お正月飾りって、いつまで飾るものですか? 【2023年~2024年】
お正月も三が日が終わり、学校や会社が始まるようになると、門松(かどまつ)や鏡餅(かがみもち)などのお正月飾りを外していくことになります。
しかし、いつからいつまで飾るのか、いつ外すのが良いのか、関東と関西で違いはあるのかなど、これらの決まりについて気になるところです。
このページではお正月飾りについて、いつから飾るのか、いつまで飾るものなのか、種類と意味についてみていきましょう。
いつから飾ると良いのでしょう?
結論から先にいうと、「お正月飾りは12月28日に飾るのが良い」ということになります。ほかの日でも大丈夫ですが、ベストなのはこの日です。
まず、12月13日が「正月事始め」といって、古くからお正月の準備を始める日とされてきました。ですから、この日から飾っても問題はありません。
しかし、25日のクリスマスよりも前ですし、現代では少し早いように感じます。「気が早いな」と言われそうな気もしますが、地域によってはこの日付を守り続けているところもあります。
それでは、いっそのこと12月31日に飾ったらどうかというと、これは「一夜飾り(いちやかざり)」といって、避けたがる人も多くいます。
【関連】 一夜飾りでお正月を迎えると?
それは、新年にお迎えする年神(としがみ)様に失礼だとされたり、縁起が悪いとされるからです。
また、大晦日は何かとあわただしいので、落ち着いて飾り付けることも難しいかもしれません。
さらに、29日に飾るのも避けた方が良いと言われることがあります。数字の九は「苦(く)」に通じるので、29は「二重苦(にじゅうく)」となるからです。
もっとも、29を「福(ふく)」と読みかえて、この日に飾り付ける地域もあります。これはなかなか素晴らしい考え方だと私は考えます。
以上のことを考慮すると、クリスマスが終わってから飾るとすれば、26日・27日・28日・30日が候補として残ります。
このうちで時間のある日にすればよいのでしょうが、せっかくなら縁起の良い末広がりの「八」がつく 28日が一番良い、というのが私の結論です。。
もし28日が仏滅で、「仏滅はちょっと…」と気になる人は 26・27・30日のうちで良いと思われる日を選びましょう。私なら、たとえ仏滅でも28日の末広がりを選びますが…
【2023年 年末の六曜】
日付 | 六曜 |
12/26(火) | 赤口 |
27(水) | 先勝 |
28(木) | 友引 |
29(金) | 先負 |
30(土) | 仏滅 |
31(日) | 大安 |
いずれにせよ、来年が良い年でありますように、と願いを込めて飾り付をしましょう。
いつまで飾るものですか?
次に、お正月飾りはいつまで飾っておくものなのかについて考えます。
これは少しややこしいので、下の表をご覧になってください。
飾り | 関東 | 関西 |
門松 しめ飾り |
1月7日 | 1月15日 |
鏡餅 | 1月11日 | 1月20日 (1月15日) |
お正月飾りを飾る期間は、関東と関西で違いがあります。これは、「松の内(まつのうち=門松のある期間)」が関東では7日、関西では15日までと異なるからです。
【関連】 松の内の俳句
この「松の内はいつまで」の捉え方が違っている原因は、話が江戸時代にさかのぼります。
1662年1月6日(旧暦)に、幕府が『1月7日をもって飾り納めとする』という通達を城下に出しました。しかし、関西まではこれが行きわたらなかったため、松の内の日にちが相違するようになったのです。
また、鏡餅は「鏡開き(かがみびらき)」の日まで飾るものなので、門松、しめ飾りなどとは飾る期間が違ってきます。
鏡開きについては、こちらをご覧になってみてください。
【関連】 鏡開きとは?
お正月飾りの種類と意味
お正月飾りの種類、その意味について簡単に確認しておきましょう。
門松
門前などに立てられる飾りで、松飾り、飾り松とも呼ばれます。
年神様を家に迎え入れるための依り代(よりしろ=神、霊が依りつく物)の意味合いがあります。
しめ飾り
やはり、年神様をまつるための依り代として飾られます。
現代では玄関の他に、門松や鏡餅に掛けるタイプのものも多くみられます。
鏡餅
年神様への供え物の餅で、これも依り代としての意味があります。
まとめ
- お正月飾りは、12月28日に飾ることをおすすめします。
- 飾っておくのは「松の内」が終わるまでですが、関東と関西で違いがあります。(鏡餅を除く)
- 鏡餅は「鏡開き」まで飾り、この日にちも関東と関西では違います。
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