大寒とは? 今年はいつ? 【2024年版】
「大寒」という言葉からは、今が一番寒い時期というような印象を受けます。しかし、大寒を過ぎてからも寒さは続きますし、私は「今日は大寒だから、雪は降ったとしてもあと1、2回かな」といったことを考えたりします。
大寒からは寒さが緩んでくると言われますが、「春はまだ遠いなあ」というのがこの時期ではないでしょうか。
このページでは、大寒(だいかん)の意味などについて、確認していくことにしましょう。
目次
大寒とは? 読み方は?
大寒とは、一年を24等分したものに季節の名前を付けた二十四節気の一つで、「大寒」の読み方は『だいかん』と音読みします。
二十四節気については、こちらをご覧ください。
【参考】 二十四節気とは?
大寒(だいかん)は二十四節気の一つです。
二十四節気の大寒の意味は?
二十四節気の大寒とは、「一年のうちで、もっとも寒さがきびしいころ」のことをいいます。
なお、『こよみ便覧』には「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」と記載されています。
『こよみ便覧』とは、太玄斎(たいげんさい)こと、常陸宍戸藩の第5代藩主・松平頼救(まつだいら よりすけ)の著した暦についての解説書で、天明七年(1787年)に出版されたものです。
今年、2024年の大寒はいつ?
2024年の大寒は、1月20日(土)です。なお大寒の日付は、毎年1月20、21日頃となります。
大寒を前後の二十四節気と並べてみると、次のようになります。(2024年)
小寒(しょうかん) 1/ 6 ⇒ 大寒(だいかん) 1/20 ⇒ 立春(りっしゅん) 2/ 4
なお、二十四節気は期間を表すものとして使われることもあります。その場合は、次の節気の前日までの期間を表わします。
つまり、1/20 ~ 2/ 3の期間を「大寒」ということもあります。
寒の入り、寒の明け
また、小寒の日を寒の入り*、立春の日を寒の明けといいます。
この寒の入りから寒の明けまでの約1カ月間を「寒(かん)」「寒中(かんちゅう)」「寒の内」といいます。
* 寒の入りについては、こちらをご覧ください。
【関連】 寒の入りとは
「小寒の氷 大寒に解く」という言葉もあるように、大寒よりもむしろ小寒のほうが寒いこともあります。
いずれにせよ、寒(かん)は一年で一番寒さがきびしく、寒中見舞いを出す時期でもあります。
大寒の七十二候
この二十四節気の期間を、さらに3つに分けたものが七十二候(しちじゅうにこう)と呼ばれるものです。
初候:款冬華(ふきのとうはなさく)
⇒ 「蕗(ふき)の花が咲き始めるころ」という意味です。
次候:水沢腹堅(さわのみずあつくかたし)
⇒ 「沢の水が厚い氷になるころ」という意味です。
末候:鶏始乳( にわとりはじめてにゅうす)
⇒ 「鶏(にわとり)が卵を産み始めるころ」という意味です。
大寒の食べ物は?
大寒の時期の食べ物で有名なのは「大寒の卵」です。また大寒に限らず、寒の時期の「寒卵」と「寒の水」は貴重なもので、とても好まれています。
これらについては、別項目でまとめましたので、こちらをご覧ください。
【関連】 大寒の卵、寒の水
大寒の俳句
古くから大寒、寒は俳句に詠み込まれてきました。やはり、この時期には暦の「大寒」は強く意識されてきたことがうかがえます。
それらの俳句の中から、いくつかを鑑賞してみましょう。
大寒の 大々とした 月よかな
小林 一茶
大寒の 埃の如く 人死ぬる
高浜 虚子
大寒や 転びて諸手 つく悲しさ
西東 三鬼
薬のむ あとの蜜柑や 寒の内
正岡 子規
声氷る 庭の小鳥や 寒の雨
正岡 子規
なお、もう少し大寒の俳句を読みたかったら、こちらのページをご覧ください。
【関連】 大寒の俳句
『大さむこさむ』♪
二十四節気の大寒と直接の関連はありませんが、「大寒」の文字から連想されるものに、次のわらべ歌があります。
大さむこさむ
山からこぞうがないてきた
なんといってないてきた
さむいといってないてきた
「ないてきた」の歌詞は、「やってきた」あるいは「とんできた」と歌われることも多く聞かれます。
まとめ
- 2024年の大寒は、1月20日(土)です。
- 大寒は二十四節気の一つで、「一年のうちで、もっとも寒さがきびしいころ」のことをいいます。
- 大寒の食べ物として有名なのは「大寒の卵」です。