小満とは? どんな意味ですか? 【2024年版】
暦などで見かける「小満」とは何でしょうか?
漢字をみても、なかなか見当がつきません。他の「春」、「暑」、「雪」などの文字が入っているものであれば、何となく雰囲気は分かるのですが…
そこで、このページでは小満の意味などについて少し調べておきましょう。
小満とは?
「小満」の読み方は、『しょうまん』です。
小満とは、一年を24等分したもの各々に季節の名前を付けた二十四節気の一つです。
二十四節気については、こちらをご覧ください。
【関連】 二十四節気とは?
この二十四節気を、さらに3つに分けたものが七十二候(しちじゅうにこう)と呼ばれるものです。
【小満の七十二候】
初候:蚕起食桑(かいこおきてくわをくう)
次候:紅花栄(べにばなさかう)
末候:麦秋至(ばくしゅういたる)
小満の意味は?
小満とは「すべてのものが勢いづき、草木が生い茂るころ」のことをいいます。
『こよみ便覧』には「万物(ばんぶつ) 盈満(えいまん)すれば、草木枝葉繁る」と記載されています。
『こよみ便覧』とは、太玄斎(たいげんさい)こと、常陸宍戸藩の第5代藩主・松平頼救(まつだいら よりすけ)の著した暦についての解説書で、天明七年(1787年)に出版されたものです。
前に述べたように、小満の七十二候の3つ目が「麦秋至(ばくしゅういたる)」です。
この麦秋という言葉が、小満という節気をよく表現していると考えられます。
麦秋とは、初夏の頃に麦の穂が実って、収穫の時期を迎えることから名づけられたもので、「むぎあき」または「麦の秋」とも読みます。
そして、麦秋の「秋」の文字は、「収穫期」の意味で使われています。
この時期に、麦の穂をなぎ倒すような風のことを麦嵐(むぎあらし)、または麦の秋風といいます。
また、この時期に降る雨は麦雨(ばくう)と呼ばれます。
2024年の小満はいつ?
2024年の小満は、5月20日(月)です。
小満を前後の二十四節気と並べてみると、次のようになります。
立夏(りっか) 5/ 5 ⇒ 小満(しょうまん) 5/20 ⇒ 芒種(ぼうしゅ) 6/ 5
二十四節気は、期間を表すものとして使われることもあります。その場合は、次の節気の前日までの期間を表わします。
つまり、5/20 ~ 6/ 4 の期間を「小満」ということもあります。
沖縄では、次の節気の芒種(ぼうしゅ)と小満を合わせた小満芒種(すーまんぼーすー)という言葉が「梅雨(つゆ)」の意味で使われます。そして、統計上でも雨の多い時期となっています。
まとめ
- 小満は二十四節気の一つで、「すべてのものが勢いづき、草木が生い茂るころ」のことをいいます。
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