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淑気の俳句 30選 -しゅくき-

注連縄

お正月・新年のめでたくてなごやかな雰囲気を表現する言葉に「淑気(しゅくき)」というものがあります。

この「淑気」は俳句において新年の季語でもあり、多くの作品に詠み込まれてきました。

このページには、「淑気」が詠まれた俳句を多く集めました。お正月の清々しい雰囲気に満ちた作品ばかりですので、どうかじっくりと鑑賞してみて下さい。

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目次

淑気の俳句 30選

「淑気」が詠み込まれた俳句を集め、句の文字の五十音順に並べました。

どうぞ。ごゆっくりとご鑑賞下さい。

 

 

青墨を やはらかに磨る 淑気かな

【作者】加藤三七子(かとう みなこ)

【補足】青墨(あおずみ)とは、青味(あおみ)を加えた墨のことです。 「磨る」の読み方は「る」です。

 

あめつちに ひれふすこゝろ 淑気満つ

【作者】高橋淡路女(たかはし あわじじょ)

【補足】「あめつち」とは、天と地のことをいいます。

 

いんぎんに ことづてたのむ 淑気かな

【作者】飯田蛇笏(いいだ だこつ)

【補足】「いんぎん(慇懃)」とは「ていねい」を意味します。

 

魚河岸の 人波に立つ 淑気かな

【作者】鈴木真砂女(すずき まさじょ)

 

幼子の 手の肩にある 淑気かな

【作者】飯田龍太(いいだ りゅうた)

【補足】「幼子」の読み方は「おさなご(=幼児)」です。

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おどろしき ものと淑気と 共に闇

【作者】伊藤白潮(いとう はくちょう)

【補足】「おどろしき」は「恐ろしい、すさまじい」の意です。

 

抱へくる 籠の累卵の 淑気かな

【作者】飯田龍太

【補足】累卵(るいらん)とは、卵を積み重ねることをいいます。

 

観音の 頤仰ぐ 淑気かな

【作者】森 澄雄(もり すみお)

【補足】「頤」の読み方は「おとがい(=下あご)」です。

 

きぬずれの おのづからなる 淑気かな

【作者】上田五千石(うえだ ごせんごく)

【補足】「きぬずれ(衣擦れ、衣摺る)」とは、着物の裾(すそ)などがすれあうこと、また、その音のことです。

帯の生地

 

着る時の 羽織裏鳴る 淑気かな

【作者】能村登四郎(のむら としろう)

 

金銀の 糸もつれたる 淑気かな

【作者】赤尾兜子(あかお とうし)

 

銀無地の 屏風をひらく 淑気かな

【作者】能村登四郎

 

煌々と 新トンネルの 淑気かな

【作者】百合山羽公(ゆりやま うこう)

【補足】煌々(こうこう)とは、きらきら光るさま、光りかがやくさまを表現する言葉です。

 

七曜の 淑気見るべし カレンダー

【作者】阿波野青畝(あわの せいほ)

【補足】七曜(しちよう)とは、日曜・月曜・火曜・水曜・木曜・金曜・土曜の総称です。

 

淑気来る 誰ひとり居ぬ 小径より

【作者】飯田龍太

【補足】「小径」の読み方は「こみち(=小道)」です。

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淑気濃し 乃ち衝きて 散歩せり

【作者】相生垣瓜人(あいおいがき かじん)

 

淑気満つ 源氏嬰児 いだく絵も

【作者】堀口星眠(ほりぐち せいみん)

【補足】嬰児(えいじ)とは、生まれたばかりの子のことをいいます。

 

吸物の 鯛の目玉に 淑気立つ

【作者】鈴木真砂女

 

畳擦る 跫音も淑気 満ちにけり

【読み】たたみする あしおともしゅくき みちにけり

【作者】堀口星眠

 

てづまりの 稿に向へる 淑気かな

【作者】上田五千石

 

喃々と 赤子の声の 淑気かな

【作者】上田五千石

【補足】喃々(なんなん)とは、ぺちゃくちゃしゃべるさまをいいます。

 

庭竹の 四五本にある 淑気かな

【作者】鷹羽狩行(たかは しゅぎょう)

 

富士に遠く 浮べる雲も 淑気かな

【作者】村山故郷(むらやま こきょう)

富士山の初日の出

 

踏み入りし ことなき嶺も 淑気かな

【作者】飯田龍太

【補足】「嶺」の読み方は「みね(=峰)」です。

 

包丁を 待つ爼に 淑気満つ

【作者】鈴木真砂女

【補足】「俎」の読み方は「まないた(=俎板、真魚板)」です。

 

仄めける 旧正月の 淑気かな

【作者】相生垣瓜人

【補足】「仄(ほの)めく」とは、「ほのかに見える、ほのかに聞こえる、ほのかに匂う」を意味します。

 

繭ごもる ものよ楢山 淑気満つ

【作者】佐藤鬼房(さとう おにふさ)

【補足】「繭(まゆ)ごもる」とは、蚕(かいこ)が繭の中にこもることで、転じて、家の中にこもっているたとえとしても用います。

 

松の香が してそれよりの 淑気かな

【作者】能村登四郎

 

雪に雪 うつとりとして 淑気かな

【作者】斎藤 玄(さいとう げん)

 

柚子の黄の 色定まりし 淑気かな

【作者】鈴木真砂女

【補足】「柚子」の読み方は「ゆず」です。

 

 


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