。

西瓜は夏の風物詩を代表するものでもあり、俳句の季語としても、多くの俳人によって数多くの作品に詠み込まれてきました。

このページには、西瓜が詠み込まれた俳句の中から 30句を選びました。西瓜がある夏の日の光景が思い浮かぶような作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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目次

西瓜の俳句 30選

西瓜が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

「西瓜」は、俳句において夏の季語とされます。

 

市に売る 赤痢の中の 西瓜かな

【作者】尾崎紅葉(おざき こうよう)

【補足】赤痢(せきり:大腸の感染症)は夏の季語として用いられることがあります。

 

海際に 跼みて紅き 西瓜食ふ

【作者】山口誓子(やまぐち せいし)

【補足】「跼みて紅き」の読み方は「かがみてあかき」です。

 

うり西瓜 うなづきあひて 冷えにけり

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

 

瓜西瓜 ねんねんころり ころり哉

【作者】小林一茶(こばやし いっさ)

【補足】句末の「哉(かな)」は、感動や詠嘆を表現します。

 

から井戸は 西瓜に逢ず 月のみか

【作者】上島鬼貫(うえじま おいつら)

小さな西瓜の実

 

献金に 行く子ら西瓜 よく冷えん

【作者】渡辺水巴(わたなべ すいは)

 

こけさまに ほうと抱ゆる 西瓜かな

【作者】向井去来(むかい きょらい)

 

砂丘沃ゆ 西瓜の黝き 蜑の昼

【作者】飯田蛇笏(いいだ だこつ)

【補足】「沃ゆ」「黝き」「蜑」の読み方は、それぞれ「ゆ」「くろき」「あま」です。

 

舌に触れ 西瓜の種の 皆同じ

【作者】高浜年尾(たかはま としお)

 

西瓜切る きらりきらりと 肘ゑくぼ

【作者】加藤楸邨(かとう しゅうそん)

【補足】「肘」の読み方は「ひじ」です。

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西瓜くふ 奴の髭の 流れけり

【作者】宝井其角(たからい きかく)

【補足】(やっこ)とは、江戸時代の武家の召使い・下男、あるいは、無頼の徒のことをいいます。「髭」の読み方は「ひげ」です。

 

西瓜食ふや ハラリハラリと 種を吐く

【作者】前田普羅(まえだ ふら)

 

西瓜の荷 街の西日に 受け渡し

【作者】中村汀女(なかむら ていじょ)

 

乳臭き 幼児もまへに 西瓜割る

【作者】百合山羽公(ゆりやま うこう)

 

出女の 口紅おしむ 西瓜哉

【作者】各務支考(かがみ しこう)

【補足】出女(でおんな)とは、江戸時代の宿場の旅籠(はたご)にいた客引きの女性のことです。

黄色い西瓜の花

 

天秤を しなはせ通ふ 西瓜売

【作者】阿波野青畝(あわの せいほ)

 

どこにこの しぶとき重さ 西瓜抱く

【作者】山口誓子

 

夏の果て 西瓜大きく 切られけり

【作者】鈴木真砂女(すずき まさごじょ)

 

西日さす 三和土のうへに 西瓜買ふ

【作者】百合山羽公

【補足】三和土(たたき)とは、玄関の土間(どま)の部分のことです。

 

畠から 西瓜くれたる 庵主かな

【作者】炭 太祇(たん たいぎ)

【補足】庵主(あんしゅ、あんじゅ)とは、庵室(=僧の住まい)の主人のことをいいます。

畑の西瓜の実

 

一口に 歯かたゆゝしき 西瓜哉

【作者】森 鴎外(もり おうがい)

 

悲憤あり 吐きし西瓜の 種子黒く

【作者】竹下しづの女(たけした しずのじょ)

 

まんまろき 月のあがりし 西瓜番

【作者】富安風生(とみやす ふうせい)

 

乱れたる 西瓜の皿も 退りけり

【作者】中村汀女

【補足】「退りけり」の読み方は「しさりけり、すさりけり」です。

 

身ひとつを もてあつかへる 西瓜哉

【作者】服部嵐雪(はっとり らんせつ)

木桶で冷やされている西瓜

 

見られゐて 種出しにくき 西瓜かな

【作者】稲畑汀子(いなはた ていこ)

 

桃売の 西瓜食ひ居る 木陰哉

【作者】正岡子規(まさおか しき)

 

横たはる 西瓜の号は ツエッペリン

【作者】川端茅舎(かわばた ぼうしゃ)

【補足】「ツエッペリン」は、一般に硬式飛行船のことを意味します。

 

汚れたる 畳なつかし 西瓜切る

【作者】阿部みどり女(あべ みどりじょ)

 

両断の 西瓜たふるる 東西に

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

二つに切られた西瓜

 


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