7月といえば… をけっこう集めてみました
7月には、うっとうしい梅雨も明けて、気候も夏らしいものへと変わっていきます。梅雨明けに見る久しぶりの青空は、爽快さと開放感に満ちていて、とても気持ちが良いものです。
そして、7月ならではの行事やイベントも多くあり、待った甲斐があったといえる楽しいものばかりです。
このページには、7月といえばすぐに思い浮かぶようなもの、7月ならではの風物詩などを、ランキング、行事、食べ物、花などに分けて集めてみました。是非とも、チェックしてみて下さい。
7月といえば、ランキングの上位は何?
まず、「7月といえば○○」といったランキングには必ず入ってくる、代表的なものをみていきましょう。
複数のランキングで上位にあったものを、五十音順に並べました。いずれも 7月らしい風物詩ばかりで、上位になるのも納得してしまいます。
海の日
海の日は、1996年(平成8年)から国民の祝日となり、7月20日と定められました。
その後ハッピーマンデー制度により、2003年(平成15)年からは 7月の第3月曜日となりました。
海開き
海開きは、主に 7月1日に海水浴場で行われる行事です。シーズン中の安全と繁栄を祈願した神事をとり行なうことが多くみられます。
お中元
お中元は、中国の三大宗教の一つである道教(どうきょう)に由来する行事です。現代では、新暦の 7月15日、または 8月15日に行なわれます。
オールスターゲーム
日本のプロ野球のオールスターゲームは、セ・リーグとパ・リーグの選抜チームによる対抗試合です。1951年から実施されていて、オールスターまたは球宴(きゅうえん)などと呼ばれています。
祇園祭
祇園祭(ぎおんまつり)は、京都の八坂神社(やさかじんじゃ)の祭礼で、そのうちの山鉾行事は重要無形民俗文化財に指定されています。
明治時代までは、祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)、または単に御霊会と呼ばれていました。
七夕
七夕に「そうめん」を供え物とするようになったのは、中国から伝わった乞巧奠(きこうでん)という行事の影響を受けてのことです。
【関連】 七夕のそうめんの由来は?
とても美しい灯です
梅雨明け
梅雨明けの発表は気象期間によって行われますが、気象の状態によっては、その発表がない年もあります。
土用の丑の日
現代では、土用の丑の日にうなぎを食べる習慣は定着していますが、これは江戸時代の平賀源内(ひらが げんない)が作った広告に由来するといわれています。
【関連】 土用は年に 4回ある?
夏休み
小学校、中学校、高等学校の夏休みの期間は地域によって違いがあります。日本の教育機関においては、夏休みの正式名称は「夏季休業」といいます。
【関連】 夏休みの俳句
花火大会
7 ・8月には全国各地で花火大会が開催され、特に次のものは日本三大花火大会といわれています。
名称 | 開催地 | 総打ち上げ数 |
全国花火 競技大会 |
秋田県 大仙市 |
18,000 |
土浦全国 花火競技大会 |
茨城県 土浦市 |
20,000 |
長岡まつり 大花火大会 |
新潟県 長岡市 |
20,000 |
【関連】 花火の俳句
プール / プール開き
日本で最初につくられた温水プールは、1917年(大正6年)に東京のYMCAに開設されたものです。
なお、プールの数え方は「面(めん)」を使います。
7月といえば、行事などは?
7月の行事、イベント、記念日などをカレンダー形式でまとめました。
7/1 富士山 山開き
富士山は、一般的に 7月1日の山開き~ 9月上旬の山じまいまでの期間で登山が可能です。
7/1 銀行の日
銀行の日 は、1893年(明治26年)7月1日に普通銀行に関する「銀行条例」が施行されたことに由来します。
施行されて100周年となる1993年に、7月1日を「銀行の日」と定めました。
7/1~15 博多祇園山笠
博多祇園山笠(はかたぎおんやまかさ)には、700年以上の歴史がある祭りです。
鎌倉時代の1241年に博多で疫病が流行したときに、僧侶の円爾が疫病退散を祈祷したことに由来するといわれています。
7/7 七夕
七夕(たなばた、しちせき)は五節句(ごせっく)の一つで、笹の節句とも呼ばれます。
7/9・10 ほおずき市
東京の浅草寺(せんそうじ)で開催されるほおずき市は、参拝すると 46,000日分の御利益があるという「四万六千日(しまんろくせんにち)」の縁日に由来します。
ほおずきの朱が鮮やかです
7/11 世界人口デー
世界人口デーは、1987年の7月11日に世界の人口が約50億人を超えたことから制定された記念日です。
7/13~16 みたままつり 靖国神社
東京の靖国神社(やすくにじんじゃ)のみたままつりは、日本古来のお盆の行事にちなんでもので、1947年(昭和22年)から始まりました。
7/14 扇祭
扇祭(おうぎまつり)は、和歌山の熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)の例大祭で、那智火祭りの名で知られている火と水の祭りです。
7/15 お盆
現在では、お盆の行事を新暦の 8月15日に行なうことが多くなりましたが、地域によって新暦の 7月15日や旧暦の 7月15日に行なうこともあります。
【関連】 お盆のなすときゅうり
藪入り 7/16
藪入り(やぶいり、薮入りとも表記します)は、かつて奉公人が実家へ帰ることを許された休日のことです。
年に 1月16日と 7月16日の2回あり、7月のものは「後の藪入り」ともいわれます。
7/17・24 祇園祭 京都八坂神社
八坂神社の神事である 「神輿渡御」(神幸:7月17日・還幸:7月24日)が行われます。
7/第3月曜日 海の日
世界中で「海の日」を国民の祝日としている国は日本だけといわれています。
7/第3土曜日 勤労青少年の日
1970年(昭和45年)に、厚生労働省によって制定されたもので、前出の藪入りの日付を考慮したものです。
土用
「土用」といった場合、年に 4回ある土用のうち夏の土用を指すことが多くあります。
【関連】 土用の俳句
厳島神社 管弦祭
広島の厳島神社管弦祭(いつくしまじんじゃ かんげんさい)は、旧暦の 6月17日に行なわれる祭礼で、平清盛(たいらのきよもり)が始めたものとされています。
また、行なわれる日付から「十七夜祭」とも呼ばれています。
7/24 地蔵盆
地蔵盆(じぞうぼん)は、地蔵菩薩(じぞうぼさつ)の縁日のうちでお盆に近い旧暦の 7月24日のものをいいますが、現代では新暦の7月24日でも行われるようになりました。
7/25 大阪天満宮 天神祭
大阪天満宮の天神祭(てんじんまつり)は日本三大祭の一つであり、また日本三大夏祭りの一つでもあります。
日本三大祭り | |
祇園祭 | 京都・八坂神社 |
天神祭 | 大阪・大阪天満宮 |
神田祭 | 東京・神田明神 |
日本三大夏祭り | |
祇園祭 | 京都・八坂神社 |
天神祭 | 大阪・大阪天満宮 |
山王祭 | 東京・日枝神社 |
7/30 明治天皇祭
7月30日は明治天皇の崩御日であり、かつては休日でした。なお、明治天皇の誕生日は 11月3日で、以前には明治節(めいじせつ)という休日でした。
7月といえば、食べ物は?
7月に旬となる食材は数多くありますので、野菜、果物、海産物に分けて、主な物をみてみましょう。(一部、6月のものと重複しています)
野菜
- 青とうがらし
- インゲン
- 枝豆
- おくら
- きくらげ
- きゅうり
- 新しょうが
- とうもろこし
- トマト
- 茄子
- にんにく
- ピーマン
- らっきょう
果物
- 梅
- さくらんぼ
- スイカ
- ぶどう
- マンゴー
- メロン
- 桃
海産物
- あじ
- 鮎
- いわし
- うなぎ
- ウニ
- かわはぎ
- かんぱち
- 昆布
- しじみ
- どじょう
- とりがい
- はも
- ほや
7月といえば、花は?
7月に咲く花で代表的なものをみてみましょう。
- 朝顔(あさがお)
- 紫陽花(あじさい)
- 女郎花(おみなえし)
- 桔梗(ききょう)
- 百日紅(さるすべり)
- 露草(つゆくさ)
- 半夏生(はんげしょう)
- 向日葵(ひまわり)
- 鳳仙花(ほうせんか)
- 百合(ゆり)
7月といえば、異名は?
旧暦では 7月を文月(ふづき、ふみづき)と呼んでいました。現在の新暦でも 7月の別名として用いることがあります。
この名前の由来については、次のような説があります。
- 七夕の詩歌を二つの星に捧げたり、書物を夜気にさらす風習から
- 稲穂が膨らむ月という意味を表わす「ふくみ月」から
また、文月以外にも多くの異名がありますので、それらをみていきましょう。
- 秋初月(あきはづき、あきそめづき)
- 歌見月 (うたみづき、かみづき)
- 女郎花月(おみなえしづき・をみなえしづき)
- 開秋 (かいしゅう)
- 建申月(けんしんげつ)
- 秋涼 (しゅうりょう)
- 親月(しんげつ)
- 七夕月(たなばたづき)
- 桐月(とうげつ)
- 七夜月(ななよづき)
- 初秋(はつあき)
- 文披月(ふみひろげづき)
- 盆秋 (ぼんしゅう)
- 愛逢月(めであいづき)
- 蘭月(らんげつ)
- 流火(りゅうか)
- 涼月(りょうげつ)
7月といえば、俳句・季語は?
多くの場合、俳句や季語は季節によって分類されていて、12ヶ月のそれぞれに分けているのはあまり見かけません。
しかし、季語が持つ季節感は旧暦によるものです。そして、私たちが使っている現代の暦(=新暦)の感覚からすると、その季節感に「ずれ」を感じることもあります。
そこで、当サイトでは新暦の各月にふさわしくなるように、俳句・季語を集めてご紹介しています。
今の季節、7月に合った俳句や季語を是非鑑賞してみて下さい。
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