風の種類、風のつく言葉など 50
自然現象の中でも、風は特別な存在といえるのではないでしょうか。
というのは、雨や雪とは違って目に見えないものだからです。そのため「風神(ふうじん)」のように神格化されることもあります。
そして、風の種類や風のつく言葉なども数多くあります。このページでは、これらについて確認してみることにしましょう。
目次
- 1 風の種類 30
- 1.1 青嵐(あおあらし、せいらん)
- 1.2 嵐
- 1.3 大風(おおかぜ)
- 1.4 海風(かいふう)
- 1.5 空っ風(からっかぜ)
- 1.6 季節風
- 1.7 強風(きょうふう)
- 1.8 狂風(きょうふう)
- 1.9 木枯らし
- 1.10 東風(こち)
- 1.11 潮風
- 1.12 旋風(せんぷう)
- 1.13 そよ風
- 1.14 台風
- 1.15 竜巻(たつまき)
- 1.16 つむじ風
- 1.17 突風
- 1.18 熱風
- 1.19 葉風
- 1.20 はやて
- 1.21 春一番(はるいちばん)
- 1.22 微風(びふう)
- 1.23 ビル風
- 1.24 暴風
- 1.25 松風
- 1.26 向かい風
- 1.27 山颪(やまおろし)
- 1.28 雪風
- 1.29 陸風(りくふう)
- 1.30 涼風(りょうふう、すずかぜ)
- 1.31 烈風
- 2 風のつく言葉 20
風の種類 30
まず、風の種類に関するものをみていきましょう。なお、「風」の文字を含まないものも含まれています。
青嵐(あおあらし、せいらん)
初夏の青葉の頃に吹く、やや強めの風のことです。
嵐
荒く激しく吹く風、あるいは荒れ狂うような風雨(=暴風雨)をいいます。
大風(おおかぜ)
激しく吹く強い風
大風(たいふう)は中国に伝わる伝説上の動物で、巨大な鳥の姿をしています。その翼で強い風を起こして、人々を苦しめたといわれています。
海風(かいふう)
昼間に海から陸に向かって吹く風、あるいは海の上を吹く風のことをいいます。
空っ風(からっかぜ)
激しく吹く湿度の少ない風で、雨や雪をともないものをいいます。
季節風
季節によって風向きが変わる風のことです。
強風(きょうふう)
強い風の意です。
狂風(きょうふう)
荒れ狂う風のことをいいます。
木枯らし
秋の終から冬の初めにかけて吹く風のことで、「凩」とも表記されます。
【関連】 木枯らしの俳句
東風(こち)
東から吹く春の風のことで、俳句では春の季語となります。
【関連】 東風の俳句
潮風
海から吹いて来る、塩気を含んだ風のことです。
旋風(せんぷう)
低気圧が急に生じたときに、周囲から渦巻き状に吹いて来る激しい風のことで、つむじ風と同義です。
そよ風
そよそよと吹く風のことで、「微風」と表記されることもあります。
台風
南洋の海上で発生して、アジア大陸の東部や日本列島にやって来る暴風雨のことをいいいます。「台湾を越えて来る」という意味から名付けられました。
【関連】 台風の俳句
竜巻(たつまき)
強烈な局所的な旋風(=つむじ風)のことで、「龍巻」と表記されることもあります。
つむじ風
前出の旋風と同義です。漢字で「旋風」と表記され「つむじかぜ」と読むことがあります。
突風
突然吹きおこる風のことです。急に強く吹いてすぐに止むものをいいます。
熱風
高温になった風のことをいいます。
葉風
草木の葉に吹く風のことです。
はやて
急に激しく吹きおこる風のことで、「疾風」の字を当てることもあります。「て」は風の古語表現です。
春一番(はるいちばん)
二十四節気 の立春から春分の間に吹く南からの強風で、その年初めてのものをいいます。
微風(びふう)
かすかに吹く風をいいます。
ビル風
大きな建物の周囲で発生する風です。建物の形状や配置によって、風の流れは複雑なものとなります。
暴風
大きな被害をもたらすような強い風のことです。
松風
松に吹く風のことで、その音を意味することもあります。
向かい風
進んで行く前方から、こちらに向かって吹いて来る風のことで、逆風と同義です。
山颪(やまおろし)
山から吹き下ろす風のことです。
雪風
雪と風のことで、吹雪(ふぶき)の異名です。
陸風(りくふう)
夜間に陸地から海に向かって吹く弱い風のこと 前出の「海風」の反対語です。
涼風(りょうふう、すずかぜ)
涼しい風のことをいいます。
烈風
非常に激しい風をいいます。
風のつく言葉 20
次に、言葉に「風」が含まれているものをみていきましょう。
風のたより
どこからともなく伝わってきた知らせのことをいいます。
風向き(かざむき)
風の吹いて行く方向、あるいは大体の傾向、形勢のことです。
風当たり(かぜあたり)
風が吹き当たること、またその強さのことで、世間や人から受ける非難や攻撃のことをいう場合があります。
風立ちぬ
堀辰雄(ほり たつお)の小説の題名です。
肩で風を切る
威勢がよくて得意なさまを表現する言葉です。
風上に置けない
性格や行動の卑劣な人間をののしる言い方です。
風が吹くと桶屋が儲かる
「風が吹く」が「桶屋が儲かる」に結びつかないように思えますが…
【関連】 面白いことわざ
子供は風の子
子供は寒い風の中でも元気に遊ぶことから言われる言葉です。
手風琴(てふうきん)
楽器の「アコーディオン」のことです。
凪(なぎ)
風が全くない状態(無風)のことをいいます。
風雲児
風雲に乗って活躍する快男児のことです。
風月(ふうげつ)
清風明月を省略したもので、「快い風とさやかな月」の意です。
風習
「ある地域社会で行なわれてきた特有のならわし」という意味です。
【関連】 風習とは?
風声
風の音、あるいは「たより、おとずれ」を意味することもあります。
風樹の嘆(たん)
孝行をしようと思ったときには親の死後で、孝行がしたくてもできないという嘆きのことです。
「樹(き)静かならんと欲すれども風やまず、子養はんと欲すれども親待たず」という漢詩によるものです。
風前の灯
滅ぼされる運命が、すぐ目の前に迫っている状態を表現する言葉です。
風速
風が吹く速さで、秒単位で「風速 5メートル」のように示します。
風物詩
「風物詩」の意味は次のように表現することができます。
- 風景、季節、土地をうたった詩
- 季節の感じをあらわしているもの
- 土地の感じをあらわしているもの
【関連】 風物詩の意味は?
風貌(ふうぼう)
顔かたち、身なりなどの様子のことで、容貌(ようぼう)と同義です。
風来坊(ふうらいぼう)
どこからともなくさまよって来たもの、気まぐれな人間のことをいいます。
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