霜月の俳句 30選 -しもつき-

晩秋の山の風景

旧暦の時代から使われてきた、11月の別名である「霜月(しもつき)」は、「霜が降りる月」を意味するものです。そして、「霜降月(しもふりづき)」という異名もあります。

霜月は秋の季語でもあり、多くの俳句作品に詠み込まれてきました。

このページには、霜月が詠まれた俳句の中から 30句を選びました。霜月という語が持つ雰囲気を見事に表現したものばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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霜月の俳句 30選

霜月が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

霜月は、俳句において冬の季語とされます。

 

柿のへた 霜月神楽 すみにけり

【作者】百合山羽公(ゆりやま うこう)

【補足】神楽(かぐら)とは、神をまつるときに奏する舞楽(ぶがく)のことです。旧暦 11月には、「神楽月(かぐらづき)」という別名もあります。

 

霜月に 節供もあらば 水僊花

【作者】各務支考(かがみ しこう)すいせんか

【補足】「水僊花」の読み方は「すいせんか(=水仙花)」です。

 

霜月の うら枯れんとす 葱畠

【作者】正岡子規(まさおか しき)

【補足】「葱畠」の読み方は「ねぎばたけ」です。

 

霜月の かたつむりこときれてゐし

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

【補足】「こときれる(事切れる)」とは、命が絶えることをいいます。

 

霜月の 菊に多数 の蜂あはれ

【作者】阿部みどり女(あべ みどりじょ)

白い菊の花にとまっている蜂

 

霜月の 小道にくさる 紅葉かな

【作者】正岡子規

【補足】「紅葉」の読み方は「もみじ」です。

 

霜月の さ筵かけし 人葬る

【作者】萩原麦草(はぎわら ばくそう)

【補足】さ筵とは、小さい筵(むしろ)という意味です。

 

霜月の 霜なく立てり 青芭蕉

【作者】水原秋桜子(みずはら しゅうおうし)

【補足】芭蕉(ばしょう)は、バショウ科の多年草です。

 

霜月の 霜のひかりや 月と花

【作者】各務支考

 

霜月の 朔何か ありさうで

【作者】佐藤鬼房(さとう おにふさ)

【補足】「朔」の読み方は「ついたち(=一日)」です。

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霜月の 沼ひとつある 山の中

【作者】飯田龍太(いいだ りゅうた)

 

霜月の 灯や氷らんと 禰宜の袖

【作者】正岡子規

【補足】禰宜(ねぎ)は神職の位の一つです。

 

霜月の 晦日よ京の うす氷

【作者】池西言水(いけにし ごんすい)

【補足】「晦日」の読み方は「みそか」です。

 

霜月の 眼を燃やしいる 山童子

【作者】長谷川かな女(はせがわ かなじょ)

【補足】「山童子」の読み方は「やまわらわ(=山に出ると伝わる妖怪の名前)」です。

 

霜月の 屋根の落葉を 掃きにけり

【作者】野村泊月(のむら はくげつ)

屋根瓦の上の落ち葉

 

霜月も こぼるゝものは 松葉かな

【作者】桜井梅室(さくらい ばいしつ)

 

霜月も 末の雨浸む 菊葎

【作者】水原秋櫻子

【補足】「浸む」の読み方は「む」です。菊葎(きくむぐら)は、アカネ科の多年草です。

 

霜月や かたばみ咲いて 垣の下

【作者】村上鬼城(むらかみ きじょう)

【補足】「かたばみ(酢漿草、片喰)」は、カタバミ科の多年草です。

 

霜月や 雲もかゝらぬ 昼の富士

【作者】正岡子規

 

霜月や 下駄の音冴ゆる 大通り

【作者】寺田寅彦(てらだ とらひこ)

落ち葉と木の影

 

霜月や けふの霄の 花の宴

【作者】山本荷兮(やまもと かけい)

 

霜月や 座辺の厭きぬ おもひごと

【作者】飯田蛇笏(いいだ だこつ) 自分の

【補足】座辺(ざへん)とは、身の回りという意味です。「厭きぬ」の読み方は「きぬ」です。

 

霜月や すかれすかれの 草の花

【作者】正岡子規

 

霜月や 奈良の都の ト師

【作者】正岡子規

【補足】「ト師」の読み方は「うらないし(=占い師)」です。

 

霜月や 日ごとにうとき 菊畑

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

菊畑の黄色い菊の花

 

霜月や 日まぜにしけて 冬籠

【作者】向井去来(むかい きょらい)

【補足】「日まぜ」とは、一日置きの意味です。

 

霜月や 痩せたる菊の 影法師

【作者】正岡子規

【補足】影法師(かげぼうし)とは、物に映る人の影のことをいいます。

 

仏前に 供ふ霜月の 山竜胆

【作者】阿部みどり女

【補足】「山竜胆」の読み方は「やまりんどう」です。

 

ペン重し 霜月六日 雨と書く

【作者】阿部みどり女

 

渡殿や 人行き交うて お霜月

【作者】阿部みどり女

【補足】渡殿(わたどの)とは、渡り廊下のことです。お霜月(おしもつき)は浄土真宗の法要で、11月22日からの28日(親鸞の命日)まで営まれます。

渡り廊下

 


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