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「母の日」の俳句 50選 -ははのひ-

白いカーネーションの花

5月の連休が過ぎると、とても大事な母の日がやってきます。そして、日頃の感謝の気持ちをどう伝えようかと考えるのも楽しいものです。

この「母の日」は俳句において夏の季語でもあり、多くの作品に詠み込まれてきました。

このページには、「母の日」が詠まれた俳句を多く集めました。母の日の雰囲気に満ちた作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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目次

「母の日」の俳句 50選

ピンク色のカーネーションの花

「母の日」が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

どうぞ、ごゆっくりとご鑑賞下さい。

 

 

馬も牛も 二重瞼に 母の日ぞ

【作者】中村草田男(なかむら くさたお)

【補足】「二重瞼」の読み方は「ふたえまぶた」です。

 

木の実置く てのひら母の日なりけり

【作者】秋元不死男(あきもと ふじお)

 

けふ母の日 泡を泛べて 川流る

【作者】大野林火(おおの りんか)

【補足】「泛べて」の読み方は「うかべて(=浮かべて)」です。

 

さだめとや 母の日の胸 白き花

【作者】山口青邨(やまぐち せいそん)

 

終ひ湯に 欠伸して母の 日の妻よ

【作者】相馬遷子(そうま せんし)

【補足】終ひ湯(しまいゆ)とは、一番最後に入る風呂のことをいいます。「欠伸」の読み方は「あくび」です。

 

どこへゆきしや 母の日の妻を 子が連れて

【作者】安住 敦(あずみ あつし)

 

働ける間は寡欲 母の日ぞ

【作者】香西照雄(こうざい てるお)

【補足】寡欲(かよく)とは、欲が少ないことをいいます。

 

母の日と いふて押しつけがましき日

【作者】坊城としあつ(ぼうじょう としあつ)

 

母の日と 重なりナイチンゲールの日

【作者】高澤良一(たかざわ よしかず)

【補足】「近代看護教育の母」といわれるフローレンス・ナイチンゲールの誕生日・ 5月12日は「国際看護師の日」と定められています。

 

母の日に 生れたりけり 果報者

【作者】山口青邨

【補足】果報者(かほうもの)は「しあわせもの」という意味です。

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母の日に 思ひ出せずに 父の日を

【作者】右城暮石(うしろ ぼせき)

 

母の日に 奉仕緑のゴムたはし

【作者】百合山羽公(ゆりやま うこう)

【補足】「たはし」は「たわし(束子)」のことです。

 

母の日の おかあさんてば おかあさん

【作者】高澤良一

 

母の日の 懐中におく 念珠かな

【作者】原 裕(はら ゆたか)

【補足】懐中(かいちゅう)とは、ふところやポケットの中を意味します。念珠(ねんじゅ)とは数珠(じゅず)のことです。

 

母の日の かがやくばかり 塩むすび

【作者】角川照子(かどかわ てるこ)

【補足】塩むすびは、具を入れない塩味の「おむすび(おにぎり)」です。

 

母の日の 今日を母さび 勤め妻

【作者】林 翔(はやし しょう)

 

母の日の くはへて白き 木綿糸

【作者】長谷川双魚(はせがわ そうぎょ)

【補足】「木綿糸」の読み方は「もめんいと」です。

 

母の日の 五月つごもり 紅粉の花

【作者】山口青邨

【補足】「つごもり(晦)」とは、(旧暦の)月の末日のことをいいます。「紅粉(べに)の花」は紅花(ベニバナ)のことです。

 

母の日の 更に芍薬 ひらきけり

【作者】百合山羽公

【補足】芍薬(しゃくやく)は、ボタン科の多年草です。

 

母の日の 白き花さし をとめさび

【作者】篠田悌二郎(しのだ ていじろう)

【補足】をとめさび(少女さび)とは、少女らしく、やさしくて可愛いふるまいのことをいいます。

白いカーネーションの花

 

母の日の 水中に皿 滑走す

【作者】磯貝碧蹄館(いそがい へきていかん)

 

母の日の 妻より高き 娘かな

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

 

母の日の 猫あそびをり 櫟原

【作者】石田波郷(いしだ はきょう)

【補足】(くぬぎ)はブナ科の落葉高木です。

 

母の日の 花の荷が着く 男子校

【作者】林 翔

 

母の日の花棒挿しに 古徳利

【作者】石川桂郎(いしかわ けいろう)

【補足】棒挿し(ぼうさし)とは「かんざし(簪)」のことです。「古徳利」の読み方は「ふるどくり」です。

 

母の日の 花を身につけ 駅に入る

【作者】横山白虹(よこやま はっこう)

 

母の日の 母に活けけり 果樹の花

【作者】中村草田男

【補足】「活けけり」の読み方は「けけり」です。

 

母の日の 母に雨中の 桐の花

【作者】細見綾子(ほそみ あやこ)

 

母の日の 母の墓辺の ははこ草

【作者】長谷川かな女(はせがわ かなじょ)

【補足】ははこ草は、キク科の越年草です。

 

母の日の 母の齢を 延べ得んや

【作者】清水基吉(しみず もとよし)

【補足】(よわい)とは、年や年齢のことをいいます。

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母の日の 風鈴しきり 鳴ることよ

【作者】鈴木真砂女(すずき まさじょ)

【補足】「風鈴」も夏の季語です。

 

母の日の 文箱の中の 母と会ふ

【作者】山田弘子(やまだ ひろこ)

【補足】文箱(ふばこ)とは、手紙などを入れておく箱のことです。

 

母の日の 闇に降りゆき 菖蒲剪る

【作者】横山白虹

【補足】「剪る」の読み方は「る(=切る)」です。

 

母の日の 旅券香錠も ともに購ふ

【作者】宮武寒々(みやたけ かんかん)

【補足】「購ふ」の読み方は「かう(=)買う」です。

 

母の日の 老妻をまのあたりにす

【作者】松村蒼石(まつむら そうせき)

 

母の日や 大方の母 けふも疲れ

【作者】及川 貞(おいかわ てい)

 

母の日や 大きな星が やや下位に

【作者】中村草田男

 

母の日や 木苺の葉が 雨ためる

【作者】細見綾子

【補足】木苺(きいちご)は、バラ科キイチゴ属の植物の総称です。

 

母の日や けふは熟路を 歩まんか

【作者】中村草田男

【補足】熟路(じゅくろ)とは、よく知っている道のことです。

 

母の日や この月母の 命日も

【作者】山口青邨

お供えの花

 

母の日や 子を哭く母が 街をゆく

【作者】及川 貞

【補足】「哭く」の読み方は「く」です。

 

母の日や そのありし日の 裁ち鋏

【作者】菅 裸馬(すが らば)

【補足】裁ち鋏(たちばさみ)は布地を切るためのハサミです。

 

母の日や 父は眉毛の きびしかりき

【作者】米沢吾亦紅(よねざわ われもこう)

 

母の日や 亡き子好みし 着物これ

【作者】及川 貞

 

母の日や 夏みかんの汁 子より飛び

【作者】細見綾子

 

母の日や 何もせずとも 母とゐて

【作者】大橋敦子(おおはし あつこ)

 

母の日や 母と隔つる 億万里

【作者】相生垣瓜人(あいおいがき かじん)

【補足】「隔つる」の読み方は「へだつる」です。

 

母の日や 張り替へて佳き 桜椅子

【作者】堀口星眠(ほりぐち せいみん)

【補足】「佳き」の読み方は「き」です。桜椅子(さくらいす)とは、桜の木を用いた椅子のことです。

 

母の日を 落葉松芽吹く 町に来つ

【作者】堀口星眠

【補足】落葉松(からまつ)はマツ科の落葉樹です。

 

母の日を 過ぎて山椒の 葉の強し

【作者】細見綾子

【補足】山椒(さんしょう)はミカン科の落葉低木です。

山椒の実

 

 


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