春の風物詩といえば… を50コ集めてみました
厳しい寒さの冬が終わって、ようやく訪れる春。そんな季節には、春の風物詩といわれるものが数えきれないほどあります。
このページには、「春の風物詩といえば…」あるいは「春といえば…」として思い浮かぶような、春を感じるものを集めました。五十音順に並べてありますが、春の雰囲気に満ちたものばかりですので、是非チェックしてみてください。
目次
- 1 春の風物詩といえば… 50コ
- 1.1 鶯餅
- 1.2 エイプリルフール
- 1.3 お花見
- 1.4 お水取り
- 1.5 花粉症
- 1.6 行者にんにく
- 1.7 草餅
- 1.8 鯉のぼり
- 1.9 五月病
- 1.10 五風十雨(ごふうじゅうう)
- 1.11 ゴールデンウィーク
- 1.12 桜
- 1.13 桜餅
- 1.14 五月晴れ
- 1.15 十三参り(じゅうさんまいり)
- 1.16 春雷(しゅんらい)
- 1.17 菖蒲湯
- 1.18 新茶
- 1.19 新年度
- 1.20 菫(すみれ)
- 1.21 卒業式
- 1.22 田植え
- 1.23 端午の節句
- 1.24 チューリップ
- 1.25 躑躅(つつじ)
- 1.26 ツバメ
- 1.27 梅雨入り
- 1.28 菜の花
- 1.29 入学式
- 1.30 八十八夜
- 1.31 初鰹(はつがつお)
- 1.32 葉桜
- 1.33 花筏(はないかだ)
- 1.34 花祭り
- 1.35 ハナミズキ
- 1.36 母の日
- 1.37 春一番
- 1.38 春雨
- 1.39 春土用
- 1.40 春彼岸
- 1.41 ひな祭り
- 1.42 藤
- 1.43 ホタルイカの身投げ
- 1.44 牡丹
- 1.45 牡丹餅(ぼたもち)
- 1.46 メーデー
- 1.47 木蓮(もくれん)
- 1.48 桃
- 1.49 夜桜
- 1.50 立春
春の風物詩といえば… 50コ
鶯餅
鶯餅は、こし餡(あん)を求肥(ぎゅうひ=白玉粉や餅粉に砂糖や水飴を加えて練りあげたもので、「牛肥」「牛皮」と書くこともあります)や餅で包んで丸め、端を少しすぼめて鶯の形にした和菓子です。
青大豆きな粉をまぶして、淡い鶯色に仕上げます。豊臣秀吉(とよとみ ひでよし)が名付けたといわれています。
エイプリルフール
エイプリルフールの起源は不明で、始まりが16世紀にさかのぼるという説もあります。
日本では、直訳の「四月馬鹿」が1910年代の小説(例:水野仙子『嘘をつく日』)の中で使われていることが確認できます。
お花見
現代のお花見の桜は染井吉野(そめいよしの)がほとんどですが、この桜は江戸時代につくられた品種で、比較的新しいものといえます。
お水取り
お水取りとは、奈良市の東大寺二月堂(とうだいじ にがつどう)で3月に行なわれるもので、正式には修二会(しゅにえ)という名称です。
関西では「お松明(おたいまつ)」と呼ばれることが多い行事です。
花粉症
日本では、1960年代から「花粉症」という言葉が一般に広まりました。
行者にんにく
名前の由来は、山で修行をする行者(ぎょうじゃ)が食べて精をつけたことによるといわれています。
草餅
よもぎ(蓬)をすりつぶして餅に混ぜ、中に餡を入れた和菓子です。
草餅の材料となることから、よもぎはモチグサとも呼ばれます。
鯉のぼり
鯉のぼりが一般に飾られるようになったのは江戸時代になってからのことで、しかも関東地方に限られたものでした。
五月病
五月病は「ごがつびょう」と読み、「さつきびょう」は誤読とされています。
五風十雨(ごふうじゅうう)
五日に一度くらい風が吹き、十日ごとに雨が降るといった、農耕に適した天候のことをいいます。
この言葉の出典は、中国後漢時代の思想書『論衡(ろんこう)』の「是応(ぜおう)」です。
ゴールデンウィーク
ゴールデンウィーク(Golden Week, GW)は和製英語で、1952~1953年頃から一般に使用されるようになったものです。
桜
お花見の桜といえば、かつては山桜(やまざくら)のことをいいました。
桜餅
桜餅は、餅の中に餡(あん)を入れて、桜の葉の塩漬けで包んだ和菓子です。
関西と関東では、少し趣(おもむき)が異なります。
関西風 | もち米を使った道明寺粉の皮 の中に餡を入れる |
関東風 | 小麦粉などの皮 で餡を巻く |
五月晴れ
旧暦の時代には、五月晴れは「梅雨の季節の晴れ間」という意味でしたが、現在では「(新暦)5月の良く晴れた天気」のことをいうようになりました。
十三参り(じゅうさんまいり)
主に関西(特に京都)に伝わっているもので、旧暦の3月13日に、数えで13才になった男女が虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)にお参りする習慣です。
春雷(しゅんらい)
春雷は、文字通りに春に鳴る雷のことで、虫出しの雷(冬眠している虫たちを目覚めさせるという意味)と呼ばれることもあります。
菖蒲湯
5月5日の端午の節句に、菖蒲(しょうぶ)の葉や根を入れた風呂が菖蒲湯で、武家社会で菖蒲と尚武(しょうぶ=武道、武勇を重んじること)をかけたものといわれています。
新茶
後述の八十八夜に摘んだ茶は新茶、あるいは一番茶と呼ばれ、かつては長寿の薬ともいわれました。
新年度
4月から始まる会計年度や学校年度などの区切りは、明治時代から続いているものです。
菫(すみれ)
日本には 100以上の品種があるといわれている菫は、古くから人々に愛されてきました。
山路来て 何やらゆかし すみれ草
(松尾芭蕉)
卒業式
日本では、1870年代後半から1880年代にかけて、現在のような形態の式として定着し始めました。
田植え
日本では、縄文時代から古墳時代にかけての頃から、水田での田植えが行なわれていたことがわかっています。
端午の節句
端午の節句の風習は、古代中国で始まったものが日本へ伝わったといわれています。
チューリップ
チューリップの開花の時期は、品種によって少しずつ異なります。
- 一番咲き … 3月下旬~
- 二番咲き … 4月下旬~
- 三番咲き … 4月下旬~5月
躑躅(つつじ)
日本では古くから、園芸用として数多くの品種が生み出されてきました。
ツバメ
ツバメには、乙鳥(つばくら)、天女(つばくらめ)、玄鳥(げんちょう)など様々な呼び名があります。
「ツバメが巣をつくると、その家に幸せがやって来る」という言い伝えがあります。
梅雨入り
梅雨入りすると、春は終わりを告げることになります。
菜の花
与謝蕪村(よさ ぶそん)は、菜の花を詠んだ句を多く残しています。
菜の花や 月は東に 日は西に
菜の花や 摩耶を下れば 日の暮るる
菜の花を 墓に手向けん 金福寺
入学式
入学式は、日本では一般的に春の行事ですが、欧米諸国では秋の行事です。
八十八夜
八十八夜(はちじゅうはちや)とは、立春から数えて 88日目の夜のことで、雑節(ざっせつ)の一つです。
初鰹(はつがつお)
春の初鰹は、脂(あぶら)が少なくさっぱりしているといわれます。
葉桜
葉桜(はざくら)とは、桜の花が散って若葉が出始めた頃から、新緑の葉で覆われる時期までの様子をいいます。
花筏(はないかだ)
花筏は、散った桜の花びらの動きを筏に見立てた言葉といわれています。
花祭り
花祭りとは、4月8日のお釈迦様の誕生日をお祝いするもので、灌仏会(かんぶつえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、浴仏会(よくぶつえ)、龍華会(りゅうげえ)、降誕会(こうたんえ)ともいいます。
ハナミズキ
桜が散った頃から咲きはじめ、枝に白や淡紅色の大きな花をつけます。
母の日
5月の第2日曜日を母の日とするようになったのは戦後のことで、アメリカにならったものでした。
春一番
春一番は、「立春から春分の間(2/4頃~3/21頃)に吹く南からの強風で、その年初めてのもの」とされているので、まだ冬といえる時期に吹くこともあります。
春雨
しとしとと春に降る雨のことで、花散らしの雨といわれることもあります。
春土用
土用(どよう)は、一年に4回あります。
春彼岸
お彼岸は、極楽浄土(ごくらくじょうど=西方浄土と同じ)に対する思想から始まったものです。
ひな祭り
ひな祭り(桃の節句)は、一年に 5つある五節句のうちの一つです。
藤
藤は、奈良時代から日本人に愛されてきました。
藤波の
咲きゆくみれば 霍公鳥(ほととぎす)
鳴くべきときに 近づきにけり
(田辺福麿呂:たなべのさきまろ)
ホタルイカの身投げ
富山湾で、春の産卵期に岸に近づいたホタルイカが、新月の晩に水面の高さがわからないで波にさらわれてしまうものです。
牡丹
牡丹(ぼたん)には、富貴草(ふきそう)、百花王(ひゃっかおう)、花神(かしん)、天香国色(てんこうこくしょく)、名取草(なとりぐさ)、二十日草(はつかぐさ)、深見草(ふかみぐさ)など、数多くの別名があります。
牡丹餅(ぼたもち)
春のお彼岸には牡丹餅、秋には御萩(おはぎ)と呼び方が変わりますが、この二つは同じものです。
メーデー
日本のメーデーは、1905年(明治38年)に茶話会という形で開かれたものが起源とされています。
木蓮(もくれん)
日本では、平安時代には栽培されていたほど歴史が古ものです。
桃
桃が開花するのは、旧暦でいうと 3月3日の桃の節句の頃です。
弥生時代の遺跡から桃の核が発見され、日本に古くから存在していたことがわかっています。
夜桜
夜桜には、日中の桜とは違った風情があるので、古くから人々に好まれてきました。
立春
立春と旧暦の 1月1日が重なった場合は朔旦立春(さくたんりっしゅん)と呼ばれ、とても縁起の良い日とされています。
関 連 ペ ー ジ
また、俳句や短歌などにも春の風物が満載です。