4月といえば… をしこたま集めてみました
4月になると寒さも遠のいて、とても過ごしやすい気候となります。目にするものも、寂しさを感じるような冬の風景から、心が弾むような春の光景へと移り変わっていきます。
そして、4月ならではの行事やイベントからは、春を思う存分に楽しむことができます。
このページには、4月といえばすぐに思い浮かぶもの、4月ならではの風物詩などを、ランキング、行事、食べ物、花などに分けて集めてみました。是非ともチェックしてみて下さい。
目次
- 1 4月といえば、ランキングの上位は何?
- 2 4月といえば、行事などは?
- 2.1 4/1 エイプリルフール
- 2.2 4/2 強飯式
- 2.3 4/7 世界保健デー
- 2.4 4/8 花祭り
- 2.5 4/11 メートル法公布記念日
- 2.6 4/12 世界宇宙飛行の日
- 2.7 4/13 春の十三詣り/十三参り
- 2.8 4/14 オレンジデー
- 2.9 4/14・15 春の高山祭
- 2.10 春土用
- 2.11 4/18 発明の日
- 2.12 4/18 お香の日
- 2.13 4/18~25 知恩院御忌大会
- 2.14 4/20 郵政記念日
- 2.15 4/22 四天王寺聖霊会
- 2.16 4/22 多賀大社 古例大祭
- 2.17 4/23~29 緑の週間
- 2.18 4/26 孔子祭
- 2.19 4/27 道成寺 鐘供養会式
- 2.20 4/29 昭和の日
- 3 4月といえば、食べ物は?
- 4 4月といえば、花は?
- 5 4月といえば、異名は?
- 6 4月といえば、俳句・季語は?
4月といえば、ランキングの上位は何?
まず、「4月といえば○○」といったランキングに入っている、代表的なものをみていきましょう。
複数のランキングで上位にあったものを、五十音順に並べました。いずれも上位になるのが納得できるような、4月らしい風物詩ばかりです。
エイプリルフール
エイプリルフールを英語で表記すると「April Fools’ Day 」 となります。そして 「April Fool」 は、「4月1日に騙された人」を意味しています。
日本には、大正時代に欧米のエイプリルフールが伝わって来ましたが、起源については不明です。
お花見
お花見の起源は奈良時代の貴族の行事といわれますが、当時に鑑賞していたのは中国から伝来したばかりの梅でした。
平安時代になると、花見の対象が梅から桜はと代わってきました。
全国でも花見の名所といわれている場所を、いくつか挙げてみましょう。
- 弘前公園(青森)
- 白石川(宮城)
- 烏帽子山公園(山形)
- 花見山公園(福島)
- 偕楽園(茨城)
- 上野公園(東京)
- 冨士霊園(静岡)
- 新境川(岐阜)
- 淀川河川公園(京都)
- 吉野山(奈良)
- 大阪城(大阪)
- 道明寺天満宮(大阪)
- 姫路城公園(兵庫)
- 後楽園(岡山)
- 宇美川(福岡)
【関連】 花見の俳句
花粉症
日本では、1960年代にスギ、ヨモギ、カモガヤ、ブタクサなどによる花粉症の症状が次々と報告され、これらが日本での花粉症の始まりといわれています。
一般には、次のものを花粉症の 4大症状と呼んでいます。
- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻詰まり
- 目のかゆみ
クラス替え
クラス替えは、生徒の能力に偏りがないように振り分け、管理職が最終的に決定するといわれています。
また、親戚や双子などは別のクラスにするのが暗黙の了解とされています。
桜
一般的に、英語で桜の花のことを Cherry blossom と表記しますが、日本文化が広まったこともあり、sakura で通用することも多くなりました。
夜桜がとても美しく、幻想的です
【関連】 桜の俳句
昭和の日
4月29日の祝日の名称は、過去に 2回変更になっています。
年 | 名称 |
~1988 | 天皇誕生日 |
1989 ~2006 |
みどりの日 |
2007~ | 昭和の日 |
新学期
日本では、3学期制をとる小学校、中学校、高等学校が多いのですが、1・2・4・5・6 学期制を採用する学校もあります。
新入社員
近年の新入社員に対する意識調査では、働く上で重要だと思うことは「長期間、安心して働くこと」が最も多いという結果がでています。
新番組
テレビやラジオなどの番組の入れ替わる改編期(かいへんき)は、通常は春(4月)と秋(10月)にあります。
この期間によく放送される、2時間前後の特別番組(特番)は「改編期特番」「期首期末特番」といいます。
入学式
入学式は、日本では一般的に春の行事ですが、欧米では秋の行事であるのが普通です。
入社式
入社式は、日本企業の独特の風習で、外国ではほとんど見られないものです。企業によっては、入職式、辞令交付式、入行式、入庫式、入組式、入庁式、などという名称を使います。
花祭り
花祭りは、4月8日のお釈迦様の誕生日を祝うもので、灌仏会(かんぶつえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、浴仏会(よくぶつえ)、龍華会(りゅうげえ)、降誕会(こうたんえ)などともいいます。
【関連】 花祭りの俳句
メジャーリーグ開幕
近年は日本でも開幕戦が行われているメジャーリーグベースボール(MLB)ですが、初めて海外で公式戦が行われたのは、1996年8月にメキシコでの「サンディエゴ・パドレス vs ニューヨーク・メッツ戦」でした。
4月といえば、行事などは?
4月の行事、イベント、記念日などをカレンダー形式でまとめました。
4/1 エイプリルフール
エイプリルフールは、4月1日には嘘をついてもよいという風習ですが、嘘をつくのは午前中に限るともいわれることがあります。
4/2 強飯式
強飯式(ごうはんしき)は、栃木の日光山輪王寺(にっこうさんりんのうじ)で行われる修験道(しゅげんどう)の儀式です。かつては5月2日に行われていました。
祈祷(ゆうりょう)を申し込むと、しゃもじ型の御札と福米が授与されます。
4/7 世界保健デー
世界保健デーは、世界保健機関(WHO))の後援により行なわれる公共保健キャンペーンです。
4/8 花祭り
花祭りでは、花御堂(はなみどう)に安置した誕生仏(たんじょうぶつ)に甘茶(あまちゃ)を注ぎかけてお祝いをします。
【関連】 花祭りで甘茶をかけるのはなぜ?
4/11 メートル法公布記念日
1921年(大正10年)の4月11日にメートル法が公布されたことを記念する日です。しかし、完全にメートル法が使用されるようになったのは1959年(昭和34年)以降のことで、尺貫法を使用しないように定められたのは1966年(昭和41年)以降でした。
4/12 世界宇宙飛行の日
世界で初めて人が乗った人工衛星がソビエト連邦によって打ち上げられたことを記念する日で、それは 1961年4月12日のことでした。
この際、宇宙飛行士のユーリ・ガガーリンは、「地球は青かった」という言葉を残しました。
4/13 春の十三詣り/十三参り
十三詣り/十三参り(じゅうさんまいり)は、数え年で 13歳になった男女のお祝いです。
かつては旧暦の 3月13日に行なわれていましたが、現在では新暦の 3月13日から5月13日位の時期に行なわれます。
4/14 オレンジデー
オレンジデーは、1994年に愛媛県の農家が考案したとイベントといわれています。
また、11月3日と12月3日はみかんの日ですが、オレンジデーとは別のものです。
4/14・15 春の高山祭
高山祭は、起源が 16~17世紀といわれ、次の 2つの祭りのことを指します。
春の高山祭 | 秋の高山祭 |
山王祭 (さんのうまつり) |
八幡祭 (はちまんまつり) |
春土用
春土用(はるどよう)は、二十四節気の立夏(りっか)の前の約 18日間のことです。
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4/18 発明の日
発明の日は、専売特許条例(現在の特許法の前身)が公布された日(1885年/明治18年4月18日)にちなんで定められました。
特許庁では発明の日に合わせて、知的財産制度の発展や普及に貢献した個人や企業を表彰するための「知財功労賞」の表彰式を毎年行っています。
4/18 お香の日
日本書紀(にほんしょき=奈良時代に成立した歴史書)に、595年 4月に淡路島に沈水香木(じんすいこうぼく=沈香:よい香りがする木材)が流れ着いたことと、「香」の字を分解すると「一 十 八 日」となることから、4月18日に制定されました。
4/18~25 知恩院御忌大会
京都の知恩院(ちおんいん)で行われる御忌大会(ぎょきだいえ)は、浄土宗(じょうどしゅう)開祖である法然(ほうねん)の忌日法要です。
4/20 郵政記念日
郵政記念日は、それまでの飛脚制度に代わって、1871年に郵便制度が始まったことにを記念したものです。
なお、かつては逓信記念日(ていしんきねんび)と呼ばれていましたが、1950年からは郵政記念日と改称されました。
4/22 四天王寺聖霊会
大阪の四天王寺(してんのうじ)で行われる聖霊会(しょうりょうえ)は、聖徳太子の法要です。
4/22 多賀大社 古例大祭
滋賀の多賀大社(たがたいしゃ)で行われる古例大祭は、鎌倉時代の古記録にも残っている儀式で、「多賀まつり」、「馬まつり」とも呼ばれています。
4/23~29 緑の週間
緑の週間は、国土の緑化を推進することを趣旨として設けられました。
4月23日から29日までの一週間ですが、九州では一ヶ月早く、北海道では一ヶ月遅れます。
4/26 孔子祭
孔子祭(こうしまつり)は、儒教(じゅきょう)の始祖である孔子をまつる儀式で、全国各地で行われています。
古くから、釈奠(しゃくてん、さくてん、せきてん)という名で呼ばれてきました。
4/27 道成寺 鐘供養会式
和歌山の道成寺(どうじょうじ)で行われる鐘供養会式(かねくようえしき)は安珍清姫の伝説に由来するもので、鐘とともに焼かれた案珍の鎮魂祭(ちんこんさい)です。
その伝説とは、僧の安珍に思いを寄せた清姫が、裏切られたと知って蛇に変化して日高川を渡って安珍を追い続け、道成寺で鐘ごと安珍を焼き殺すというものです。
4/29 昭和の日
国民の祝日に関する法律では、昭和の日の趣旨を「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」としています。
4月といえば、食べ物は?
4月の行事食としては、お花見での花見酒(はなみざけ)、花祭りでは甘茶などがあります。
このほかにも 4月に旬となる食材は数多くありますので、野菜、果物、海産物に分けて、主な物をみてみましょう。(一部、3月のものと重複しています)
野菜
- アスパラガス
- うど
- かぶ
- キャベツ
- グリーンピース
- さやえんどう
- ぜんまい
- そらまめ
- たけのこ
- にら
- わらび
果物
- いちご
- キウイ
- グレープフルーツ
- デコポン
- 夏みかん
- マンゴー
海産物
- あおやぎ
- あさり
- かずのこ
- しらす
- とりがい
- ひじき
- ホタルイカ
- めばる
- もずく
- わかめ
4月といえば、花は?
4月に咲く花で代表的なものをみてみましょう。
- 桜:バラ科サクラ属の落葉広葉樹の総称
- 石楠花(しゃくなげ):ツツジ科ツツジ属の総称
- 菫(すみれ):スミレ科スミレ属の総称
- たんぽぽ:キク科タンポポ属の総称
- チューリップ:ユリ科チューリップ属の総称
- 菜の花:アブラナ科アブラナ属の総称
- 葉牡丹(はぼたん):アブラナ科アブラナ属の多年草
- ひなげし:ケシ科の一年草
- 藤:マメ科フジ属のつる性落葉樹
- 桃:バラ科スモモ属の落葉低木から小高木
- 山吹:バラ科ヤマブキ属の落葉低木
- 八重桜(やえざくら):八重咲きになるサクラの総称
- 雪柳(ゆきやなぎ):バラ科シモツケ属の落葉低木
- 蓮華草(れんげそう):マメ科ゲンゲ属の越年草
4月といえば、異名は?
旧暦では 4月を卯月(うづき)と呼んでいました。現在の新暦でも 4月の別名として用いることがあります。
卯月の由来は、卯の花が咲く月であるから、十二支の4番目が卯であるから、稲の苗を植える月であるからなど、様々な説があります。
また、卯月以外にも多くの異名がありますので、それらをみていきましょう。
- 陰月(いんげつ)
- 植月(うえつき)
- 卯月(うづき)
- 卯花月(うのはなづき)
- 夏半(かはん)
- 乾月(けんげつ)
- 献梅(けんばい)
- 建巳月(けんしげつ)
- 木葉採(このはとりづき)
- 朱明 (しゅめい)
- 純陽(じゅんよう)
- 清和(せいわ)
- 鎮月(ちんげつ)
- 夏初月(なつはづき)
- 麦秋(ばくしゅう)
- 花残月(はなのこりづき)
- 伏暑(ふくしょ)
- 孟夏(もうか)
- 和清(わせい)
4月といえば、俳句・季語は?
多くの場合、俳句や季語は季節によって分類されていて、12ヶ月のそれぞれに分けているのはあまり見かけません。
しかし、季語が持つ季節感は旧暦によるものです。そして、私たちが使っている現代の暦(=新暦)の感覚からすると、その季節感に「ずれ」を感じることもあります。
そこで、当サイトでは新暦の各月にふさわしくなるように、俳句・季語を集めてご紹介しています。
今の季節、4月に合った俳句や季語を是非鑑賞してみて下さい。
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