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秋風の俳句 30選 -秋の風至りて…-

秋風に吹かれた雲

しみじみと秋らしさを感じるものには、目にも鮮やかな紅葉、夜空の美しい月、気持ちよい秋晴の日射しなど数多くあります。

そして、それらのものに秋風が加わると、さらに秋の趣きが強く感じられてきます。

このページには、「秋風」「秋の風」が詠まれた俳句の中から 30句を選びました。秋風が吹いている澄んだ風景が目に浮かぶような作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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秋風の俳句 30選

「秋風」「秋の風」が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

これらは、俳句において秋の季語とされます。

 

青かりし 須磨の簾を 秋の風

【作者】尾崎紅葉(おざき こうよう)

【補足】1796年~1798年に刊行された摂津国(せっつこく)の地誌『摂津名所図会(せっつめいしょずえ)』に、「西須磨の家毎に 常に表の方 簾(すだれ)を垂るなり」という記述があります。

 

秋風が 吹くと申すぞ 吹かねども

【作者】正岡子規(まさおか しき)

 

秋風に 折れて悲しき 桑の杖

【作者】松尾芭蕉(まつお ばしょう)

 

秋風に 舌を扁く 児が泣けり

【作者】山口誓子(やまぐち せいし)

【補足】「扁く」「児」の読み方は、それぞれ「ひらたく」「こ」です。

 

秋風に 孤つや妻の バスタオル

【作者】波多野爽波(はたの そうは)

【補足】「孤つ」の読み方は「ひとつ」です。

秋の露天風呂

 

秋風の 一日何を 釣る人ぞ

【作者】正岡子規

 

秋風の 駅の時計と わが時計

【作者】中村汀女(なかむら ていじょ)

 

秋風の 通ふ机に 膝入るる

【作者】中村汀女

【補足】「膝」の読み方は「ひざ」です。

 

秋風の そこに見えをり 音立てゝ

【作者】星野立子(ほしの たつこ)

 

秋風の ひるね眠らず なりにけり

【作者】皆吉爽雨(みなよし そうう)

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秋風や あれし頬へぬる 糸瓜水

【作者】杉田久女(すぎた ひさじょ)

【補足】糸瓜水(へちますい)は、化粧水や塗り薬(ひび・あかぎれ)などに使用されます。「頬」の読み方は「ほ」です。

 

秋風や あれも昔の 美少年

【作者】小林一茶(こばやし いっさ)

 

秋風や うれぬ詩人の いかり肩

【作者】幸田露伴(こうだ ろはん)

【補足】いかり肩(怒り肩)とは、かどばった肩のことをいいます。

 

秋風や のらくら者の うしろ吹

【作者】小林一茶

【補足】のらくら者とは、なまけて、ぶらぶらしている人のことをいいます。

 

秋風や 水に落ちたる 空のいろ

【作者】久保田万太郎(くぼた まんたろう)

湖面に映った青空と紅葉

 

秋風や 水より淡き 魚のひれ

【作者】三橋鷹女(みつはし たかじょ)

 

秋風や 模様のちがふ 皿二つ

【作者】原 石鼎(はら せきてい)

 

秋風や 玲瓏として 美少年

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

【補足】玲瓏(れいろう)とは、美しく照り輝く様子を表現する言葉です。

 

秋風を 水にたとへん 遠き山

【作者】阿部みどり女(あべ みどりじょ)

 

秋の風 むかしは虚空 声ありき

【作者】 加藤楸邨(かとう しゅうそん)

【補足】虚空(こくう)とは、大空や空中のことを意味します。

秋の青空と白い雲

 

いまは亡き ひとぞうたへる 秋風に

【作者】日野草城

 

うしろから 秋風吹や もどり足

【作者】小林一茶

 

枝さきに 西日かかりて 秋の風

【作者】臼田亞浪(うすだ あろう)

 

刈り残す 一畝の粟や 秋の風

【作者】寺田寅彦(てらだ とらひこ)

【補足】一畝(ひとせ)は、約 100平方メートルの面積に相当します。

 

来て見れば ここにも吹くや 秋の風

【作者】正岡子規

秋風に吹かれている芒

 

簾透く 水のひかりや 秋の風

【作者】久保田万太郎

 

捨てゝある 芒の束に 秋の風

【作者】阿部みどり女

【補足】「芒」の読み方は「すすき」です。

 

散りやすき ものから吹くや 秋の風

【作者】正岡子規

 

つる草や 蔓の先なる 秋の風

【作者】炭 太祇(たん たいぎ)

【補足】「蔓」の読み方は「つる」です。

 

手に秘めし 薔薇捨てばやな 秋の風

【作者】横光利一(よこみつ りいち)

【補足】「捨てばやな」は「捨てたいものだ」という意味です。

赤いバラの花びら

 


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