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滝の俳句 25選  -たき-

華厳の滝

夏に高い崖の上から流れ落ちる滝を見ていると、その壮観とともに涼しさを感じることができます。

俳句においても、滝は季語として、多くの俳人によって数多くの作品に詠み込まれてきました。

このページには、滝が詠み込まれた俳句の中から 25句を選びました。滝のある光景が目に浮かぶようなものばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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滝の俳句 25選

真名井の滝

滝が詠まれた句を集め、俳句の文字の五十音順に並べました。

なお、俳句において、単に「滝」とした場合は夏の季語として扱われます。

 

今一つ 奥なる瀧に 九十九折

【作者】高浜虚子(たかはま きょし)

【補足】九十九折(つづらおり=葛折)とは、いくつにも折れ曲がっている山路(やまみち)のことです。「瀧」は「滝」の旧字体です。

 

大滝は 裾の乱れを つくろはず

【作者】山口誓子(やまぐち せいし)

【補足】「裾」の読み方は「すそ」です。

 

大滝も 小滝も暮れて 響かな

【作者】日野草城(ひの そうじょう)

 

蚊とんぼの 袖にとりつく 瀧見かな

【作者】飯田蛇笏(いいだ だこつ)

【補足】蚊とんぼ(蚊蜻蛉)は、蚊に似た昆虫ですが、血は吸いません。「かのうば」「ががんぼ」とも呼ばれます。

 

雲の中 瀧かがやきて 音もなし

【作者】山口青邨(やまぐち せいそん)

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下駄のまゝ 滝のながれを 歩き見し

【作者】阿部みどり女(あべ みどりじょ)

 

公園の 櫻月夜や 瀧の音

【作者】泉 鏡花(いずみ きょうか)

【補足】「櫻月夜(さくらづきよ)」は、鏡花と同時代を生きた歌人・与謝野晶子(よさの あきこ)の造語といわれています。晶子は次の歌を詠みました。

清水へ 祇園をよぎる桜月夜 こよひ逢う人みなうつくしき

 

ことごとく 瀧に向へる 床几かな

【作者】後藤夜半(ごとう やはん)

【補足】床几(しょうぎ:床机とも表記)とは、腰掛のことをいいます。

 

滝浴びの ひたに唱ふる 声来る

【作者】日野草城

【補足】「ひた」とは「ひたすら、いちずに」という意味です。

 

滝落ちて 群青世界 とどろけり

【作者】水原秋桜子(みずはら しゅうおうし)

【補足】群青(ぐんじょう)とは、あざやかな青色のことをいいます。

にこ淵

 

滝涼し 案内同士も 話しをり

【作者】皆吉爽雨(みなよし そうう)

【補足】「案内」の読み方は「あない(あんない)」です。

 

滝壺に 近づけば滝 そちこちに

【作者】山口青邨

【補足】そちこち(其方此方)とは、「あちらこちら、あちこち、ほうぼう」という意味です。

 

滝壺を あふれつらなる 水沫かな

【作者】原 石鼎(はら せきてい)

【補足】「水沫」の読み方は「しぶき、みなわ」です。

 

滝の糸 おぼつかなくも かかるかな

【作者】富安風生(とみやす ふうせい)

 

瀧水の おくるる如く 落つるあり

【作者】後藤夜半

【補足】「如く」の読み方は「ごとく」です。

元滝伏流水

 

滝水の 一すぢ強き すぢありぬ

【作者】星野立子(ほしの たつこ)

 

滝を見る 平氏の寺の 書院かな

【作者】長谷川かな女(はせがわ かなじょ)

【補足】書院(しょいん)とは、書斎、寺院の学問所、表座敷、客間などを指していう言葉です。

 

たのしさと さびしさ隣る 瀧の音

【作者】飯田龍太(いいだ りゅうた)

 

とめどなく 八月尽の 滝の音

【作者】百合山羽公(ゆりやま うこう)

【補足】八月尽(はちがつじん)とは、八月が終わることをいいます。

 

飛んで来る 水の礫や 滝探り

【作者】山口青邨

【補足】「礫」の読み方は「つぶて」です。

滝の水しぶき

 

半ばより 煙の如く 滝落つる

【作者】星野立子

 

人々に つききし犬や 滝の前

【作者】波多野爽波(はたの そうは)

 

ゆくほどに 水づきそめけり 滝の道

【作者】日野草城

 

夜はときに 長寿かなしき 滝の音

【作者】飯田龍太

 

よろこびて 落つ水待つて 瀧走る

【作者】中村汀女(なかむら ていじょ)

鍋ヶ滝

 


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