雑節とは? 【2026年版】【一覧表】

節分(せつぶん)やお彼岸(おひがん)はよく耳にしますし、私たちには馴染みの深いものです。また、土用(どよう)や八十八夜(はちじゅうはちや)なども、多くの暦に記載があるので広く知られているといえるでしょう。
しかし、「社日」や「半夏生」となると、どうでしょうか。この 2つを私は長いこと知りませんでしたし、初めて見たときは読むことすらできませんでした。
これらは、すべて雑節(ざっせつ)といわれるもので、日本の暦にとって欠かせないものなのです。
そこで、このページでは雑節について詳しくみていくことにしましょう。
雑節とは?
一年を24等分して季節の名前を付けたものが二十四節気(にじゅうしせっき)で、中国から日本に伝わってきたものです。
【参考】 二十四節気とは?
しかし、二十四節気は中国の気候をもとにしてつくられているので、日本の気候とは合わない部分がありました。
これを補うために取り入れたのが「雑節(ざっせつ)」という季節の区分けです。
一般的に雑節といわれるものを表にまとめてみましょう。
【2026年(令和 8年)の雑節】
| 雑節 | 日付 | |
| 節分 (せつぶん) | 2/ 3 | |
| 彼岸 (ひがん) | (春)3/17 ~ 3/23 | |
| (秋)9/20 ~ 9/26 | ||
| 社日 (しゃにち) | (春)3/15 | |
| (秋)9/21 | ||
| 八十八夜 (はちじゅうはちや) | 5/ 2 | |
| 入梅 (にゅうばい) | 6/11 | |
| 半夏生 (はんげしょう) | 7/ 2 | |
| 土用 (どよう) | (冬)1/17 ~ 2/ 3 | |
| (春)4/17 ~ 5/ 4 | ||
| (夏)7/20~ 8/ 6 | ||
| (秋)10/20 ~ 11/ 6 | ||
| 二百十日 (にひゃくとおか) | 9/ 1 | |
| 二百二十日 (にひゃくはつか) | 9/11 | |
※彼岸、社日は年に2回、土用は年に4回あります。
それでは、雑節のそれぞれについて、みていきましょう。
節分
現代では、立春の前日のことをいいます。
しかし、そもそも節分は、立春・立夏・立秋・立冬の前日のことを意味していました。つまり、年に4回も節分があったわけです。
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彼岸
彼岸は春分の日、秋分の日を中日(ちゅうにち)として、それぞれ前後の3日間を合せた7日間をいいます。
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社日
社日とは、春分の日、秋分の日に一番近い戊(つちのえ)の日のことをいいます。
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八十八夜
立春から数えて88日目の夜のことをいいます。
八と十と八を組み合わせると米の字になることから、縁起の良い吉日とされてきました。
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入梅
暦の上の梅雨入りのことをいい、「太陽の黄経が80°に達する日」と定義されています。
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半夏生
かつては夏至から数えて11日目のことをいっていましたが、現在では「太陽の黄経が100°の点を太陽が通過する日」と定義されています。
半夏生の日に降る雨を半夏雨(はんげあめ)といいます。
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土用
土用とは、立春、立夏、立秋、立冬の前の約 18日間のことで、四季それぞれに4回あります。
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二百十日
立春から数えて210日目をいいます。
台風が来る日とされてきました。しかし、これには科学的根拠がありません。
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二百二十日
立春から数えて220日目をいいます。
二百十日と同じく、台風が来る日とされてきました。やはり、二百十日と同様に科学的根拠がありません。








