立夏とは? どういう意味ですか? 【2024年版】

暦やカレンダーで「立夏」という言葉を見かけるのは、5月の初め頃のことです。

「夏」という文字が入っていますが、時期的に夏と呼ぶには少し早い気がします。しかし、草木の緑も鮮やかになってきますし、それほど夏が遠いわけではありません。

このページでは、そのような時期にやってくる立夏の意味などについてみていきましょう。

「立夏」の読み方は、『りっか』です。

立夏とは、一年を24等分したものに季節の名前を付けた二十四節気の一つです。

二十四節気については、こちらをご覧ください。

[立夏の七十二候]

初候：蛙始鳴(かわずはじめてなく)

次候：蚯蚓出(みみずいづる )

末候：竹笋生( たけのこしょうず)

立夏とは、「夏のきざしが感じられるころ」のことをいいます。

『こよみ便覧*』には「夏の立つがゆえなり」と記載されていて、立夏はこれを略したものです。

「夏立つ」あるいは「夏来る」ということもあります。

『こよみ便覧』とは、太玄斎(たいげんさい)こと、常陸宍戸藩の第5代藩主・松平頼救(まつだいらよりすけ)の著した暦についての解説書で、天明七年(1787年)に出版されたものです。

「暦の上で夏が始まる日」とよく言われていますし、「夏の始まり」と考えることもできるでしょう。

2024年の立夏は、5月 5日(日)で、毎年 5/ 5・6頃の日付となります。

立夏を前後の二十四節気と並べてみると、次のようになります。

穀雨(こくう) 4/19　⇒　立夏(りっか) 5/ 5　⇒　小満 5/20

二十四節気は、期間を表すものとして使われることもあります。その場合は、次の節気の前日までの期間を表わします。

つまり、5/ 5 ～ 5/19 の期間を「立夏」ということもあります。

立夏にまつわる俳句を、いくつか挙げておきます。

藤の花　末三寸を　夏に入る
　正岡子規

花活けて　立夏の卓を　飾りけり
　稲畑汀子

竹林に　抜ける立夏の　空青し
　柳沢杏

晴れわたる　山に雪ある　立夏かな
　酒井十八歩

日めくりの　暦半ばや　立夏かな
　岡田鉄

明方の　土の匂へる　立夏かな
　木内憲子

山鳩の　声に目覚めし　立夏かな
　吉沢陽子

音たてて　立夏の水と　なりにけり
　岩岡中正

　【関連】　立夏の俳句

サブコンテンツ