冬至にかぼちゃを食べる由来は「南瓜(なんきん)」にあり
12月の下旬、年末が近づくいた頃に「冬至(とうじ)」の日がありますが、あなたはこの日には何をしますか?
『冬至』で有名な行事・行事食として「ゆず湯」と「かぼちゃ」が有名です。冬の寒い日のゆず湯には安らぎが感じられて楽しいひと時を過ごせます。
また、「冬至にかぼちゃを食べると風邪を引かない」ということを子供のころに言われた記憶がありますが、冬至の日にかぼちゃを食べる由来となると、少し考えてしまいます。
そこで、このページでは冬至とかぼちゃのつながりや、かぼちゃの「いとこ煮」についてもみていきましょう。
そもそも冬至とは?
冬至とは、一年を24等分した二十四節気(にじゅうしせっき)のうちの一つで、一年中で一番昼が短い(一番夜が長い)日です。
この二十四節気は、古代中国の時代から使われていたものが日本に伝わってきたものです。このうち、春分、秋分、夏至、冬至などは、なじみが深いものです。
冬至の後にやってくる二十四節気には、小寒(しょうかん)、大寒(だいかん)、立春(りっしゅん)などがあります。
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冬至にかぼちゃを食べるのはなぜ?
では、なぜ冬至にかぼちゃを食べるのでしょうか。
これにはいくつかの説がありますが、一番有力なのは「運盛り(うんもり)」という縁起(えんぎ)を担ぐためというものです。
そして、その方法として「ん(運)」が名前の中にある食べ物をいただきます。
特に「冬至の七草(ななくさ)」というものがあって、それは
- なんきん(南瓜=カボチャ)
- にんじん(人参)
- れんこん(蓮根)
- ぎんなん(銀杏)
- きんかん(金柑)
- かんてん(寒天)
- うんどん(饂飩=ウドン)
の 7種類ですが、どれにも「ん」が二つ入っています。そして、この中で代表的なものが、かぼちゃということなのです。
冬至には小豆(あずき)も食べます
冬至のかぼちゃは有名ですが、冬至がゆ(粥)もよく食べられています。これは小豆がゆ、桜がゆともいわれます。
この粥に小豆が使われるのは、小豆の色の「赤」が魔除けや厄払いに通じるから、というのが有力な説です。
中国でも「赤」は縁起のよい色として好まれ、おめでたい春節(しゅんせつ=旧正月)や結婚式は赤一色という感じになります。
日本でも、お祝い事に「お赤飯」が炊かれますが、これにも小豆が活躍しています。
かぼちゃと小豆の「いとこ煮」
そして、かぼちゃと小豆の合わせ技が「いとこ煮」という煮物です。これを食べれば、運も呼び込めるし厄除けにもなるという最強の組み合わせといえます。
この「いとこ煮」という名前は、固いものを追い追い(甥)入れて料理していくということから名付けられたものです。少し変わった名前に思えますが、ちゃんと理由があって面白いですね。
また、地域によってそれぞれ特徴があり、例えば北海道では「おしるこ」に近いもので、「かぼちゃしるこ」の名で親しまれています。
あなたのお住いの地域では、冬至のかぼちゃはどのような料理ですか?
まとめ
- 冬至は「二十四節気」の一つで、一年のうちで一番昼が短い日です。
- 冬至のかぼちゃの由来は、『運盛り』という縁かつぎ説が有力です。
- 冬至の料理に小豆が使われるのは、小豆の「赤色」が厄払いになるとの理由からです。
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