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冬至の俳句 30選 -とうじ- 【有名俳人の名作から厳選】

冬の枯れ木

12月の下旬の、年内の日数も数えるほどとなる頃に、二十四節気の一つである冬至がやってます。

冬至の日を迎えると、もう今年も終わってしまうのかという思いとともに、いよいよ本格的な冬の訪れを意識することになります。

このページには、冬至が詠まれた俳句の中から 30句を選びました。冬至の時期の風景が目に浮かぶような作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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目次

冬至の俳句 30選

冬至が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

「冬至」は、俳句において冬の季語とされます。

【関連】 冬至とは?

 

 

暖かに 冬至の宵を 小買もの

【作者】星野立子(ほしの たつこ)

【補足】(よい)とは、日が暮れてからしばらくの間のことをいい、かなり遅くまでのことをいう場合もあります。小買いもの(こかいもの)は、日常で使うようなちょっとした品の買い物です。

 

あやまたず 沈む冬至の 日を見たり

【作者】後藤夜半(ごとう やはん)

【補足】「あやまたず」とは、「思った通りに」の意味です。

 

いそがしき 冬至の妻の うしろ影

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

 

いづくにか 在りたる冬至南瓜切る

【作者】皆吉爽雨(みなよし そうう)

【補足】冬至には、南瓜(かぼちゃ)や粥(かゆ)を食べるなどの風習があります。

 

出づる我に 芋焼いて居ぬ 冬至の子

【作者】長谷川かな女(はせがわ かなじょ)

ざるの上のサツマイモ

 

鶯の うしろ影見し 冬至かな

【作者】高井凡菫(たかい きとう)

 

おづおづと 夕日沈める 冬至かな

【作者】鈴木真砂女(すずき まさごじょ)

【補足】「おづおづ(=おずおず)」とは、ためらいながらする様子を表現する言葉で、「おそるおそる」という意味です。

 

風日々に 冬至となりし 日の黄なり

【作者】臼田亞浪(うすだ あろう)

 

けふ冬至 餘生こたびは いかならむ

【作者】水原秋桜子(みずはら しゅうおうし)

【補足】「餘生」の読み方は「よせい」です。(「餘」は「余」の旧字体) 

「こたび(此度)=このたび」は「今回、今度」の意味です。

「いかならむ」とは「どうであろうか」という意味です。

 

蒟蒻を 逃がす庖丁 冬至妻

【作者】長谷川かな女

【補足】「蒟蒻(菎蒻とも表記)」の読み方は「こんにゃく」です。

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さむざむと 日輪あそぶ 冬至かな

【作者】飯田蛇笏(いいだ だこつ)

【補足】日輪(にちりん)とは、太陽のことです。これに対して、月は月輪(がちりん、げつりん)といいます。

 

子午線の 上に今あり 冬至の日

【作者】高野素十(たかの すじゅう)

【補足】子午線(しごせん)とは、地球の両極(北極と南極)と通って地球の周囲をかこむ大円をいいます。

 

地の下に 雷を感ずる 冬至かな

【作者】松瀬青々(まつせ せいせい)

【補足】「雷」の読み方は「らい」です。

 

冬至粥 御酒をたらして 炊きにけり

【作者】上村占魚(うえむら せんぎょ)

【補足】「御酒」の読み方は「みき」です。

 

冬至とて 男にやどる 力かな

【作者】松瀬青々

祀られている力石

 

冬至の日 きれい植木屋 木の上に

【作者】山口青邨(やまぐち せいそん)

 

冬至の日 縞あるごとく ゆれにけり

【作者】阿波野青畝(あわの せいほ)

【補足】「縞」の読み方は「しま」です。

 

冬至の日 しみじみ親し 膝に来る

【作者】富安風生(とみやす ふうせい)

【補足】「膝」の読み方は「ひざ」です。

 

冬至まで ひと日ひと日の 日暮かな

【作者】草間時彦(くさま ときひこ)

【補足】「ひと日」は「一日(いちにち)」のことです。

 

冬至より 来たるもいまだ 雪の空

【作者】立花北枝(たちばな ほくし)

雪空の中の太陽

 

日本の 冬至も梅の 咲きにけり

【作者】小林一茶(こばやし いっさ)

 

母在りき 冬至もつとも 輝きて

【作者】三橋鷹女(みつはし たかじょ)

 

早発の 六時は暗し 冬至かな

【作者】稲畑汀子(いなはた ていこ)

【補足】「早発」の読み方は「はやだち」です。

 

枇杷の木に 枇杷の花咲く 冬至なる

【作者】北原白秋(きたはら はくしゅう)

【補足】枇杷(びわ)は、バラ科の常緑高木です。

 

風雲の 少しく遊ぶ 冬至かな

【作者】石田波郷(いしだ はきょう)

冬の木立と青空

 

仏壇に 水仙活けし 冬至かな

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

【補足】「活けし」の読み方は「けし」です。

 

仏壇の 菓子うつくしき 冬至かな

【作者】正岡子規(まさおか しき)

 

へつついに 冬至の柚子が のつてをる

【作者】富安風生

【補足】「へつつい(=へっつい:竃)」とは「かまど」のことです。

 

頬杖を 解く冬至粥 食はんため

【作者】佐藤鬼房(さとう おにふさ)

【補足】「頬杖」の読み方は「ほおづえ」です。

 

帆もなくて 冬至の海の 日影かな

【作者】飯田蛇笏

日光で輝いている冬の海

 

 


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