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「年賀状」「賀状」の俳句 30選 -ねんがじょう、がじょう-

年賀状

普段は行き来の無い人であっても、年賀状のやり取りによって近況を知ることができますし、どさりと届いた年賀状をじっくりと読むのは、お正月の楽しみの一つです。

そして、「年賀状」「賀状」は俳句において新年の季語でもあり、多くの俳句作品に詠み込まれてきました。

このページには、「年賀状」「賀状」が詠まれた俳句を多く集めました。お正月の楽しい雰囲気に満ちた作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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目次

「年賀状」「賀状」の俳句 30選

「年賀状」「賀状」が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

どうぞ、ごゆっくりとご鑑賞下さい。

 

 

一團の 年賀状にぞ 襲はれし

【作者】相生垣瓜人(あいおいがき かじん)

【補足】「團(だん)」は「団」の旧字体です。

 

芋版の 雲龍をどる 子の賀状

【作者】下村ひろし(しもむら ひろし)

【補足】芋版(いもばん)とは、サツマイモやジャガイモなどを切った面に、文字や図柄を彫って作った版のことです。

 

大幅に 賀状絞るか 思案月

【作者】高澤良一(たかざわ よしかず)

 

おぼえなき 名にして句あり 賀状よむ

【作者】皆吉爽雨(みなよし そうう)

 

賀状書く 根気も遂に 失せにけり

【作者】相生垣瓜人

【補足】「遂に」の読み方は「ついに」です。

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賀状書く しみじみ妻と 二人して

【作者】楠本憲吉(くすもと けんきち)

 

賀状書く 羞ひもあり 生き過ぎて

【作者】能村登四郎(のむら としろう)

【補足】「羞ひ」の読み方は「はじらい(=恥らい)」です。

 

賀状来ぬ 其の人の訃や 人づてに

【作者】高橋淡路女(たかはし あわじじょ)

【補足】「来ぬ(こぬ):未然形+打消しの助動詞」は「来ない」の意味となります。(ふ)は、人の死を知らせること、死亡の通知を意味します。

 

賀状出しに 又出る門や 松の内

【作者】高橋淡路女

【補足】松の内とは、正月の松飾りのある間の呼称で、かつては元日から15日まで、現在は 7日までをいうことが多くみられます

 

賀状の字 いと正しきを 畏れけり

【作者】富安風生(とみやす ふうせい)

【補足】「畏れけり」の読み方は「おそれけり」です。

年賀ハガキと筆ペン

 

賀状みな 命惜めと 諭しをり

【読み】がじょうみな いのちおしめと さとしおり

【作者】岡本 眸(おかもと ひとみ)

 

賀状をば 書かじと決めて 安からず

【作者】相生垣瓜人

【補足】「安からず」とは「心中穏やかでない、おもしろくない」という意味です。

 

神棚に 賀状大束 仮に置く

【作者】平畑静塔(ひらはた せいとう)

 

北国の 雪の匂ひの 賀状来る

【作者】能村登四郎

 

草の戸に 賀状ちらほら 目出度さよ

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

【補足】「目出度さよ」の読み方は「めでたさよ」です。

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この人に 賀状欠かさぬ いはれあり

【作者】富安風生

【補足】「いはれ(謂れ:いわれ)」は「理由」と同義です。

 

好きな人 めつきり減りし 賀状書く

【作者】上田五千石(うえだ ごせんごく)

 

代筆の 賀状を読みて 目を閑ざす

【作者】平畑静塔

 

重複の 賀状投函して気づく

【作者】右城暮石(うしろ ぼせき)

【補足】「重複」の読み方は「ちょうふく」です。

 

遂に覚悟して書きはじむ 年賀状

【作者】右城暮石

 

転校生 よみがへる名の 賀状かも

【作者】能村登四郎

 

新妻の 友の賀状も ちらほらと

【作者】五十嵐播水(いがらし ばんすい)

【補足】「新妻」の読み方は「にいづま」です。

 

年賀受け 年賀状受け 籠りをり

【作者】松本たかし(まつもと たかし)

【補足】「籠りをり」の読み方は「こもりをり」です。

鏡餅

 

年賀状 ああこの人の この癖字

【作者】高澤良一

 

年賀状 だけのえにしも いつか切れ

【作者】稲畑汀子(いなはた ていこ)

【補足】「えにし(縁)」とは、「えん。ゆかり」のことです。

 

薄倖の 字の美しき 賀状かな

【作者】五十嵐播水

【補足】薄倖(はっこう=薄幸)とは、「ふしあわせ、不幸、不運」を意味します。

 

人去りて 賀状それぞれ 言葉発す

【作者】角川源義(かどかわ げんよし)

 

ひとひらの 紅き賀状をのみ卓に

【作者】石原八束(いしはら やつか)

 

飄然と 君が賀状や 支那とのみ

【作者】五十嵐播水

【補足】飄然(ひょうぜん)とは、ふらりと来る様子を表現する言葉です。

 

布衣の身に余る賀状を 賜りぬ

【作者】安住 敦(あずみ あつし)

【補足】「布衣」の読み方は「ほい:江戸時代に無位無官の者が着用した無紋の狩衣(かりぎぬ」です。「賜りぬ」の読み方は「たまわりぬ」です。

 

 


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