『春の言葉』 20コを厳選しました !
一年の中でも「春」は過ごしやすく、目にする風景も美しい、とても良い季節です。
寒い冬も終ると、外へ出て暖かい風の中を歩きたくなります。何か嬉しいような、楽しいような気持になってくるのが春ではないでしょうか。
このページでは、そんな春らしさを表現している言葉を集めてみました。魅力的な言葉がたくさんありますので、目を通してみてください。
「春」を含む言葉
春靄(しゅんあい)
「靄」はもやのことで、霧よりも薄いものをいいます。
春寒(しゅんかん・はるさむ)
立春を過ぎても残っている寒さ、春になってから戻ってきた寒さのことをいいます。
俳句の季語としても用いられます。
春寒の 竹さわがしく なる夜かな
(臼田亞浪:うすだ あろう)
春暁(しゅんぎょう)
春の明け方のことです。
春光(しゅんこう)
春の日の光、または春の景色のことをいいます。
春宵(しゅんしょう)
宵(よい)は、日が暮れてからしばらくの間のことをいいます。
「春宵一刻値千金(春の宵の一刻は千金に値するほど素晴らしいものだの意)」という言葉もあります。
京都の満開の桜の風景
春雪(しゅんせつ)
春になって、なお降る雪のことです。
春眠暁を覚えず(しゅんみんあかつきをおぼえず)
「春はとても寝心地が良く、明け方になってもなかなか目が覚めない」という意味です。
孟浩然(もう こうねん=中国・唐代の詩人)の詩の一節です。
春夜(しゅんや)
春の夜には、とても風情があります。
前出の「春宵一刻値千金」を含む漢詩の題名が『春夜』で、作者は中国・北宋時代の詩人である蘇軾(そしょく)です。
春一番(はるいちばん)
「立春 から春分 の間に吹く南からの強風で、その年初めてのもの」のことです。
春うらら
「春の空が晴れていて、陽射しが穏やかに照らしている様子、または、そのような春の雰囲気」をいいます。
【関連】 春うららとは? 「麗か(うららか)」の俳句
春風(はるかぜ・しゅんぷう)
春に吹く穏やかな風はとても心地良いものです。
「春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)」は春風がのどかに吹いている様子を表わす言葉で、人の性格が温厚なことを表現する場合にも使われます。
【関連】 春風の俳句
春霞(はるがすみ)
春の時期の霞(かすみ)のことで、霞は霧や靄(もや)などの文学的な表現です。
春雨(はるさめ)
春に降る細やかな雨をいいます。
「春雨じゃ、濡れてまいろう」は、月形半平太(つきがた はんぺいた=行友 李風の作品名、主人公の名前)の名台詞です。
【関連】 春雨の俳句
春の暁(あかつき)
春暁(しゅんぎょう)と同じく、春の明け方の意ですが、こちらの方が柔らかさを感じさせます。
春爛漫(はるらんまん)
「春の気配があたりに広がって、あざやかに輝いている様子」の意です。
【関連】 春爛漫とは?
立春(りっしゅん)
暦の上の春が始まる日で、前日が「節分」です。
「春」を含まない言葉
朧月(おぼろづき)
春の夜に、霞(=霧や靄など)に包まれてほんのりとかすんだ月のことです。
昼間は「霞」、夜は「朧」の語が用いられます。
【関連】 朧月の俳句
八十八夜(はちじゅうはちや)
立春から数えて88日目の夜のことをいいます。
花曇(はなぐもり)
桜の咲く時期に、空が薄く曇っていることをいいます。
【関連】 花曇りの俳句
花冷え(はなびえ)
桜が咲く時期に、寒さが戻ってくることをいいます。
【関連】 花冷えの俳句
四季の言葉
他の季節の言葉も、ご覧になってみてください。
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