12月といえば… をとことん集めてみました
12月になると、気候もいよいよ冬本番といった様子になります。そして、何となく気ぜわしい雰囲気に包まれてきます。
しかし、お正月を迎えるという期待感もあり、12月と年末の行事やイベントは楽しさに満ちあふれています。
このページには、12月といえばすぐに思い浮かぶもの、12月ならではの風物詩などを、ランキング、行事、食べ物、花などを中心に集めました。是非とも一度チェックしてみて下さい。
目次
- 1 12月といえば、ランキングの上位は何?
- 2 12月といえば、行事などは?
- 2.1 12/1 映画の日
- 2.2 12/2・3 秩父夜祭
- 2.3 12/3~9 障害者週間
- 2.4 12/5 納めの水天宮
- 2.5 12/8 針供養
- 2.6 12/8 納めの薬師
- 2.7 12/10 納めの金毘羅
- 2.8 12/10 人権デー(世界人権デー)
- 2.9 12/13 正月事始め
- 2.10 12/17~19 羽子板市
- 2.11 12/18 納めの観音
- 2.12 12/21 納めの大師
- 2.13 冬至 12/21ころ
- 2.14 [12/23 天皇誕生日:2018年まで]
- 2.15 12/24 納めの地蔵
- 2.16 12/24 クリスマス・イブ
- 2.17 12/25 クリスマス
- 2.18 12/25 終い天神
- 2.19 12/28 納めの不動
- 2.20 12/28 御用納め
- 2.21 12/31 大祓
- 2.22 12/31 除夜の鐘
- 3 12月といえば、食べ物は?
- 4 12月といえば、花は?
- 5 12月といえば、異名は?
- 6 12月といえば、俳句・季語は?
12月といえば、ランキングの上位は何?
まず、「12月といえば○○」といったランキングに入ったものをみていきましょう。
複数のランキングで上位に挙げられているものを、先頭の文字の五十音順に並べてあります。12月の風物詩といえるものばかりです。
お歳暮
歳暮(せいぼ、さいぼ)とは本来、「歳の暮(年の暮)」という意味です。日本には古くから、お世話になった人などを暮れに訪れて贈り物などをする歳暮周り(せいぼまわり)の慣習がありますが、この際の贈り物を歳暮と呼ぶようになりました。
大掃除
大掃除の由来は、平安時代には行われていた煤払い(すすはらい)という行事です。
この煤払いは、12月13日(旧暦)に行なうものとされていました。
【参考】 大掃除の由来は?
大晦日(おおみそか)
「みそ」は「三十」のことで、「みそか」は「30日」の意味です。現代では 12月31日のことを大晦日といいますが、かつては「大つごもり」と呼んでいました。
【参考】 大晦日の俳句
クリスマス
クリスマスはイエス・キリストの降誕を祝う祭ですが、キリスト教で最も重要とされているのは、キリストが死んでから三日後に復活したことを記念する復活祭(イースター)です。
東京のクリスマス イルミネーション
俳句において、「クリスマス」は冬の季語として、数多くの作品に詠み込まれています。
【参考】 クリスマスの俳句
クリスマス・イブ
教会暦(きょうかいれき=キリスト教で使用される暦)では、日没が一日の終わりとなるので、12月24日の夕方から朝までがクリスマスの日となります。
紅白歌合戦
NHK(日本放送協会)が 1951年から放送している番組で、過去には 81.4% という視聴率(第14回:1963年)を記録したことがあります。
除夜の鐘
除夜の鐘の数は 108 とされていますが、この由来については、いくつかの説があります。
【参考】 除夜の鐘を 108回つくのはなぜ? 除夜の鐘の俳句
[天皇誕生日:2018年まで]
天皇誕生日という名称が使われるようになったのは、1949年(昭和24年)からのことです。
【参考】 天皇誕生日が変わると、祝日はどうなる?
冬至
冬至(とうじ)は、二十四節気(にじゅうしせっき)の一つです。
年越しそば
「そば」は縁起が良いものとされています。
【参考】 年越しそばは、いつ食べる? なぜ食べる?
歳の市
年の暮れに、お正月飾りなどを売り出す市のことで、全国各地で開かれています。
年賀状
年賀状の賀詞(がし)については、「賀正」「迎春」などの 2文字熟語を年長者やお世話になった人に対して使うのは、避けたほうが間違いありません。
ボーナス
ボーナス(賞与:しょうよ)の由来は、お盆と暮に主人が奉公人に衣服を与えた「仕着(しきせ)」であるといわれています。
忘年会
忘年会がお祭りのような様相になったのは明治時代からのことで、「無礼講(ぶれいこう)」という言葉も広まってゆきました。
12月といえば、行事などは?
12月の行事、イベント、記念日などをカレンダー形式でまとめました。
なお、12月には「納めの~」「終い~」というものが多くありますが、いずれも年の最後の縁日のことを意味します。
12/1 映画の日
1896年(明治29年)11月25日~29日にかけて、神戸の神戸倶楽部で映画が一般公開されたのを記念して制定されました。
このときの映画はスクリーンに映し出されるものではなく、1人ずつ覗き込んで見る「キネトスコープ」と呼ばれるものでした。
12/2・3 秩父夜祭
埼玉の秩父神社の例祭で、2日が宵宮(よいみや)、3日が大祭(たいさい)です。かつては「霜月大祭」という名称でした。
また、冬には珍しい花火大会も行われます。
12/3~9 障害者週間
1995年(平成7年)に、当時の総理府によって定められました。12/3 は障害者基本法の公布日、12/9 は障害者の日です。
12/5 納めの水天宮
水天宮(すいてんぐう)は、福岡の久留米水天宮を総本宮とする、日本全国にある神社です。水と子供を守護するといわれ、毎月 5日が縁日です。
12/8 針供養
針供養(はりくよう)は、事八日(ことようか: 2/8 と 12/8)に行なわれる行事です。2/8、12/8、あるいはその両日と、地域によって行われる日がまちまちです。
【参考】 針供養の日とは?
12/8 納めの薬師
薬師如来(やくしにょらい)は、瑠璃光(るりこう)によって命あるものすべての病苦を救うとされています。
毎月8日が縁日です。
12/10 納めの金毘羅
金比羅神社(こんぴらじんじゃ)は、香川の金刀比羅宮(ことひらぐう)を総本宮とする、日本全国にある神社です。金刀比羅神社、琴平神社、事比羅神社などの表記があり、こんぴらさんの名で親しまれています。
縁日は、毎月10日です。
12/10 人権デー(世界人権デー)
1948年(昭和23年)12月10日に、世界人権宣言が第3回国際連合総会で採択されたことを記念したものです。
にほんでは、12/ 4~10は人権週間に指定されています。
12/13 正月事始め
正月事始めは、お正月の準備を始めることです。かつては旧暦の 12月13日に行なわれていましたが、現代では新暦の 12月13日に行なわれるようになりました。
12/17~19 羽子板市
東京の浅草寺(せんそうじ)で行われる行事で、江戸時代から開催されています。
12/18 納めの観音
観音菩薩(かんのんぼさつ)は広い信仰の対象となっていて、毎月18日が縁日です。
12/21 納めの大師
大師(だいし、たいし)とは、一般には弘法大師(こうぼうだいし=空海:くうかい)のことを指します。毎月21日が縁日です。
冬至 12/21ころ
冬至の日には柚子湯(ゆずゆ)の風習と、行事食としてかぼちゃ、小豆がゆがあります。
【参考】 冬至の意味は?
[12/23 天皇誕生日:2018年まで]
12月23日が天皇誕生日だったのは、1989年(平成元年) ~ 2018年(平成30年)でした。
2020年(令和 2年)以降は、天皇誕生日は 2月23日です。
(2019年は、2月23日には天皇がまだ即位していなかったため、天皇誕生日がない年となりました。)
12/24 納めの地蔵
「お地蔵さん」、「お地蔵様」と親しみを込めて呼ばれる地蔵菩薩(じぞうぼさつ)は、子供や水子(みずこ)の供養において、広く信仰を集めました。
縁日は、毎月24日です。
12/24 クリスマス・イブ
「イヴ(eve)」は、evening(晩、夜)の古語である even の最後の「n」が消失したものといわれています。
12/25 クリスマス
クリスマス(Christmas)は、キリスト(Christ)のミサ(mass)に由来するといわれています。
12/25 終い天神
平安時代の貴族・政治家であった菅原道真(すがわらのみちざね)の御霊を神格化した神様が、天満大自在天神(てんまんだいじざいてんじん)です。
毎月25日が縁日です。
12/28 納めの不動
「お不動さん」の名で親しまれている不動明王(ふどうみょうおう)の縁日は、毎月28日です。
12/28 御用納め
日本の官公庁の仕事納めは 12/28 (28日が土日の場合は、直前の金曜日)で、御用納めとも呼ばれます。
【参考】 仕事納めは何日?
12/31 大祓
大祓(おおはらい、おおはらえ)は年に2回行われ、6/30のものは「夏越(なごし)の祓」、12/31のものは「年越(としこし)の祓」と呼ばれます。
12/31 除夜の鐘
「除夜(じょや)」とは、ふるい年を除く夜という意味で、大晦日の夜のことを指します。
12月といえば、食べ物は?
12月の行事食としては、冬至のかぼちゃ、大晦日の年越しそばなどが挙げられます。
このほかにも 12月に旬とされる食材は数多くありますので、野菜、果物、海産物に分けて、主な物をみていきましょう。(一部 11月のものと重複しています)
野菜
- かぼちゃ
- キャベツ
- ごぼう
- 小松菜(こまつな)
- 薩摩芋
- 大根
- にんじん
- ねぎ
- 白菜
- 蓮根(れんこん)
果物
- キウイ
- みかん
- 柚子(ゆず)
- りんご
- レモン
海産物
- あんこう
- 伊勢海老
- うなぎ
- 牡蠣(かき)
- こはだ
- さば
- ししゃも
- たら
- ひらめ
- ふぐ
- ぶり
- ぼら
12月といえば、花は?
12月に咲く花で代表的なものをみてみましょう。
- アロエ
- 水仙(すいせん)
- 寒椿(かんつばき)
- 柊(ひいらぎ)
- 枇杷(びわ)
- 木瓜(ぼけ)
12月といえば、異名は?
旧暦では 12月を師走(しわす)と呼んでいました。現在の新暦でも、12月の別名として使われることがあります。
この名前の由来として、師(=僧侶)が走るほど忙しいという平安時代からの説がありますが、これは民間語源(みんかんごげん=言語学的な根拠がない語源)とされています。
なお、師走以外にも異名が数多くのありますので、それらをみていきましょう。
- 黄冬(おうとう)
- 弟月(おとづき)
- 親子月(おやこづき)
- 限月(かぎりのつき)
- 嘉平(かへい)
- 寒冬(かんとう)
- 暮来月(くれこづき)
- 建丑月(けんちゅうげつ)
- 極月(ごくげつ)
- 三冬月(さんとうづき)
- 柊月(しゅうげつ)
- 春待月(はるまちづき)
- 晩冬(ばんとう)
- 氷月(ひょうげつ)
- 暮歳(ぼさい)
- 暮冬(ぼとう)
- 臘月(ろうげつ)
12月といえば、俳句・季語は?
多くの場合、俳句や季語は季節によって分類されていて、12ヶ月のそれぞれに分けているものはあまり見かけません。
しかし、季語が持つ季節感は旧暦によるものです。そして、私たちが使っている現代の暦(=新暦)の感覚からすると、その季節感に「ずれ」を感じることもあります。
そこで、当サイトでは新暦の各月にふさわしくなるように、俳句・季語を集めてご紹介しています。
今の季節、12月に合った俳句や季語を是非鑑賞してみて下さい。
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