花の季語 130 の【一覧】とその俳句

白い梅の花

俳句の季語は、時候や天文に関するものをはじめとして様々なものがあります。

それらの中でも花に関する季語は種類も多く、季節の光景を伝えるために俳句で多用されています。

今回は、「花の季語」とそれらが詠み込まれた俳句を集めました。季語の季節ごとにまとめましたので、是非これらをじっくりと鑑賞してみて下さい。

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目次

春の花の季語 30

 

薊の花 / あざみ

ふれてみし あざみの花の やさしさよ

(星野立子)

 

 

馬酔木の花 / あせび

馬酔木咲き 雲の匂へる 日の出前 

(水原秋櫻子)

月よりも くらきともしび 花馬酔木 

(山口青邨)

 

 

苜蓿 / うまごやし

蹼(みずかき)が 柔かに踏む うまごやし

(富安風生)

 

 

山里や 井戸のはたなる 梅の花 

(上嶋鬼貫)

 

 

金鳳花 / きんぽうげ

だんだんに 己れかがやき 金鳳華

(中村汀女)

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紫雲英 / げんげ

げんげんの 花のさかりに 関の雨

(阿波野青畝)

 

 

紅梅

紅梅の 花見て今日を 占ひぬ

(星野立子)

 

 

辛夷 / こぶし

満開の 切なさ辛夷 蒼味帯ぶ

(三橋鷹女)

 

 

散るさくら 空には夜の 雲愁ふ

(石田波郷)

 

 

桜草

ありそめて 道の辺につむ 桜草

(富安風生)

桜草

桜草

 

 

石楠花 / しゃくなげ

石楠花や 雲の巻舒(けんじょ)を 目のあたり

(阿波野青畝)

 

 

春蘭 / しゅんらん

春蘭や 香炉けむりを 忘れけり

(日野草城)

 

 

沈丁花 / じんちょうげ

沈丁の 香を吐きつくし 在りしかな

(松本たかし)

 

 

杉の花

一すぢの 春の日さしぬ 杉の花

(前田普羅)

 

 

菫 / すみれ

菫より 濃きものはなし 草の宿 

(山口青邨)

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蒲公英 / たんぽぽ

たんぽぽや 久方ぶりの 雨が降る 

(星野立子)

 

 

躑躅 / つつじ

松影の 這ひゐる月の つゝじかな 

(原 石鼎)

 

 

椿

赤きもの ここに落つ山 椿なり 

(山口青邨)

 

 

梨の花

折る人に 秋の欲なし 梨子の花 

(横井也有)

 

 

薺の花 / なずな

よべの雨 水を溜めたり 花薺 

(山口青邨)

なずな

なずな

 

 

菜の花

菜の花や 遠くて高き 寺の屋根 

(星野立子)

 

 

彼岸桜

山寺や 彼岸桜に 畳替 

(村上鬼城)

 

 

雛菊 / ひなぎく

雛菊に 植ゑ替へられし 花時計

(稲畑汀子)

 

 

藤の花 こぼして門は 開くなり 

(山口青邨)

 

 

木瓜の花 / ぼけ

近づけば 大きな木瓜の 花となる 

(星野立子)

 

 

松の花

かほる風 おくにひかへて 松の花 

(加賀千代女)

 

 

木蓮 / もくれん

木蓮の みえて隣の とほきかな 

(久保田万太郎)

 

 

桃の花

桃の花 老の眼にこそ 精(くわ)しけれ 

(永田耕衣)

 

 

山吹

山吹の 這うて美事や 芝の上 

(原 石鼎)

 

 

林檎の花 / りんご

みちのくの 山たゝなはる 花林檎

(山口青邨)

林檎の花

林檎の花

 

 

夏の花の季語 60

 

古風なる 瑠璃の夕空 立葵 

(飯田蛇笏)

 

 

紫陽花 / あじさい

あぢさゐの 咲きのこりたる 木の間かな 

(久保田万太郎)

 

【関連ページ】

⇒ 紫陽花の俳句 25選

 

 

あやめ

一茎の 白あやめなり いさぎよき 

(日野草城)

 

 

虎杖の花 / いたどり

虎杖の 花に天上 天下かな 

(富安風生)

 

 

茨の花 / いばら

野の川を 隠さう茨の 咲き垂るる 

(富安風生)

 

 

ういきょうの花

茴香の 夕月青し 百花園 

(川端茅舎)

 

 

卯の花

卯のはなは 日をもちながら 曇りけり 

(加賀千代女)

 

 

瓜の花

夕晴の 雲や黄色に 瓜の花 

(各務支考)

 

 

えごの花

えごの花 ながれ溜れば にほひけり 

(中村草田男)

 

 

踊子草

踊子草 咲きむらがれる 坊の庭

(山口青邨)

 

 

杜若 / かきつばた

高々と 咲いて白さや 杜若 

(原 石鼎)

 

 

柿の花

柿の花 こぼるる枝の 低きかな 

(富安風生)

 

 

南瓜の花 / かぼちゃ

南瓜の花 破りて雷の 逃ぐる音

(西東三鬼)

 

 

蚊帳吊草

寂しさに かやつり草の 青穂抜く

(山口誓子)

 

 

萱草の花 / かんぞう

萱草の 葉に一とすぢの 黄いろかな

(高野素十)

 

 

胡瓜の花 / きゅうり

地境の 石に角なく 胡瓜咲く

(長谷川かな女)

 

 

夾竹桃 / きょうちくとう

夾竹桃 踊るよ無風の 齢となりそ 

(中村草田男)

 

 

桐の花

奥山に 風こそ通へ 桐の花 

(前田普羅)

 

 

くちなしの花

口なしの 花は文の 褪せるごと 

(中村草田男)

 

 

栗の花

高々と 風わたりけり 栗の花 

(高橋淡路女)

栗の花

栗の花

 

 

芥子の花 / けし

白芥子の はなびら暮れて さだまりき 

(加藤楸邨)

 

 

苔の花 / こけ

苔の花 踏むまじく人 恋ひ居たり

(中村汀女)

 

 

胡麻の花 / ごま

胡麻の花 濡れしに思ひ 至りけり

(加藤楸邨)

 

 

石榴の花 / ざくろ

天暮れて こぼるるものに 花石榴 

(加藤楸邨)

 

 

ざぼんの花

ふりそゝぐ 日に戯れて 朱欒もぐ

(石田波郷)

 

 

百日紅 / さるすべり

いつの世も 祷りは切や 百日紅 

(中村汀女)

 

 

椎の花 / しい

花椎や もとより独り もの言はず 

(橋本多佳子)

 

 

著莪の花 / しゃが

著莪の花 白きにわきて 雲絶えず 

(加藤楸邨)

 

 

芍薬 / しゃくやく

芍薬の 蕾をゆする 雨と風 

(前田普羅)

 

 

車前草の花 / しゃぜんそう

車前草の 小さくたしかな 梅雨の影

(阿部みどり女)

 

 

棕櫚の花 / しゅろ

棕梠の花 やうやく雨を 呼びにけり 

(中村汀女)

 

 

菖蒲 / しょうぶ

抜き捨てし 一茎岸に 菖蒲池 

(原 石鼎)

 

 

忍冬の花 / すいかずら

忍冬 綴れる門を 久に出ず 

(松本たかし)

 

 

鈴蘭

鈴蘭の 葉をぬけて来し 花あはれ

(高野素十)

 

 

芹の花 / せり

芹の花 美しき水 ともなへる

(阿部みどり女)

 

 

栴檀の花 / せんだん

栴檀の 花天碧く 咲き満ちて 

(山口誓子)

 

 

泰山木の花 / たいさんぼく

万緑に 泰山木の 花二つ 

(日野草城)

 

 

南天の花

南天の 花につけても 慕情かな

(中村汀女)

南天の花

南天の花

 

 

韮の花 / にら

足許に ゆふぐれながき 韮の花

(大野林火)

 

 

合歓の花 / ねぶ

くれなゐの 暮のすがたや 合歓の花 

(志太野坡)

 

 

凌霄花 / のうぜんかずら

今日の日の 凌霄花にまで 傾きし 

(中村汀女)

 

 

白蓮の あまたは咲けど 静かなる 

(水原秋櫻子)

 

 

花菖蒲

花菖蒲 咲ききりたりし 花かろく 

(星野立子)

 

 

花橘

橘の 花や従ふ 葉三枚 

(星野立子)

 

 

薔薇

純白の ばらに咲かれて 日々無為に 

(三橋鷹女)

 

 

菱の花

菱の花 引けば水垂る 長根かな 

(杉田久女)

 

 

雛罌粟 / ひなげし

ひなげしや 妻ともつかで 美しき 

(日野草城)

虞美人草

 

 

向日葵 / ひまわり

向日葵や 咲く前に葉の 影し合ひ 

(石田波郷)

 

 

昼顔

昼顔に 認めし紅の さみしさよ 

(松本たかし)

 

 

瓢の花 / ふくべ

瓢箪の 花にひともす 逮夜かな

(飯田蛇笏)

 

 

糸瓜の花 / へちま

秋晴れて まろまりにける 花糸瓜

(松本たかし)

 

 

紅の花 / べに

手を覆ふ やうな曇や 紅粉の花 

(岩田涼菟)

 

 

鬼灯の花 / ほおずき

鬼灯の 一つの花の こぼれたる

(富安風生)

 

 

朴の花 / ほお

朴の花 安居に入れる 天に咲く 

(大野林火)

 

 

牡丹

ひるがへる 葉に沈みたる 牡丹かな 

(高野素十)

 

 

蜜柑の花

朝よりは 宵の香うすき 花蜜柑

(阿部みどり女)

 

 

夕顔

夕顔や 遂に無月の 雨の音 

(杉田久女)

 

 

柚子の花 / ゆず

柚の花の 風に光りて 暮れやらず

(内田百間)

 

 

百合の花

百合の花 折られぬ先に うつむきぬ 

(宝井其角)

姫百合の花

姫百合の花

 

 

棉の花 / わた

大坂の 城見えそめて わたの花 

(高井几董)

 

 

秋の花の季語 25

 

朝顔

朝顔の しぼみし花の 葉に沈み 

(星野立子)

 

 

蘆の花 / あし

ものありて 川に逆ふ 蘆の花 

(山口誓子)

 

 

犬蓼の花 / いぬたで

犬蓼の 花にてらつく 石二つ 

(村上鬼城)

 

 

稲の花

豊かなる 国土の日かな 稲の花 

(西島麦南)

 

 

うこんの花

時雨馳せ うこんの花の さかりなる

(大野林火)

 

 

女郎花 / おみなえし

秋かぜを かづきてふせり 女郎花 

(加藤暁台)

 

 

桔梗 / ききよう

烈日の 美しかりし 桔梗かな 

(中村汀女)

 

 

曇り日の すでに暮れつゝ 菊みだる 

(水原秋櫻子)

 

【関連ページ】

⇒ 菊の俳句 25選

 

 

葛の花 / くず

葛の花 こぼれて石に とどまれり 

(山口青邨)

 

 

鶏頭 / けいとう

鶏頭や 倒るゝ日迄 色ふかし 

(松岡青蘿)

 

 

コスモス

コスモスや 倒れぬはなき 花盛り 

(松本たかし)

 

 

蕎麦の花 / そば

白じろと 風わたるなり 蕎麦の花 

(高橋淡路女)

蕎麦の花

蕎麦の花

 

 

蓼の花 / たで

うつむきて 歩く心や 蓼の花 

(石田波郷)

 

 

露草 / つゆくさ

露草が 露をふくんで さやけくも 

(種田山頭火)

〔月草・ほたる草・ばうし花〕

 

 

撫子 / なでしこ

我が摘みて 撫子既に 無き堤 

(永田耕衣)

 

 

夕萩に まとふ羽織の 匂ふかな 

(阿部みどり女)

 

 

葉鶏頭 / はけいとう

葉けいとう いつまで燃えて とり残す 

(及川 貞)

 

 

藤袴

藤袴 白したそがれ 野を出づる 

(三橋鷹女)

 

 

芙蓉 / ふよう

今宵より はじまる月夜 芙蓉閉づ 

(阿波野青畝)

 

 

鳳仙花 / ほうせんか

朝晩は 涼しくなりぬ 鳳仙花 

(富安風生)

 

 

鬼灯 / ほおずき

鬼灯は 暮れてなほ朱の たしかなり 

(及川 貞)

 

 

曼珠沙華 / まんじゅしゃげ

曼珠沙華 雲はしづかに 徘徊す 

(山口誓子)

 

 

木槿 / むくげ

雨落つる 空がまぶしき 木槿かな 

(松本たかし)

 

 

乱るゝは 風の当字や 蘭の花 

(横井也有)

赤い君子蘭

君子蘭

 

 

吾亦紅 / われもこう

手折る花 いつしか多し 吾亦紅 

(中村汀女)

 

 

冬の花の季語 15

 

寒菊

寒菊の 霜を払つて 剪りにけり 

(富安風生)

 

 

寒椿

下むきに 咲きそる花や 寒椿 

(星野立子)

 

 

寒梅

寒梅や あまりに遠き 枝のさき 

(星野立子)

 

 

寒木瓜 / かんぼけ

寒木瓜の ぽつりぽつりと よき日向

(臼田亜浪)

 

 

寒牡丹

うすら日は ありにけるかも 寒牡丹 

(日野草城)

 

 

山茶花 / さざんか

山茶花に 心おぼえし 西東 

(長谷川かな女)

 

 

水仙

水仙の 花を貫く 緑かな 

(阿波野青畝)

黄色い水仙の花

水仙の花

 

 

千両 / せんりょう

千両や 大墨にぎる 指の節

(長谷川かな女)

 

 

茶の花

茶の花の うひうひしくも 黄を点じ 

(阿波野青畝)

 

 

石蕗の花 / つわぶき

荘子まで 出てくる雨や 石蕗の花 

(永田耕衣)

 

 

葉牡丹

二株の 葉牡丹瑠璃の 色違ひ

(西山泊雲)

 

 

柊の花 / ひいらぎ

柊の 花一本の 香かな 

(高野素十)

 

 

枇杷の花 / びわ

旅一と日 短きことよ 枇杷の花 

(阿部みどり女)

 

 

福寿草

掛物に 十二ヶ月や 福寿草 

(阿波野青畝)

黄色い福寿草の花

福寿草の花

 

 

八手の花 / やつで

八つ手咲き 雀のめざめ おそくなる 

(水原秋櫻子)

 

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