6月といえば… をとにかく集めてみました
6月といえば、どうしても「雨」という印象が強い月です。年によっては雨が少ないこともありますし、統計では 9月の降水量の方が多かったりしますが、それでも「6月=雨」という連想が働いてしまいます。
しかし、6月ならではの行事やイベントも多くあり、雨が降らないことを願いつつ過ごすのが、この時期ではないでしょうか。
このページには、6月といえばすぐに思い浮かぶもの、6月ならではの風物詩などを、ランキング、行事、食べ物、花などに分けて集めました。是非とも、チェックしてみて下さい。
目次
- 1 6月といえば、ランキングの上位は何?
- 2 6月といえば、行事などは?
- 2.1 6/1 衣替え
- 2.2 6/1 貴船祭
- 2.3 6/1 電波の日
- 2.4 6/1 気象記念日
- 2.5 6/1 景観の日
- 2.6 6/1 写真の日
- 2.7 6/2 横浜港・長崎港開港記念日
- 2.8 6/3 測量の日
- 2.9 6/5 環境の日
- 2.10 6/6 稽古はじめ
- 2.11 6/第 1日曜日 プロポーズの日
- 2.12 6/10 時の記念日
- 2.13 6/上旬 加賀百万石祭り
- 2.14 6/上旬 YOSAKOI ソーラン祭り
- 2.15 入梅 雑節 暦の入梅
- 2.16 6/中旬 高野山青葉まつり
- 2.17 6/第3日曜日 父の日
- 2.18 夏至 6/21頃
- 2.19 6/22 ボウリングの日
- 2.20 6/23 沖縄慰霊の日
- 2.21 6/24 ドレミの日
- 2.22 6/28 貿易記念日
- 2.23 6/30 大祓
- 2.24 6/ 末 愛染まつり
- 3 6月といえば、食べ物は?
- 4 6月といえば、花は?
- 5 6月といえば、異名は?
- 6 6月といえば、俳句・季語は?
6月といえば、ランキングの上位は何?
まず、「6月といえば○○」といったランキングには必ず入ってくる、代表的なものをみていきましょう。
複数のランキングで上位にあったものを、五十音順に並べました。いずれも 6月らしい風物詩ばかりで、上位になるのも納得できるはずです。
紫陽花
紫陽花(あじさい)の花の色は青、紫、赤、白と様々で、開花してから日が経つにつれて少しずつ変化していきます。
紫陽花の花の色はよく変わるので、「七変化(しちへんげ)」「八仙花(はっせんか)」などと呼ばれることもあります。
名前の語源は、「集真藍(あづさい=藍色が集まったものの意)」がなまったものという説が最も有力です。
【関連】 紫陽花の俳句
雨
日本は世界の中でも雨量が多く、雨に関する言葉も豊富であるといわれています。
【参考】 雨の種類、言葉、表現 100
【関連】 雨のことわざ【一覧】 雨の俳句を楽しむ
かえる
古くには「かはづ」と呼ばれ、水田や水辺が多い日本では身近な存在として親しまれてきました。
古池や 蛙飛び込む 水の音
松尾芭蕉
やせ蛙 まけるな一茶 これにあり
小林一茶
【関連】 蛙の俳句
傘
傘(かさ)が日本に渡来したのは欽明天皇の時代(509 ? ~ 571年 ?)で、当時は日光を避けるための「日傘」として使われていました。
カタツムリ
カタツムリは、デンデンムシ、デデムシ、マイマイ、蝸牛(かぎゅう)などの名前でも呼ばれます。
一般的に、カタツムリは殻(から)を持つもので、殻がないものはナメクジといわれます。
衣替え
衣替え(ころもがえ)は、古くから行なわれている習慣で、平安時代には旧暦の 4月1日と 10月1日に行なわれていました。
現在のように 6月1日と 10月1日になったのは、明治時代に太陽暦(新暦)が採用されてからのことです。
また、南西諸島は温暖な気候なので、5月と11月に衣替えが行なわれます。
祝日がない月
2024年 6月現在、国民の祝日がない月は 6月と12月だけです。
(過去にも、6月には祝日が設けられたことはありません。1989年~2018年の期間は、12月23日が天皇誕生日でしたので、12月にも国民の祝日がありました。)
しかし、諸外国に比べると、日本は祝日が多い国といわれています。(2024年の国民の祝日は16日あります。)
ジューンブライド
英語の June は、ローマ神話の女神 Juno(ジュノー、ユノー、ユノ)からとられたものです。Juno は女性の結婚生活を守護する神であることから、6月に結婚式を挙げる花嫁はジューンブライドと呼ばれ、幸せになれるといわれています。
父の日
父の日には日本特有の歴史が無く、戦後にアメリカから伝わって普及したものです。
梅雨 / 梅雨入り
梅雨の語源に関しては、いくつかの説があります。
- 梅雨の時期は、黴(かび)が発生しやすいため「黴雨(ばいう)」とよばれていて、これが同じ発音の「梅雨」へと変化した
- 梅雨は梅の実が熟す時期であるから
- 梅雨には毎日のように雨が降るので、「梅」という字を当てた
【関連】 梅雨の俳句
てるてる坊主
てるてる坊主の由来は、中国の「掃晴娘(サオチンニャン」と考えられています。この掃晴娘は、手に箒(ほうき)を持った姿の、紙で作った人形です。
【関連】 てるてる坊主の由来は?
ボーナス
ボーナス=賞与(しょうよ)の由来は、主人が奉公人にお盆と暮に配った衣服の「仕着(しきせ)」といわれています。
英語の綴りは「bonus」です。
6月といえば、行事などは?
6月の行事、イベント、記念日などをカレンダー形式でまとめました。
6/1 衣替え
現在の着物、和服の衣替えは、およそ次のような目安となります。
6月 | 単衣(ひとえ) |
7・8月 | 薄物(うすもの) |
9月 | 単衣(ひとえ) |
10~5月 | 袷(あわせ) |
6/1 貴船祭
京都の貴船神社(きふねじんじゃ)の例祭で、かつては旧暦の 4月1日と 11月1日に行なわれてた「貴布禰御更祭(きふねごこうさい)」を起源としています。
6/1 電波の日
電波の日は、1950年(昭和25年)6月1日に電波三法といわれる電波法、放送法、電波監理委員会設置法が施行されたことにちなんだ記念日です。
6/1 気象記念日
1875年(明治8年)6月1日に、日本初の気象台である東京気象台(現在の気象庁)が設置されたことを記念したものです。
6/1 景観の日
景観の日は、景観法が全面的に施行された2005年(平成17年)6月1日を記念して制定されたものです。
この法律(景観法)の目的は、第一条に「この法律は、我が国の都市、農山漁村等における良好な景観の形成を促進するため、景観計画の策定その他の施策を総合的に講ずることにより、美しく風格のある国土の形成、潤いのある豊かな生活環境の創造及び個性的で活力ある地域社会の実現を図り、もって国民生活の向上並びに国民経済及び地域社会の健全な発展に寄与することを目的とする。」と述べられています。
6/1 写真の日
初めて日本人により写真撮影がなされたのが 1841年 6月 1日とされていたことから、この日を「写真の日」としました。しかし、後にこの日付は間違いであることが判明しましたが(正しくは 1857年年 9月17日に薩摩藩主・島津斉彬を撮影)、そのまま 6月1日が「写真の日」とされています。
6/2 横浜港・長崎港開港記念日
1859年6月2日(新暦では7月1日)に、横浜港と長崎港が開港したことに由来します。浦賀への黒船来航は、1846年のことでした。
6/3 測量の日
測量の日は、1949年(昭和24年)6月3日に「測量法」が公布されたことにちなんだ記念日です。
6/5 環境の日
日本では、「事業者及び国民の間に広く環境の保全についての関心と理解を深めるとともに、積極的に環境の保全に関する活動を行う意欲を高める」という目的のもとに、6月5日が環境の日と定められました。
またこの日は、1972年6月5日からスウェーデンのストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念した世界環境デー(World Environment Day)という国際的な記念日でもあります。
6/6 稽古はじめ
古くから、芸事(げいごと)の稽古はじめを 6歳の6月6日にすると上達するといわれてきました。
6/第 1日曜日 プロポーズの日
前述のジューンブライド(6月の花嫁)は幸せになれるという言い伝えから、記念日として制定したものです。
6/10 時の記念日
1920年に東京天文台(現在の国立天文台)と財団法人・生活改善同盟会によって制定された記念日で、「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」との呼びかけとともに設けられました。
6/上旬 加賀百万石祭り
加賀(金沢)百万石祭りは、加賀藩の祖である前田利家(まえだ としいえ)が 1583年6月14日に金沢城に入城したことにちなんだ祭りです。
2024年は、5月31日(金) ~ 6月 2日(日)の日程で行われます。
6/上旬 YOSAKOI ソーラン祭り
YOSAKOI ソーラン祭りは、高知県のよさこい祭りと北海道のソーラン節を融合させたイベントで、第1回は 1992に開催されました。
2024年は、6月 5日(水) ~ 6月 9日(日)の日程で行われます。
入梅 雑節 暦の入梅
「入梅」には 2つの種類があります。
- 気象学の入梅 - 梅雨前線の影響で、雨の続く期間が始まること(=梅雨入り)
- 暦の入梅 - 太陽の黄経(こうけい)が 80°に達する日
2. の暦の入梅は気象と関係がなく、毎年 6月11日頃となります。
【関連】 入梅とは?
6/中旬 高野山青葉まつり
和歌山の高野山(こうやさん)青葉まつりは、宗祖である弘法大師(こうぼうだいし=空海)の降誕会(ごうたんえ=誕生を記念して行う法会)です。
6/第3日曜日 父の日
世界各国の父の日の日付は、6月の第3日曜日とする国が多くみられます。また、カトリック系の国では、3月19日(聖ヨセフの日)を父の日とすることが多くあります。
夏至 6/21頃
夏至(げし)とは、一年を 24等分したそれぞれに季節の名前を付けた二十四節気の一つで、「一年のうちで、最も昼が長くなる日」のことです。
6/22 ボウリングの日
江戸時代の1861年6月22日に、長崎に初めてボウリングが伝わったことを記念して制定されました。
ボウリングの起源としては、紀元前5000年頃の古代エジプトにおけるもので、一種の宗教儀式であったと考えられています。
6/23 沖縄慰霊の日
沖縄慰霊の日は、1945年6月23日に沖縄戦が終結したことに由来しています。
なお、その後も局地的には戦闘が引き続き行なわれており、降伏文書に調印したのは、9月 7日のことでした。
【参考】 沖縄戦の概要 (内閣府 HP)
6/24 ドレミの日
中世イタリアの修道士グイード・ダレッツォが楽譜の記譜法を考案したといわれています。
1024年6月24日が関連のある日付なのですが、史実の確認ができていません。(調査中)
6/28 貿易記念日
1859年6月28日に、江戸幕府が横浜、長崎、箱館(函館)の各港で貿易の開始を布告したことにちなんだ記念日です。
これは、江戸幕府がアメリカ・イギリス・フランス・ロシア・オランダの五か国との間で結んだ友好通商条約に基づいています。
6/30 大祓
大祓(おおはらい)は 6月と 12月に行なわれ、それぞれ「夏越の祓(なごしのはらい)」、「年越の祓(としこしのはらい)」とよばれています。
大 祓 | ||
日付 | 6月30日 | 12月31日 |
名称 | 夏越の祓 | 年越の祓 |
別名 | 名越の祓 | - |
夏祓 | ||
夏越神事 | ||
六月祓 | ||
特別な 儀式 |
茅の輪 くぐり |
- |
6/ 末 愛染まつり
愛染(あいぜん)まつりは、大阪の愛染堂勝鬘院(あいぜんどうしょうまんいん=愛染さん)で開催される祭りです。天神祭、住吉祭とあわせて大阪三大夏祭りと呼ばれます。
6月といえば、食べ物は?
6月に旬となる食材は数多くありますので、野菜、果物、海産物に分けて、主な物をみてみましょう。(一部、5月のものと重複しています)
野菜
- アスパラガス
- いんげん
- 枝豆
- きくらげ
- きゅうり
- さやえんどう
- じゃがいも
- 新しょうが
- ぜんまい
- そらまめ
- たけのこ
- トマト
- にんにく
- ピーマン
- らっきょう
果物
- 梅
- キウイ
- さくらんぼ
- 夏みかん
- びわ
- マンゴー
- メロン
海産物
- あじ
- 鮎
- いさき
- いわし
- ウニ
- かつお
- かわはぎ
- かんぱち
- どじょう
- とりがい
- ほや
- もずく
6月といえば、花は?
6月に咲く花で代表的なものをみてみましょう。
- 紫陽花(あじさい):アジサイ科アジサイ属の落葉低木
- 桔梗(ききょう):キキョウ科の多年生植物
- 皐月(さつき):ツツジ目の被子植物
- 釣鐘草(つりがねそう):キキョウ科ホタルブクロ属の総称
- 露草(つゆくさ):ツユクサ科ツユクサ属の一年生植物
- 庭石菖(にわぜきしょう):アヤメ科ニワゼキショウ属の一年草
- 花菖蒲(はなしょうぶ):アヤメ科アヤメ属の多年草
- 浜梨(はまなす):バラ科バラ属の落葉低木
- 薔薇(ばら):バラ科バラ属の総称
- ひなげし:ケシ科の一年草
- 山法師(やまぼうし):ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉小高木ないし落葉中高木
- 百合(ゆり):ユリ目ユリ科の多年草の総称
6月といえば、異名は?
旧暦では 6月を水無月(みなづき)と呼んでいました。現在の新暦でも 6月の別名として用いることがあります。
名前の由来は、次のように諸説があります。
- 「無」=「の」であり、「水の月」の意
- 田に水を張るという意味の「水月(みなづき)」から
- 梅雨が終わり水が涸れ尽きることから
また、水無月以外にも多くの異名がありますので、それらをみていきましょう。
- 葵月 (あおいづき)
- 弥涼暮月(いすずくれづき)
- 炎陽(えんよう)
- 風待月(かぜまちづき)
- 季夏(きか)
- 建未月 (けんびげつ)
- 水月(すいげつ)
- 涼暮月(すずくれづき)
- 蝉羽月(せみのはつき)
- 田無月(たなしづき)
- 旦月(たんげつ)
- 常夏月(とこなつづき)
- 伏月(ふくげつ)
- 鳴神月(なるかみづき)
- 熱月 (ねつげつ)
- 晩月(ばんげつ)
- 松風月 (まつかぜづき)
- 陽氷 (ようひょう)
6月といえば、俳句・季語は?
多くの場合、俳句や季語は季節によって分類されていて、12ヶ月のそれぞれに分けているのはあまり見かけません。
しかし、季語が持つ季節感は旧暦によるものです。そして、私たちが使っている現代の暦(=新暦)の感覚からすると、その季節感に「ずれ」を感じることもあります。
そこで、当サイトでは新暦の各月にふさわしくなるように、俳句・季語を集めてご紹介しています。
今の季節、6月に合った俳句や季語を是非鑑賞してみて下さい。
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