『春の言葉』 30コを厳選!
一年の中でも「春」は過ごしやすく、目にする風景なども美しい、とても良い季節です。
寒い冬も終ると、外へ出て暖かい風の中を歩きたくなります。何か嬉しいような、楽しいような気持になってくるのが春なのではないでしょうか。
このページでは、そんな春らしさを表現している言葉を集めてみました。魅力的な言葉がたくさんありますので、目を通してみてください。
「春」を含む言葉
春靄(しゅんあい)
「靄」はもやのことで、霧よりも薄いものをいいます。
春寒(しゅんかん・はるさむ)
立春を過ぎても残っている寒さ、春になってから戻ってきた寒さのことをいいます。
俳句の季語としても用いられます。
春寒の 竹さわがしく なる夜かな
(臼田亞浪:うすだ あろう)
春暁(しゅんぎょう)
春の明け方のことです。
春光(しゅんこう)
春の日の光、または春の景色のことをいいます。
春宵(しゅんしょう)
宵(よい)は、日が暮れてからしばらくの間のことをいいます。
「春宵一刻値千金(春の宵の一刻は千金に値するほど素晴らしいものだの意)」という言葉もあります。
京都の満開の桜の風景
春雪(しゅんせつ)
春になって、なお降る雪のことです。
春分(しゅんぶん)
春分は二十四節気(にじゅうしせっき)の一つで、昼と夜の長さがほぼ等しくなります。
春眠暁を覚えず(しゅんみんあかつきをおぼえず)
「春はとても寝心地が良く、明け方になってもなかなか目が覚めない」という意味です。
孟浩然(もう こうねん=中国・唐代の詩人)の詩の一節です。
春夜(しゅんや)
春の夜には、とても風情があります。
前出の「春宵一刻値千金」を含む漢詩の題名が『春夜』で、作者は中国・北宋時代の詩人である蘇軾(そしょく)です。
春一番(はるいちばん)
「立春 から春分 の間に吹く南からの強風で、その年初めてのもの」のことです。
春うらら
「春の空が晴れていて、陽射しが穏やかに照らしている様子、または、そのような春の雰囲気」をいいます。
【関連】 春うららとは? 「麗か(うららか)」の俳句
春風(はるかぜ・しゅんぷう)
春に吹く穏やかな風はとても心地良いものです。
「春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)」は春風がのどかに吹いている様子を表わす言葉で、人の性格が温厚なことを表現する場合にも使われます。
【関連】 春風の俳句
春霞(はるがすみ)
春の時期の霞(かすみ)のことで、霞は霧や靄(もや)などの文学的な表現です。
春雨(はるさめ)
春に降る細やかな雨をいいます。
「春雨じゃ、濡れてまいろう」は、月形半平太(つきがた はんぺいた=行友 李風の作品名、主人公の名前)の名台詞です。
【関連】 春雨の俳句
春の暁(あかつき)
春暁(しゅんぎょう)と同じく、春の明け方の意ですが、こちらの方が柔らかさを感じさせます。
春爛漫(はるらんまん)
「春の気配があたりに広がって、あざやかに輝いている様子」の意です。
【関連】 春爛漫とは?
晩春(ばんしゅん)
春の終わりの頃をいいます
立春(りっしゅん)
暦の上の春が始まる日で、前日が「節分」です。
「春」を含まない言葉
朧月(おぼろづき)
春の夜に、霞(=霧や靄など)に包まれてほんのりとかすんだ月のことです。
昼間は「霞」、夜は「朧」の語が用いられます。
【関連】 朧月の俳句
亀鳴く(かめなく)
「亀鳴く」は、俳句における春の季語です。
【関連】 「亀鳴く」の俳句
桜狩(さくらがり)
桜狩とは、いわゆる花見のことをいいます。
これに対して、秋に紅葉を見物する行楽のことを紅葉狩り(もみじがり)といいます。
八十八夜(はちじゅうはちや)
立春から数えて88日目の夜のことをいいます。
花曇(はなぐもり)
桜の咲く時期に、空が薄く曇っていることをいいます。
【関連】 花曇りの俳句
花冷え(はなびえ)
桜が咲く時期に、寒さが戻ってくることをいいます。
【関連】 花冷えの俳句
花祭り(はなまつり)
花祭りは、お釈迦様の誕生日を祝う行事で、四月八日に行なわれます。
【関連】 花祭りの俳句
日永(ひなが)
春になって、昼の時間が伸びて来ることをいいます。
【関連】 日永の俳句
山笑う(やまわらう)
「山笑う」は、山を擬人化した表現で、俳句においては春の季語です。
【関連】 「山笑う」の俳句
雪解(ゆきげ、ゆきどけ)
春になって、雪が解けることをいいます。
【関連】 雪解けの俳句
余寒(よかん)
寒が明けてからも残っている寒さのことをいいます。
【関連】 余寒の俳句
夜桜(よざくら)
夜の桜花、夜の桜花見物のことをいいます。
【関連】 桜の俳句
四季の言葉
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