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果物の漢字の読み方 50 【難読編】

柿の実と青空

果物の名前が漢字で書かれている場合、中には何と読むのか考えてしまうようなものもあります。

漢字の「音」から見当がつくこともありますが、読み方がわかっても理解に苦しむようなものも見受けられます。

このページでは、漢字で表記された果物の名前について、読み方を中心にみていくことにしましょう。

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果物の漢字の読み方

漢字で表記された果物のうち、「難読」といわれているものを集めて五十音順に並べました。

「桃」や「柿」のように容易に読めると考えられるものは含めていません。

 

 

木通 / 通草 / 山女 / 山姫

【読み方】アケビ

【補足】秋に実が熟すと、割れて果肉と種子が見えることから、「開け実(あけみ)」という意味で「アケビ」の名が付けられました。

地域によっては、アケビヅル、アケビカズラ、アケツビ、アクビ、アクミなどとも呼ばれます。

 

 

鰐梨

【読み方】アボカド

【補足】和名の「鰐梨(ワニナシ)」は英名の「alligator pear(本来はavocado )」を直訳したもので、果実の表面がワニの肌に似ていることに由来しています。

 

 

扁桃

【読み方】アーモンド

【補足】ハタンキョウ(巴旦杏)と呼ばれることもあります。古くには、「へんとう(扁桃)」と呼ばれていました。

 

 

杏子 / 杏

【読み方】あんず

【補足】英名は Apricot (アプリコット)です。また、カラモモ(唐桃)という別名があります。

 

 

【読み方】いちご

【補足】平安時代に著された『本草和名(ほんぞうわみょう:薬物に関する辞典)』には「以知古」と記載されています。

漢字では「苺」が本字で、「莓」という異字体があります。

農林水産省による分類では「果実的野菜」とされています。。

【関連】苺の俳句

 

 

無花果 / 映日果 / 一熟

【読み方】イチジク

【補足】「無花果(漢語)」は「花が咲かずに実がなる(ように見える)」ことに由来しています。

和名の「イチジク」は「映日果」の音読みの「エイジツカ」が変化したものともいわれます。

日本に伝来した当時には、唐柿(とうがき、からがき)、唐枇杷(とうびわ)、蓬莱柿(とほうらいし)、南蛮柿(となんばんがき)などと呼ばれていました。

【関連】無花果の俳句

 

 

桜桃

【読み方】おうとう、さくらんぼ

【補足】「さくらんぼ」は「桜の坊(桜の実の意)」が変化したものと考えられています。

木を桜桃(おうとう)、果実をサクランボと呼び分けることがあります。

さくらんぼの実

 

 

阿列布 / 阿利襪 / 橄欖

【読み方】オリーブ

【補足】実はオリーブオイルの原料となります。日本では、「橄欖(かんらん)」と呼ばれることもあります。

 

 

甜橙

【読み方】オレンジ

【補足】日本でオレンジというと、和名の「アマダイダイ(甘橙、甘代々)」を指します。

 

 

加加阿 / 柯柯阿

【読み方】カカオ

【補足】カカオノキ、ココアノキと呼ばれることもあります。

 チョコレートやココアの原料として栽培されています。

 

 

黒酸塊

【読み方】カシス(クロスグリ)

【補足】クロスグリ、クロフサスグリとも呼ばれます。

 

 

花梨 / 花櫚 / 榠樝

【読み方】カリン

【補足】カラナシ、アンランジュ(安蘭樹)という別名があります。

民間療法で咳止めや利尿に使われてきました。

 

 

奇異果 / 幾維果

【読み方】キウイフルーツ

【補足】中国では「彌猴桃(びこうとう)」と表記されます。彌猴はアカゲザルのことで、「猿が好んで食べる果物」の意から名付けられたものです。

 

 

蕃石榴

【読み方】グアバ

【補足】和名が「蕃石榴」で「バンザクロ、バンセキリュウ、バンジロウ」と読みます。

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茱萸 / 胡頽子

【読み方】ぐみ

【補足】江戸時代に著された『本朝食鑑(ほんちょうしょっかん:日本の食べ物の解説書)』に「胡頽子 和名久美」という記載があります。

 

 

胡桃

【読み方】くるみ

【補足】クルミの実は古くから食用に利用されてきました。

 

 

葡萄柚子 / 葡萄柚

【読み方】グレープフルーツ

【補足】「葡萄柚子」は果物の漢字の中でも特に「難読」とされています。

ポメロ、トローニャ、パンプルムースと呼ばれることもあります。

「葡萄」「柚子」それぞれについては後述します。

 

 

苔桃

【読み方】コケモモ

【補足】果実は食用とされます。

 

 

石榴 / 柘榴 / 若榴

【読み方】ザクロ

【補足】和名の「ザクロ(佐久呂)」は中国名・石榴の漢音「セキリュウ」あるいは呉音「ジャクル」に基づくと考えられています。

【関連】石榴の俳句

 

 

朱欒 / 謝文 / 香欒

【読み方】ザボン

【補足】「ジャボン」「ザンボア」「ボンタン」と読まれることもあります。

1709年に刊行された『大和本草(やまとほんぞう:本草書≒医学書)』には「朱欒(ザンボ)」、1712年に成立した『和漢三才図会(わかんさんさいずえ:類書≒百科事典)』には「朱欒(しゅらん)」という記載がみられます。

 

 

西瓜 / 水瓜

【読み方】すいか

【補足】中国語の「西瓜」の唐音が「スイカ」で、中国の西方から伝来した瓜とされたため、この名が付けられました。

農林水産省による分類では、西瓜は「果実的野菜」です。

また、「南瓜」の読みは「カボチャ」です。

【関連】西瓜の俳句

西瓜の花

 

 

酸塊

【読み方】すぐり

【補足】スグリ科スグリ属の植物です。

 

 

五歛子

【読み方】スターフルーツ

【補足】和名が「五歛子(ごれんし)」です。

 

 

酸実実桜

【読み方】スミミザクラ

【補足】バラ科サクラ属の植物です。

 

 

李 / 酢桃

【読み方】すもも

【補足】「すもも」の名前は、桃(もも)よりも酸味が強いことに由来しています。

古くに、原産国・中国から日本に渡来しました。

 

 

火龍果

【読み方】ドラゴンフルーツ

【補足】中国名が「火龍果」で、「ピタヤ、ピターヤ」の名でよばれることもあります。

メキシコ、中南米の原産で、スペイン語では「pitahaya」です。

 

 

麝香猫果

【読み方】ドリアン

【補足】「麝香(じゃこう)」は香料の一種です。また、麝香猫(ジャコウネコ)の分泌液は香料に利用されます。

ドリアンの木は、高さが 20 ~ 30 メートルにも達する常緑樹です。

 

 

【読み方】ナツメ

【補足】「ナツメ(和名)」は「夏芽(夏に芽が出る)」に由来し、中国名を「棗(そう)」といいます。

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凰梨

【読み方】パイナップル

【補足】和名が「凰梨」で「ほうり」と読みます。

多年草ですが収穫ごとに実が小さくなり、パイナップルの法定耐用年数は 3年と定められています。

 

 

八朔

【読み方】はっさく

【補足】名前の由来は、八朔(旧暦の 8月1日)頃から食べられたこととされています。

原木は江戸時代末に広島の浄土寺で発見されたのが最初といわれています。

 

 

果物時計草

【読み方】パッションフルーツ

【補足】和名は「果物時計草(くだものとけいそう)」です。

英語でトケイソウを passion flower ということから名付けられたものです。

 

 

甘蕉 / 実芭蕉

【読み方】バナナ

【補足】日本では「芭蕉(ばしょう)」と呼ばれてきました。

甘蕉(かんしょう)、実芭蕉(みばしょう)と呼ばれることもあります。

江戸時代の俳人・松尾芭蕉が俳号としたのは、門人から芭蕉の株を贈られ、それがよく育ったたことによるものです。

 

 

万寿果 / 蕃瓜樹

【読み方】パパイア

【補足】和名が「万寿果(まんじゅか)」、漢名が「蕃瓜樹(ばんかじゅ)」です。

チチウリ(乳瓜)やモクカ(木瓜)と呼ばれることもあります。

パパイヤの木と海

 

 

波羅蜜 / 菠蘿蜜

【読み方】パラミツ、ハラミツ

【補足】日本では、南果(なんか)と呼ばれることもあります。

英語では、ジャックフルーツと呼ばれます。

 

 

麭の木 / 麪果樹

【読み方】パンノキ

【補足】果実は、パンの実、ブレッドフルーツと呼ばれます。

 

 

枇杷

【読み方】びわ

【補足】「桃栗三年柿八年 枇杷は九年でなりかねる」ということわざがあるように、種子から育てる場合(実生栽培)は実が成るまでに 7・8年かかります。

「びわ」の語源は、実の形が楽器の琵琶に似ていることとされています。

 

 

房酸塊

【読み方】フサスグリ

【補足】セイヨウスグリとも呼ばれています。

果実の色によって、赤系統は「アカスグリ」、白系統は「シロスグリ」と呼び分けられています。

 

 

葡萄

【読み方】ぶどう

【補足】甲州(こうしゅう:品種名)は鎌倉時代の初め頃から甲斐国(かいのくに:現在の山梨)で栽培が始められました。

中近東が原産といわれています。

【関連】葡萄の俳句

 

 

松房

【読み方】マツブサ

【補足】マツブドウ、ウシブドウ、ワタカズラ などの別名もあります。

名前の由来は、樹皮がマツ(松)のように割れていて、果実がブドウ(葡萄)の房のように垂れ下がっているためといわれています。

 

 

榲桲

【読み方】マルメロ

【補足】セイヨウカリンという別名があります。

英語名はクインス(quince)です。

 

 

芒果 / 檬果

【読み方】マンゴー

【補足】菴羅(あんら)、菴摩羅(あんまら)という別名があります。

原産地はインドからインドシナ半島にかけての地域といわれています。

 

 

蜜柑

【読み方】みかん

【補足】「蜜柑」の名は「甘い柑橘類(かんきつるい)」の意から名付けられ、古くには「みっかん」と読まれていました。

現代では、「みかん」といった場合「温州蜜柑(うんしゅうみかん)」を指します。

【関連】蜜柑の季語と俳句

 

 

甜瓜

【読み方】メロン

【補足】「甜瓜(てんか)」は漢名です。

農林水産省による分類では「果実的野菜」です。

 

 

椰子

【読み方】やし

【補足】ヤシ科のカンノンチク、シュロチクは江戸時代から栽培され、大正・昭和時代には投機の対象にもなりました。

多くの種(しゅ)の果実が食用とされています。

 

 

柚子

【読み方】ゆず

【補足】「桃栗三年柿八年 柚子の大馬鹿 18年」といわれるように、実生栽培では実が成るまでに十数年を要します。

平安時代初期に中国から日本へ伝わったと考えられていて、ホンユズユノスと呼ばれることもあります。

【関連】柚子の俳句

 

 

山桜桃 / 梅桃

【読み方】ユスラウメ

【補足】ユスラゴと呼ばれることもあります。

サクランボと似たような赤い小さな実をつけ、食用とされます。

名前の由来については、果実を収穫するのに木をゆするためという説があります。

 

 

茘枝

【読み方】ライチ

【補足】中国名が「茘枝(レイシ)」です。

 

 

覆盆子

【読み方】ラズベリー

【補足】フランボワーズ(framboise:フランス語)とも呼ばれます。

 

 

林檎

【読み方】りんご

【補足】平安時代に表わされた『和名類聚抄』には「利宇古宇(りうこう、りうごう)」と記載されていて、これが「りんご」に変化したと考えられています。

植物学上ではセイヨウリンゴと呼ばれます。

【関連】林檎の俳句

 

 

檸檬

【読み方】レモン、ねいもう

【補足】和名が「檸檬(ねいもう)」です。

レモンの原産地は、インドのヒマラヤ山麓です。

 

 

まとめ (カタカナ ⇒ 漢字)

 

カタカナから漢字への逆引きにご利用ください。

果物名
(カタカナ)
漢  字
アケビ  木通  通草  山女 
 山姫
アボカド  鰐梨
アーモンド  扁桃
アンズ  杏子  杏
イチゴ  苺
イチジク  無花果  映日果 
 一熟
サクランボ  桜桃
オリーブ  阿列布  阿利襪 
 橄欖
オレンジ  甜橙
カカオ  加加阿  柯柯阿
カシス  黒酸塊
カリン  花梨  花櫚 
 榠樝
キウイフルーツ  奇異果  幾維果
グアバ  蕃石榴
グミ  茱萸  胡頽子
クルミ  胡桃
グレープフルーツ  葡萄柚子  葡萄柚
コケモモ  苔桃
ザクロ  石榴  柘榴  若榴
ザボン  朱欒  謝文  香欒
スイカ  西瓜  水瓜
スグリ  酸塊
スターフルーツ  五歛子
スミミザクラ  酸実実桜
スモモ  李  酢桃
ドラゴンフルーツ  火龍果
ドリアン  麝香猫果
ナツメ  棗
パイナップル  凰梨
ハッサク  八朔
パッション
フルーツ
 果物時計草
バナナ  甘蕉  実芭蕉
パパイア  万寿果  蕃瓜樹
パラミツ
(ハラミツ)
 波羅蜜  菠蘿蜜
パンノキ  麺麭の木  麪果樹
ビワ  枇杷
フサスグリ  房酸塊
ブドウ  葡萄
マツブサ  松房
マルメロ  榲桲
マンゴー  芒果  檬果
ミカン  蜜柑
メロン  甜瓜
ヤシ  椰子
ユズ  柚子
ユスラウメ  山桜桃  梅桃
ライチ  茘枝
ラズベリー  覆盆子
リンゴ  林檎
レモン  檸檬

 

 


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⇒ 野菜の難読漢字の読み方

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