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松の内の俳句 30選 -まつのうち-

玄関の正月飾り

お正月の三が日が過ぎても、まだ松の内の間はゆっくりと新春の気分を味わっていたいものです。

そんな「松の内」は俳句において新年の季語でもあり、多くの作品に詠み込まれてきました。

このページには、「松の内」が詠まれた俳句を多く集めました。新年のお正月らしい雰囲気に満ちた作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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目次

「松の内」の俳句 30選

「松の内」が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

どうぞ、ごゆっくりとご鑑賞下さい。

 

 

美しき ことはよきもの 松の内

【作者】星野立子(ほしの たつこ)

 

うとまれて 炭屋炭ひく 松の内

【作者】菖蒲あや(しょうぶ あや)

【補足】「うとまれる(疎まれる)」とは、「嫌われる、いやだと思われる」という意味です。

 

「柿本人麿」読みつ 松の内

【作者】滝井孝作(たきい こうさく)

【補足】柿本人麿(かきのもとのひとまろ)は飛鳥時代の歌人で、三十六歌仙(さんじゅうろっかせん)の一人です。山部赤人(やまべのあかひと)とともに歌聖と呼ばれています。

 

賀状出しに 又出る門や 松の内

【作者】高橋淡路女(たかはし あわじじょ)

 

借りて来し 隣の三味や 松の内

【作者】吉武月二郎(よしたけ つきじろう)

【補足】「三味(しゃみ)」は「三味線」を略したものです。

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くしけづる ことていねいに 松の内

【作者】及川 貞(おいかわ てい)

【補足】「くしけずる」とは、櫛(くし)で髪の毛をすいて、きちんとすることをいいます。

 

子を持たぬ 身のつれづれや 松の内

【作者】永井荷風(ながい かふう)

【補足】「つれづれ」とは「退屈、手持ち無沙汰(てもちぶさた)、何もしないでいる状態」を意味します。

 

しづかなる 雨一夜あり 松の内

【作者】能村登四郎(のむら としろう)

 

しばざくら 一粒咲ける 松の内

【作者】山口青邨(やまぐち せいそん)

 

旅すでに 二度目となりぬ 松の内

【作者】稲畑汀子(いなはた ていこ)

古い家並み

 

足袋底の うすき汚れや 松の内

【作者】三橋鷹女(みつはし たかじょ)

【補足】「足袋底」の読み方は「たびぞこ」です。

 

ともづなの つかりし水や 松の内

【作者】久保田万太郎(くぼた まんたろう)

【補足】ともづな(艫綱)とは、艫(とも:船の後部)にあって、船をつなぎとめる綱のことです。

 

二三本 残る煙草や 松の内

【作者】会津八一(あいづ やいち)

【補足】「煙草」の読み方は「たばこ」です。

 

庭の水 恋ひて鶺鴒 松の内

【作者】山口青邨

【補足】「鶺鴒」の読み方は「せきれい(=セキレイ科の小鳥)」です。

 

はらからの 訪ひつ訪はれつ 松の内

【作者】星野立子

【補足】はらから(同胞)とは、同じ母親から生まれた兄弟姉妹(=きょうだい)のことです。

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ひととほり 読み通さねば 松の内

【作者】高澤良一(たかざわ よしかず)

 

昼は日に 夜は月星に 松の内

【作者】原 石鼎(はら せきてい)

 

古き世の 顔も匂ふや 松の内

【作者】室生犀星(むろう さいせい)

 

更けて焼く 餅の匂や 松の内

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

【補足】「更けて」の読み方は「けて」です。

 

ほろび行く ものの姿や 松の内

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

餅花

 

松の内 足の痛みに なまけ虫

【作者】阿部みどり女(あべ  みどりじょ)

 

松の内 一度の雪に 会へるかな

【作者】石川桂郎(いしかわ けいろう)

 

松の内 面白き手紙 来る事よ

【作者】石井露月(いしい ろげつ)

 

松の内 こゝろおきなき 朝寝かな

【作者】高橋淡路女

 

松の内 更けて雪駄を 鳴らしけり

【作者】尾崎紅葉(おざき こうよう)

【補足】雪駄(せった)とは、草履(ぞうり)の底に皮をはった履物(はきもの)です。

 

松の内 村人二人 まゐりけり

【作者】村上鬼城(むらかみ きじょう)

 

松の内を 淋しく籠る 今年かな

【作者】杉田久女(すぎた ひさじょ)

【補足】「淋しく」「籠る」の読み方は、それぞれ「さみしく、さびしく」「こもる」です。

 

円き顔 瓜実顔や 松の内

【作者】高浜虚子

【補足】瓜実顔(うりざねがお)とは、中高(なかだか)でやや面長(おもなが)な顔のことをいいます。

 

餅焼いて 親しき客や 松の内

【作者】高橋淡路女

 

門番に 餅をたまふや 松の内

【作者】正岡子規(まさおか しき)

ひび割れた鏡餅と蜜柑

 

 


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