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皐月の俳句 10選  -さつき-

雨に濡れた紫色の花びら

「皐月(さつき)」は旧暦五月の異名なので、旧暦の時代と現代では、この言葉から思い浮かべるイメージも違ったものとなっています。

俳句の季語が持つ季節感は旧暦にもとづいていて、現代の暦より一か月ほど遅れたものとなります。このため、皐月と雨が結びついた俳句作品が多く残されているのです。

このページには、皐月が詠み込まれた俳句の中から 10句を選びました。「五月」ではない「皐月」が持つ雰囲気を見事に表現したものばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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皐月の俳句 10

青紅葉

「皐月」「皐月雨」などが詠まれた句を集め、俳句の文字の五十音順に並べました。

なお、これらは俳句において夏の季語として扱われます。

 

 

うすいろに 奥嶽聳ゆる 皐月空

【作者】飯田蛇笏(いいだ だこつ)

【句集】白嶽(はくがく)

【補足】「奥嶽」「聳ゆる」の読み方は、それぞれ「おくだけ」「そびゆる」です。

 

ごうごうと 皐月の海の 鳴り渡る

【作者】正岡子規(まさおか しき)

 

さつきばれ 青葉の花は 散り果てず

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

【参考】五月晴れとは?

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桟や 藤つなゆるむ 皐月雨

【作者】桜井梅室(さくらい ばいしつ)

【補足】(かけはし)とは、茅葺き(かやぶき)・藁葺き(わらぶき)屋根の下地のことです。藤綱(ふじつな)は、藤の蔓(つる)をよって作った綱(つな)です。

 

露さへも 旅はおもきに 皐月雨

【作者】桜井梅室

 

庭土に 皐月の蠅の 親しさよ

【作者】芥川龍之介(あくたがわ りゅうのすけ)

【補足】「蠅」の読み方は「はえ」で、「蝿」とも表記されます。

  「はえ」

 

晴れんとす 皐月の端山 塔一つ

【作者】正岡子規

【補足】端山(はやま)とは、大きな山のふもとにある低い山のことです。

雲がかかった山

 

文車や 寄ては返す さつきあめ

【作者】加藤曉台(かとう きょうたい)

【補足】文車(ふぐるま)とは、書物などを運ぶために用いた牛車(ぎっしゃ)のような車のことです。

 

みそなはす 皐月の湖の てりくもり

【作者】日野草城

【補足】「みそなはす」は「見る」の尊敬語で、「ご覧になる」という意味です。

 

吾病んで 猶別れうき 皐月かな

【作者】正岡子規

【補足】「吾」「猶」の読み方は、それぞれ「われ」「なお」です。

ヤマアジサイの花

 

 


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